リアルスティール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/09 13:45 UTC 版)
リアルスティール | ||||||||||||
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2016年安田記念
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欧字表記 | Real Steel[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2012年3月1日(13歳)[1] | |||||||||||
抹消日 | 2018年7月25日[2] | |||||||||||
父 | ディープインパクト[1] | |||||||||||
母 | ラヴズオンリーミー[1] | |||||||||||
母の父 | Storm Cat[1] | |||||||||||
生国 | ![]() |
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生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||||||||
馬主 | (有)サンデーレーシング[1] | |||||||||||
調教師 | 矢作芳人(栗東)[1] | |||||||||||
調教助手 | 柿崎慎[3] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 | 17戦4勝[1] 中央:15戦3勝 海外:2戦1勝 |
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獲得賞金 | 9億79万2300円[4] 中央:4億1676万8000円 UAE:405万米ドル[5][6] |
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WBRR | I116 - E116 / 2015年[7] M120 - I120 / 2016年[8] M117 / 2017年[9] M116 / 2018年[10] |
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リアルスティール(欧字名:Real Steel、2012年3月1日 - )は日本の競走馬・種牡馬[1]。 主な勝ち鞍は2016年のドバイターフ、2015年の共同通信杯、2017年の毎日王冠。
馬名の意味は、アメリカのSFアクション映画名[11]。
経歴
デビュー前
2012年3月1日、北海道勇払郡安平町のノーザンファームで生まれる[12][13]。2014年12月4日、ゲート試験に合格[14]。
2歳 (2014年)
12月27日、福永祐一鞍上で阪神競馬場第5競走の新馬戦 (芝1800m)でデビュー、新馬勝ち[15]。
3歳 (2015年)
2戦目は2月15日の共同通信杯 (芝1800m)を選択。3番人気になるも、直線で1番人気のドゥラメンテを交わし、1着となる[16]。ドゥラメンテに唯一先着したレースでもあった。タイムは1分47秒1と2013年にメイケイペガスター記録したコースレコード1分47秒0に次ぐ記録となったほか、共同通信杯史上初の1戦1勝馬の勝利となった[17]。勝利後はノーザンファームしがらきへ放牧された[18]。皐月賞へのトライアル競走は3月22日のスプリングステークスを使用。1番人気に推されるものの直線でキタサンブラックを交わせず2着に敗れ[19]初の敗北となる。4月19日の皐月賞では好位から直線で抜け出すも、後方から一気に追い上げたドゥラメンテの2着と敗れた[20][21]。その後は再びノーザンファームしがらきへ放牧された[22]。5月31日の東京優駿 (日本ダービー)では後方からの競馬となり、直線で伸びたものの4着となった[23]。6月2日に東京優駿の競走中に左第1指骨剥離骨折を起こしていたことを発表[24]。9月2日に帰厩[25]、9月27日の神戸新聞杯へ出走。骨折後初出走ながらリアファルの2着と健闘した[26]。その後の10月25日の菊花賞でもキタサンブラックの2着となった[27]。12月27日の有馬記念も視野に入れていたが、矢作は年内は休養にあてること、ドバイ参戦を目標にすると発表した[28]。
4歳 (2016年)
古馬となっての初戦は、2月28日の中山記念を選択。ダービー以来のレースとなったドゥラメンテらに敗れ3着となった[29]。
3月3日にドバイターフへライアン・ムーア騎乗で参戦することが発表された[30]。ドバイターフではレース1時間前に後ろ脚の蹄鉄が曲がってしまい、打ち替える時に入れ込んだが[31]、直線でベリースペシャルを交わすと1着でゴール[32]。2015年2月の共同通信杯以来となる勝利を海外GIで達成した[32]。勝利後は、休養し、鞍上を福永に戻し6月5日安田記念へ参戦するも11着に沈んだ[33][34]。秋復帰初戦は毎日王冠の予定であったがこれをパスし、天皇賞・秋からとなった。エイシンヒカリ、モーリス、アンビシャス、ルージュバック、ラブリーデイら有力馬が相次いでエントリーする中、7番人気[35]という低評価であったが、4コーナー10番手[35]より上り33.5秒で差してモーリスの2着[35]に好走。続くジャパンカップはキタサンブラックに次ぐ2番人気に推されるも5着に終わった。
