リチア電気石とは? わかりやすく解説

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リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Tetezantsio,Betafo Region,Madagascar
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約1.6cm

白い長石上の赤い結晶がリチア電気石です。
ルベライト(Rubelite)とも呼ばれる電気石ですが、この標本
頭の部分青色(Blue Cap)をしているのが特徴です。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Paprock,Kunar,Afghanistan
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約1.5cm

曹長石の上薄紫色のリチア雲母(Lepidolite)と共に薄緑
のリチア電気石が付いてます。
美しい色と良い結晶組み合わせ素晴らし標本です。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石 リチア電気石
Momeik,Mogok,Sagaing District,Mandalay Division,Myanmar(Burma)
Na(Al1.5Li1.5)Al6(BO3)3[Si6O18](OH)4 画像の幅約1.9cm、3.7cm

三角形紅色をした結晶がリチア電気石です。
針状結晶キノコ形に集合した標本で、その形状からマッシュルーム・トルマリン
(Mushroom tourmalin)と呼ばれてます。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Momeik,NE of Mogok,Mandalay Division,Myanmar,Burma
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約1.3cm

白い長石付いたリチア電気石の標本です。
リチア電気石の針状結晶塊状集まった標本で、マッシュルーム
トルマリン(Mushroom tourmalin)と呼ばれてます。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Stewart Mine,Pala,San Diego County,California,USA
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約2cm

モンモリロン石(Montmorillonite)に付いたリチア電気石の結晶です。
透明な赤色結晶美し標本です。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
茨城県久慈郡里美村小妻 妙見山露頭
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約4cm

地味な日本産鉱物には珍しく美しピンク色をした綺麗な鉱物です。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Antanrokomby,Madagascar
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約2.5cm

電気石トルマリン)の一種で、濃紅色の美し結晶をしています。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Mogok,Burma
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約1.5cm

黒い煙水晶から伸びた赤い結晶がリチア電気石です。
透明で美し赤色魅力的な標本です。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Nuristan north 20Km,Laghman,Afghanistan
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約2.2cm

青色透明なリチア電気石の結晶です。
ダメージの無い美し結晶色の変化魅力的な標本です。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Medow,Pakistan
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約2cm

緑色をしたリチア電気石の結晶です。
リチア電気石に特徴的な複数の色を持った結晶で、頭の部分
濃色になってます。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Kunar,Afghanistan
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約2.8cm

緑色から赤色色の変化見られるリチア電気石の結晶です。
リチア電気石は1つ結晶の中で数色の変化見せることがあります

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Grotta d'Oggi Mine,Elba Island,Italy
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約1.1cm

イタリアElba島で産出したリチア電気石です。
リチア電気石の英名(Elbaite)はElba島に因んで名付けられました。

リチア電気石(Elbaite)

リチア電気石
Tetezantsio,Madagascar
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 画像の幅約2.4cm

電気石(Rubellite)と呼ばれる紅色をしたリチア電気石です。

リシア電気石

(リチア電気石 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/29 04:00 UTC 版)

リシア電気石 elbaite
リシア電気石の結晶
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 Na(LiAl)3Al6Si6O18(BO3)3(OH)4
結晶系 三方晶系
へき開 {1120}及び{1011}に不良又は不明瞭[1]
断口 準貝殻状
モース硬度 7
光沢 ガラス光沢
緑色赤色桃色青色、橙赤色、黄色無色、多彩色
条痕 白色
比重 3.0~3.3[2]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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ウォーターメロン

リシア電気石(リシアでんきせき)またはエルバアイト(elbaite)は、ナトリウムリチウムアルミニウムホウ化ケイ素 を含む鉱物ケイ酸塩鉱物)の一種であり、電気石(トルマリン)グループに属する。リチア電気石とも表記する。

構成元素の違いにより苦土電気石(ドラバイト、dravite)、フッ素リディコート電気石(フルオロリディコータイト、Fluor-liddicoatite)、鉄電気石(ショール、schorl)の3種に連続的に変化する。そのため、他の電気石同様に理想的な組成式を有する結晶天然には発見されていない。

マダガスカル産のリシア電気石とされていたものはカルシウムがナトリウムに卓越していたため、1977年に「リディコート電気石」(Liddicoatite)として新種記載された[3]が、タイプ標本の組成においてフッ素が記載論文で定義された水酸基より卓越していると判明したため2011年に「フッ素リディコート電気石」と再定義され[4]、水酸基卓越の「リディコート電気石」は未承認扱いとなっている[5]

諸性質

  • プリズム[6]:直進
  • 屈折[6]:nω = 1.635 - 1.650、nε = 1.615 - 1.632
  • 副屈折[6]:δ = 0.020
  • 密度[6] : 2.9 - 3.2
  • 透明度[6] :透明~半透明
  • 苦土電気石との間に連続固溶体を作らない[2]
  • 圧電性が著しい[2]

用途

リシア電気石は色の深さや結晶の品質の多様性に富むことから、理想的なトルマリン宝石である。特に緑色のものは「ブラジルエメラルド」として知られる[2]

宝石としての種類

  • アクロアイト (achroite) : 無色。
  • インディゴライト (indicolite) : 青色。別名「ブルートルマリン」。
  • ルベライト (rubellite): 赤色から桃色。
  • ヴェルデライト (verdelite) : 緑色。

主な産地

最初に発見されたのは、イタリアエルバ島であり、1913年のことであった。 それ以来、世界各地で発見されている。主産地は1994年に発見されたカナダユーコン準州のO'Grady Lakesである。

日本国内では茨城県岩手県福岡県の3か所で発見されている[7]

生成環境

リシア電気石は火成岩変成岩の鉱脈で、花崗岩ペグマタイトの中に紅雲母(リチア雲母)・微斜カリ長石リシア輝石とともに副成分鉱物として[2]産する。特に大規模な熱水交代鉱床における、モリブデン鉱や錫石と共に片岩中に紅柱石黒雲母がある状態で産する。

脚注

  1. ^ 文献によっては「なし」と書かれている。
  2. ^ a b c d e 森本ほか、1975
  3. ^ 堀秀道「楽しい鉱物図鑑②」P.163
  4. ^ Fluor-liddicoatite, mindat.org
  5. ^ Liddicoatite, mindat.org
  6. ^ a b c d e リシア電気石英語版
  7. ^ 鉱物図鑑-リシア電気石を参照。

参考文献

関連項目

外部リンク




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