5歳 (2017年)

初戦の中山記念はネオリアリズムの8着と惜敗。その後、ドバイに遠征し連覇がかかったドバイターフに出走を予定していたが、外傷性鼻出血を発症し出走回避。休養を挟み、10月8日の毎日王冠は中団待機から直線で鮮やかに抜け出すと外から追い上げてきたサトノアラジンの追撃を振り切り1年半ぶりの勝利を挙げた[36]。本番の天皇賞・秋は不良馬場に泣き4着に終わる。
6歳 (2018年)
初戦のドバイターフはミカエル・バルザローナとのコンビで出走するも3着に敗れる。帰国後、6月3日の安田記念は見せ場がなく15着と大敗する。その後、放牧に出されていたが右前脚に種子骨靭帯炎を発症したため現役を引退、社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることになった[37][38]。
エピソード
産駒のフォーエバーヤング (競走馬)がサウジカップに出走する際にサウジ側で制作されたビデオ内で、伝説の名馬リアルスティールという紹介があったが、存命中の本馬をあたかも死亡したかのように取り扱っていたことから、ニコニコ動画などで一躍話題となってしまっている。
引退後
競走馬引退後は2019年より種牡馬となり、社台スタリオンステーションで繋養される。
同年のシーズンオフからはシャトル種牡馬としてオーストラリアのアローフィールドスタッドで繋養される。
2024年からは北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬生活を送ることになった。
競走成績
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
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2014.12.27 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 9 | 4 | 4 | 1.2 (1人) | 1着 | 1:50.8 (33.3) | -0.6 | 福永祐一 | 55kg | (リベレーター) | |
2015. 2.15 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 芝1800m(良) | 12 | 1 | 1 | 6.1 (3人) | 1着 | 1:47.1 (34.0) | -0.1 | 福永祐一 | 56kg | (ドゥラメンテ) |
3.22 | 中山 | スプリングS | GII | 芝1800m(良) | 12 | 5 | 6 | 2.0 (1人) | 2着 | 1:49.1 (33.6) | 0.0 | 福永祐一 | 56kg | キタサンブラック |
4.19 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 15 | 3 | 5 | 3.8 (2人) | 2着 | 1:58.4 (34.3) | 0.2 | 福永祐一 | 57kg | ドゥラメンテ |
5.31 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 7 | 13 | 3.8 (2人) | 4着 | 2:23.8 (34.3) | 0.6 | 福永祐一 | 57kg | ドゥラメンテ |
9.27 | 阪神 | 神戸新聞杯 | GII | 芝2400m(良) | 15 | 3 | 5 | 1.9 (1人) | 2着 | 2:27.0 (34.0) | 0.3 | 福永祐一 | 56kg | リアファル |
10.25 | 京都 | 菊花賞 | GI | 芝3000m(良) | 18 | 6 | 11 | 4.3 (2人) | 2着 | 3:03.9 (35.1) | 0.0 | 福永祐一 | 57kg | キタサンブラック |
2016. 2.28 | 中山 | 中山記念 | GII | 芝1800m(良) | 11 | 2 | 2 | 4.2 (2人) | 3着 | 1.46.0 (34.1) | 0.1 | 福永祐一 | 55kg | ドゥラメンテ |
3.26 | メイダン | ドバイターフ | G1 | 芝1800m(稍) | 15 | 14 | 1着 | R.ムーア | 57kg | (Euro Charline) | ||||
6. 5 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 12 | 8 | 11 | 4.5 (2人) | 11着 | 1.34.0 (34.6) | 1.0 | 福永祐一 | 58kg | ロゴタイプ |
10.30 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 15 | 7 | 12 | 13.0 (7人) | 2着 | 1:59.5 (33.5) | 0.2 | M.デムーロ | 58kg | モーリス |
11.27 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m(良) | 17 | 8 | 16 | 4.2 (2人) | 5着 | 2:26.4 (35.1) | 0.2 | R.ムーア | 57kg | キタサンブラック |
2017. 2.26 | 中山 | 中山記念 | GII | 芝1800m(良) | 11 | 4 | 4 | 3.5 (2人) | 8着 | 1:48.3 (34.6) | 0.7 | 戸崎圭太 | 58kg | ネオリアリズム |
10. 8 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(良) | 12 | 6 | 8 | 5.8 (3人) | 1着 | 1:45.6 (32.8) | -0.0 | M.デムーロ | 57kg | (サトノアラジン) |
10.29 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(不) | 18 | 2 | 4 | 7.7 (3人) | 4着 | 2:09.5 (39.5) | 1.2 | V.シュミノー | 58kg | キタサンブラック |
2018. 3.31 | メイダン | ドバイターフ | G1 | 芝1800m(良) | 15 | 8 | 8 | 3着 | M.バルザローナ | 57kg | Benbatl | |||
6. 3 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 16 | 6 | 11 | 9.0 (4人) | 15着 | 1.32.7 (34.8) | 1.4 | 岩田康誠 | 58kg | モズアスコット |
以上の「競走成績」における内容はnetkeiba.com "リアルスティールの競走成績"[13]、ドバイターフはJBIS "全競走成績"に基づく[39]。
種牡馬成績
2022年5月5日門別5Rでエイシンレアが勝利して産駒の地方初勝利を挙げた。
2022年7月24日小倉1Rでニシノトキメキが勝利して産駒のJRA初勝利を挙げた[40]。
2023年12月13日、フォーエバーヤングが全日本2歳優駿を勝利し、産駒のG1級競走初制覇を挙げた[41]。
2025年2月22日、フォーエバーヤングがサウジカップを勝利し、産駒の海外G1競走初制覇を挙げた[42]。
主な産駒
太字はGI・JpnI競走を示す
グレード制重賞優勝馬
- 2020年産
- オールパルフェ(2022年デイリー杯2歳ステークス)[43]
- レーベンスティール(2023年セントライト記念、2024年エプソムカップ、オールカマー)[44]
- フェブランシェ(2024年*東京シンデレラマイル、2025年*しらさぎ賞、スパーキングレディーカップ)[45]
- 2021年産
- 2022年産
- カナルビーグル(2025年ユニコーンステークス)
地方重賞優勝馬
血統表
リアルスティールの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
父の父
*サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo 1969 |
Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well 1975 |
Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母
*ウインドインハーヘアWind in Her Hair 1991 鹿毛 |
Alzao 1980 |
Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere 1977 |
Busted | |||
Highclere | ||||
母
*ラヴズオンリーミー Loves Only Me 2006 鹿毛 |
Storm Cat 1983 黒鹿毛 |
Storm Bird 1978 |
Northern Dancer | |
South Ocean | ||||
Terlingua 1976 |
Secretariat | |||
Crimson Saint | ||||
母の母
Monevassia1994 鹿毛 |
Mr.Prospector 1970 |
Raise a Native | ||
Gold Digger | ||||
Miesque 1984 |
Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
母系(F-No.) | (FN:20) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 5×4・5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 全妹に2019年のオークス、2021年のクイーンエリザベス2世カップ、ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ、香港カップを制したラヴズオンリーユーがいる。
- 叔母(母の姉)RumplestiltskinはGI2勝。産駒にヨークシャーオークス勝ちのTapestryがいる。
- 3代母Miesqueはブリーダーズカップ・マイル連覇などGI10勝。産駒にKingmamboやEast Of The Moonがいる。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “リアルスティール”. JBISサーチ. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “リアルスティール号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2018年7月25日). 2018年7月26日閲覧。
- ^ “リーディング矢作師も惚れ込む逸材 リアルスティール”. 競馬ラボ. 2016年3月31日閲覧。
- ^ “競走馬情報 - リアルスティール”. 日本中央競馬会. 2023年4月27日閲覧。
- ^ “2016 ドバイ・ワールドカップ・デイ施行競走 登録要綱(簡易版)”. 2023年4月27日閲覧。
- ^ “2018 ドバイ・ワールドカップ・デイ施行競走 登録要綱(簡易版)”. 2023年4月27日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings 2015”. IFHA. 2023年10月18日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings 2016”. IFHA. 2023年10月18日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings 2017”. IFHA. 2023年10月18日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings 2018”. IFHA. 2023年10月18日閲覧。
- ^ “競走馬情報 - リアルスティール”. www.jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2022年11月12日閲覧。
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- ^ a b “リアルスティール”. netkeiba.com. 2016年6月13日閲覧。
- ^ “リアルスティールなど、先週のゲート試験/栗東トレセンニュース”. netkeiba.com (2014年12月9日). 2016年3月30日閲覧。
- ^ “リアルスティールが断然人気に応え快勝/阪神新馬”. netkeiba.com (2014年12月27日). 2016年3月30日閲覧。
- ^ “第49回共同通信杯(G3)”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “二強に明暗・京都記念/ダービー候補出現・共同通信杯”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “リアルスティールなど、先週の入厩情報/栗東トレセンニュース”. netkeiba.com (2015年3月10日). 2016年3月30日閲覧。
- ^ “第64回フジTVスプリングS(G2)”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “第75回皐月賞(G1)”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “文句なしの日本ダービーの最有力馬/皐月賞”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “リアルスティール、日本ダービー1週前追い切り速報/栗東トレセンニュース”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “第82回東京優駿(G1)”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “リアルスティールが骨折、休養へ”. 日経ラジオ社. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “リアルスティール、神戸新聞杯1週前追い切り速報/栗東トレセンニュース”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “第63回神戸新聞杯(G2)”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “第76回菊花賞(G1)”. netkeiba.com. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “菊花賞2着リアルスティールは年内休養…来春考慮、ドバイ大目標”. スポーツニッポン新聞社. 2016年3月31日閲覧。
- ^ “第90回中山記念(G2)”. netkeiba.com. 2016年3月31日閲覧。
- ^ “リアルスティール ドバイターフへ”. デイリースポーツ. (2016年3月3日) 2016年3月31日閲覧。
- ^ 『優駿』2016年5月号、8頁。
- ^ a b “【ドバイターフ】ムーア・マジックだ!リアルスティール海外G1制覇”. スポーツニッポン新聞社 (2016年3月27日). 2016年3月31日閲覧。
- ^ “【安田記念】スティール11着大敗…矢作師ショック「ごめんなさい」”. スポーツニッポン. (2016年6月6日) 2016年6月13日閲覧。
- ^ “芝を読んだコース取りと一気の猛スパート/安田記念”. netkeiba.com (2016年6月6日). 2016年6月13日閲覧。
- ^ a b c netkeiba.comの当馬データより
- ^ 【毎日王冠】リアルスティール直線抜け出し復活V ミルコ「きれいな勝ち方」netkeiba.com、2018年7月3日閲覧
- ^ ドバイターフ制覇のリアルスティールが引退 キタサンブラック・ドゥラメンテらと同世代netkeiba.com、2018年7月3日閲覧
- ^ リアルスティール引退 種牡馬に 16年ドバイターフVスポーツニッポン、2018年7月3日閲覧
- ^ “競走成績: 全競走成績|リアルスティール”. JBIS. 2016年3月31日閲覧。
- ^ “新種牡馬リアルスティールの産駒がJRA初勝利 小倉1Rニシノトキメキ | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
- ^ “【全日本2歳優駿】フォーエバーヤングが無傷3連勝 7馬身差で圧倒 坂井瑠星騎手「ここまで離すとは」”. UMATOKU | 馬トク (2023年12月13日). 2023年12月13日閲覧。
- ^ “Saudi Cup (Group 1) (4yo+) (Outer Track) (Dirt)”. 2025年2月25日閲覧。
- ^ “オールパルフェ”. JBISサーチ. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “レーベンスティール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年9月18日閲覧。
- ^ “フェブランシェ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2025年1月5日閲覧。
- ^ “フォーエバーヤング”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “チカッパ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年8月15日閲覧。
- ^ “リケアマキアート|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2025年1月5日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|リアルスティール”. JBISサーチ. 2021年9月6日閲覧。
- ^ “リアルスティールの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年9月6日閲覧。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- リアルスティール - 競走馬のふるさと案内所
リアル・スティール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 06:46 UTC 版)
リアル・スティール | |
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Real Steel | |
監督 | ショーン・レヴィ |
脚本 | ジョン・ゲイティンズ |
原案 | ダン・ギルロイ ジェレミー・レヴェン |
原作 | リチャード・マシスン 『四角い墓場』 |
製作 | ショーン・レヴィ スーザン・モントフォード ドン・マーフィ ロバート・ゼメキス |
製作総指揮 | ダン・リン ジョシュ・マクラグレン メアリー・マクラグレン ジャック・ラプケ スティーヴン・スピルバーグ スティーヴ・スターキー |
出演者 | ヒュー・ジャックマン |
音楽 | ダニー・エルフマン |
撮影 | マウロ・フィオーレ |
編集 | ディーン・ジマーマン |
製作会社 | タッチストーン・ピクチャーズ ドリームワークス リライアンス・エンターテインメント 21ラップス・エンターテインメント マウントフォード・マーフィ・プロダクションズ |
配給 | ![]() ![]() |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 127分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $110,000,000[1] |
興行収入 | $295,468,508[2]![]() |
『リアル・スティール』(原題: Real Steel、チラシ・前売券・プログラム等の日本語ロゴは「リアル」と「スティール」の2段書きで「・」なし)は、ショーン・レヴィ監督、ヒュー・ジャックマン主演による2011年のアメリカ合衆国のSFアクション映画である。リチャード・マシスンの短編小説「四角い墓場」(原題: Steel)を原作としている。
ストーリー
2020年。人間のボクシングに代わり、より暴力的な「ロボット格闘技」が人気を博していた。人間のボクシングが廃れたことで、将来を有望視されていたプロボクサーのチャーリー・ケントンも、今では中古の「プレイヤーボット」として知られるロボットを使ってプロモーターとして生計を立てていた。
ある日、昔捨てた妻が亡くなったという連絡が入る。残された息子のマックスの養育権について、妻の姉であるデブラとマーヴィン夫妻と話し合いをすることとなるが、夫妻が金持ちであることに気づいたチャーリーは、借金を返すためにマーヴィンに10万ドルで息子を渡すと持ちかける。マーヴィンは「旅行に行く3ヶ月の間、マックスを預かってもらう」という条件付きで承諾した。
しばらくして、チャーリーのもとにマックスがやってくる。前金の5万ドルを手にしたチャーリーは以前破壊された「アンブッシュ」の代わりに、中古の「ノイジーボーイ」を購入。マックスはチャーリーの幼なじみであるベイリーの元に居候することになる。金で売られたことに気づいたマックスはチャーリーを嫌っていたが、ロボットとゲーム好きな彼は無理やり試合についていく。「ミダス」との試合は最初は優勢だったが、結局負けてしまい、ノイジーボーイもスクラップになってしまう。
またもロボットを失ったチャーリーは、スクラップ置き場に忍び込み金になりそうな物を捜す。途中マックスは泥に埋もれたロボットを発見し持ち帰る。そのロボット「アトム」は一世代前のロボットで、動きを真似するシャドー機能が付いた練習用だった。チャーリーは試合には使えないと判断するが、マックスは場末の試合に出場を決めた。
初めての試合に苦戦を強いられるマックスとアトムだったが、チャーリーの的確な指示によって初勝利を収める。チャーリーがプロボクサーであることを知ったマックスはシャドー機能を使ってチャーリーの動きをアトムに学習させることを思いつく。同じく、チャーリーもアトムがマックスのダンスを真似ているのを見て、試合前のパフォーマンスに使えると思いついた。
すると、アトムの試合前のダンスや、人間のようなテクニカルな戦い方が評判を呼び、次々と試合のオファーが舞い込み、WRB興行主の目に止まり、大舞台での試合が実現。そして強敵「ニューヨークとロサンゼルス・ツインシティーズ」を倒したマックスは、天才プログラマーのマシドが設計したロシアの現チャンピオン「ゼウス」に挑戦状を突きつける。
ところがその帰り道、以前チャーリーが借金を踏み倒したリッキーが現れ、袋叩きにされた挙句賞金を奪われてしまう。マックスを大事に思うようになっていたチャーリーは、残りの5万ドルの受け取りも拒否し、マックスの身の安全のため夫妻の元へと帰した。しかし、ベイリーに励まされたチャーリーは、デブラに頼みマックスと共に試合に出場する。
そして遂に試合が始まるが、力の差は圧倒的で常にゼウスの優勢で進み、アトムは幾度も倒され、遂には音声入力機能が故障し動けなくなってしまう。最後の手段として、シャドー機能を使ってチャーリーが直接動かして戦いに挑む。猛攻に転じたアトムはファイナルラウンドまで戦い抜いた。
結果、試合は僅差でゼウスの勝利となったが、誰もがアトムの戦いぶりを称えた。かつてボクサーとしての道を閉ざされたチャーリーは、アトムを通してボクサーとしての栄光と、マックスとの家族の絆を手に入れたのだった。
キャスト
※括弧内は日本語吹き替え
- チャーリー・ケントン - ヒュー・ジャックマン(山路和弘)
- マックス・ケントン - ダコタ・ゴヨ(吉永拓斗)
- ベイリー・タレット - エヴァンジェリン・リリー(天海祐希)
- フィン - アンソニー・マッキー(堀内賢雄)
- リッキー - ケヴィン・デュランド(森田順平)
- デブラ・バーンズ - ホープ・デイヴィス(八十川真由野)
- マーヴィン・バーンズ - ジェームズ・レブホーン(糸博)
- タク・マシド - カール・ユーン(手塚秀彰)
- ファラ・レンコヴァ - オルガ・フォンダ(木下紗華)
- キングピン - ジョン・ゲイティンズ(小森創介)
製作

リチャード・マシスンが1956年に発表した短編小説『四角い墓場』を原作とし、それを基にダン・ギルロイが執筆した脚本を2005年にドリームワークスが85万ドルで購入した[4]。製作はタッチストーン・ピクチャーズ、ドリームワークス、21ラップス・エンターテインメント、マウントフォード・マーフィ・プロダクションズが担当する[5]。オリジナル脚本はダン・ギルロイが執筆し、2005年(別の情報源では2003年[6])にドリームワークスが85万ドルで購入した[4]。本プロジェクトは2008年にパラマウント映画から分社したドリームワークスが引き継いだ17本のうちの1本である[4]。当初、ピーター・バーグが監督する予定だったが2009年中頃にプロジェクトから外れ[6]、9月にショーン・レヴィの参加が報じられた[7]。11月、ヒュー・ジャックマンが900万ドルの出演料で参加が決まった[8]。同月、ドリームワークスのスティーヴン・スピルバーグとステイシー・スナイダーがプロジェクトに青信号を出した[4]。レス・ボームとジェレミー・レヴェンがギルロイの脚本に手を付けたが、2009年にジョン・ゲイティンズが新たなドラフトに取り掛かった[6]。レヴィがプロジェクトに参加したとき、彼はゲイティンズに脚本を改訂させ、働いた[9]。
本作の製作費は1億1000万ドルである[1]。レヴィはステート・フェアと、ノスタリジアが滲み、映画の父と息子の物語のための暖かいトーンを作る「昔ながらのアメリカーナ」のある映画にすることを選んだ[10]。撮影は2010年6月に始まり[11]、2010年10月15日に完了した[12]。ロケ地はミシガン州デトロイト[13]、ルネサンス・センター、コボ・アリーナ、 デトロイト消防本部、インガム郡裁判所、旧ベルアイル動物園、ハイランドパーク・フォード・プラントである[14]。
映画スタッフたちは人間の俳優と共に登場する19台のアニマトロニクス・ロボットを組立てた。ロボットが戦う場面のために、モーションキャプチャ技術が使用された。元ボクサーのシュガー・レイ・レナードがアドバイザーを務めた[10]。
マーケティング
ドリームワークスは2010年12月に予告編第1弾[15]、2011年5月に第2弾が公開された[16]。通常の予告編やポスターでの宣伝に加え、ドリームワークスはイギリスの宣伝会社のファイブ33に巨大なディスプレイの設置を依頼した[17]。また、ヴァージン・アメリカともコラボレーションした[18]。9月19日、ジャックマンは宣伝のためにスポーツ・エンターテインメント番組『WWE・ロウ』に出演した[19]。
公開

2011年9月6日にパリのLe Grand Rexでワールド・プレミアが行われた[20]。アメリカ合衆国では2011年10月2日にロサンゼルスのギブソン・アンフィシアターでプレミア上映された[21]。オーストラリアでは2011年10月6日[22]、アメリカ合衆国とカナダでは翌10月7日に一般公開されていた。北米公開は当初2011年11月18日を予定していたが[11]、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』との競合を避けるために10月7日に変更された[23]。アメリカ合衆国とカナダではIMAX劇場270スクリーンを含む3440館で公開された[24]。
評価
批評家の反応
Rotten Tomatoesでは、195件のレビューで58%の支持率となり、平均値は10点満点で5.8点となった[25]。Metacriticでは34件のレビューで100点満点中56点となった[26]。
興行収入
北アメリカでは公開初日に850万ドル、初週末3日間で2730万ドルを売り上げ、初登場1位となった[27]。また、ジャックマンの祖国のオーストラリアでは初週末に約415万ドルを売り上あげた[28]。
音楽
サウンドトラック
番号 | 曲名 | アーティスト | 長さ |
---|---|---|---|
1 | Fast Lane | Bad Meets Evil | 4:12 |
2 | Here's A Little Something For Ya | Beastie Boys | 3:09 |
3 | Miss The Misery | Foo Fighters | 4:32 |
4 | The Enforcer | 50 Cent | 3:25 |
5 | Make Some Noise | The Crystal Method feat. Yelawolf | 3:27 |
6 | 'Till I Collapse | Eminem feat. , Nate Dogg | 4:59 |
7 | One Man Army | Prodigy, Tom Morello | 4:15 |
8 | Give It A Go | Timbaland feat. Veronica | 4:20 |
9 | The Midas Touch | Tom Morello | 3:28 |
10 | Why Try | Limp Bizkit | 2:53 |
11 | Torture | Rival Sons | 3:37 |
12 | All My Days | Alexi Murdoch | 4:56 |
13 | Kenton | Danny Elfman | 1:40 |
原作を収録した書籍題名同一の2つの邦訳短編集
原作を収録した邦訳短編集が、映画公開にあわせて.映画と同題名で2冊、刊行されているが、収録されている短編が異なる。
- 「リアル・スティール」ハヤカワ文庫 NV 2011/10/14
- 「リアル・スティール」角川文庫 2011/11/25
- リチャード・マシスン (著), 小田麻紀 (翻訳)
関連項目
- "Steel" (The Twilight Zone) - 『トワイライト・ゾーン』のエピソード。本作と同じく『四角い墓場』を原作としている。
- Robot Combat League - 実際に人型ロボット同士の格闘を行う番組。
- リアルスティール(競走馬) - 2012年生まれの競走馬。父はディープインパクト。母はラヴズオンリーミー。全妹にラヴズオンリーユーがいる。
参考文献
- ^ a b Kaufman, Amy (2011年10月6日). “Movie Projector: 'Real Steel' to crush 'Ides of March'”. Los Angeles Times. 2011年10月7日閲覧。
- ^ “Real Steel”. Box Office Mojo. 2012年4月10日閲覧。
- ^ 2012年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ a b c d Siegel, Tatiana; Graser, Marc (2009-11-23). “Hugh Jackman to star in 'Real Steel'”. Variety .
- ^ McCarthy, Todd (2011-11-28). “Real Steel: Film Review”. The Hollywood Reporter .
- ^ a b c Fernandez, Jay A.; Kit, Borys (2009年9月15日). “Shawn Levy is new man of 'Steel'”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2011年9月14日時点におけるアーカイブ。 2011年9月14日閲覧。
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) (説明)⚠ - ^ Fleming, Michael (2009-11-15). “Levy in for 'bots of 'Steel'”. Variety .
- ^ “Hollywood's Top 40”. Vanity Fair (2011年3月). 2011年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月3日閲覧。
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- ^ a b Breznican, Anthony (2010年6月15日). “In Hugh Jackman's 'Real Steel,' the robot titans go pugilistic”. USA Today. オリジナルの2011年9月14日時点におけるアーカイブ。 2011年9月14日閲覧。
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) (説明)⚠ - ^ a b McClintock, Pamela (2010-03-15). “Goyo added to Levy's 'Steel'”. Variety. オリジナルの2011年6月29日時点におけるアーカイブ。 2011年9月14日閲覧。.
- ^ Hinds, Julie (2010-10-15). “Michigan movie clips”. Detroit Free Press: C1. オリジナルの2011年9月14日時点におけるアーカイブ。 2011年9月14日閲覧。.. Abstract only: "Filming has concluded here on 'Real Steel,' 'Transformers 3,' 'Scream 4' and many other productions that made metro Detroit and nearby regions seem like Hollywood Midwest for the past few months".
- ^ “Hugh Jackman to Film Real Steel in Michigan”. ComingSoon.net. (2010年1月22日). オリジナルの2011年7月23日時点におけるアーカイブ。 2011年2月14日閲覧。
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) (説明)⚠ Cited to unavailable Detroit Free Press article, ""Hugh Jackman Coming to Michigan to Star in Big-Budget Sci-Fi Movie", January 22, 2010. - ^ Hinds, Julie (2011年10月1日). “Michigan locations in 'Real Steel'”. Detroit Free Press. オリジナルの2011年10月4日時点におけるアーカイブ。 2011年10月4日閲覧。
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) (説明)⚠ - ^ Breznican, Anthony (2011年5月10日). “'Real Steel' trailer: Hugh Jackman and director Shawn Levy discuss the human element in their robo-boxing movie”. Entertainment Weekly. オリジナルの2011年9月14日時点におけるアーカイブ。 2011年9月14日閲覧。
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- ^ Fernandez, Sofia M. (2011-09-23). “Hugh Jackman Unveils 'Real Steel' Airplane”. The Hollywood Reporter .
- ^ Miller, Julie (2011年9月20日). “VIDEO: Hugh Jackman, WWE Stars Spend 6+ Uncomfortable Minutes in the Ring”. Movieline 2011年9月27日閲覧。
- ^ Staff (2011-09-06). “'Real Steel' Paris Premiere At Le Grand Rex”. Life .
- ^ Ford, Rebecca (2011-10-02). “Hugh Jackman, Evangeline Lilly Attend 'Real Steel' Premiere”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2011年10月4日時点におけるアーカイブ。 2011年10月4日閲覧。.
- ^ Staff (2011年9月21日). “Jackman a big hit at wrestling show”. Sydney Morning Herald
- ^ McClintock, Pamela (2010-10-13). “DreamWorks' holiday 'War Horse'”. Variety .
- ^ “Release Schedule”. Box Office Mojo. 2011年10月3日閲覧。
- ^ “Real Steel (2011)”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2011年12月10日閲覧。
- ^ “Real Steel: Reviews (2011)”. Metacritic. CNET Networks. 2011年10月9日閲覧。
- ^ “October 7-9, 2011 Weekend”. 2011年10月18日閲覧。
- ^ “Real Steel”. 2011年10月14日閲覧。
外部リンク
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