ラスト・クリスマス_(ワム!の曲)とは? わかりやすく解説

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ラスト・クリスマス (ワム!の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 06:57 UTC 版)

「ラスト・クリスマス」
ワム!シングル
B面 CREDIT CARD BABY(日本)
EVERYTHING SHE WANTS(英国)
リリース
ジャンル ポップス
時間
レーベル コロムビア・レコード(米国)
エピック・レコード(英国)
EPIC・ソニー(日本)
作詞・作曲 ジョージ・マイケル
プロデュース ジョージ・マイケル
チャート最高順位
ワム! シングル 年表
フリーダム
(1984年)
ラスト・クリスマス
(1984年)
恋のかけひき
(1985年)
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ラスト・クリスマス」(: Last Christmas)は、イギリス音楽グループワム!1984年リリースしたシングル。日本ではクリスマスソングの定番曲として知られる[2]

概要

人気絶頂期だった1984年のクリスマスに合わせて発売されたクリスマスソング。タイトルは「去年のクリスマス」という意味で、クリスマスの失恋をテーマとしている。ワム!名義で発売された曲ではあるが、実際にはジョージ・マイケルが1人で録音している。ただし、演奏は打ち込みによるもので、ギターがこの曲には入っていないため、ジョージ自身が実際に演奏しているパートはない。

通常のシングル・バージョンのほかに当時流行の12インチ・バージョンが、″プディング・ミックス″という注釈付きで発表された。現在入手できる音源はほとんどがプディング・ミックスの方で、シングル・バージョンの方が収録されているアルバムは、オムニバスを含めても少ない[注 1]

クリスマスソングの定番曲として、現在に至るまで数多くの歌手にカバーされている。また、2007年には「ワム!」名義で「Last Christmas 2007」がリリースされている。

日本でも累計売上が100万枚を突破し[注 2]、大ヒットした[3]

1980年代半ばに音楽出版社ディック・ジェームズ・ミュージックは、『涙色の微笑』が本作品と酷似しており盗作だとして、同曲の作者のジョージ・マイケルを訴えた(後に示談となった)。

2013年12月22日に施行された、JRA阪神競馬9R「樅の木賞」の本馬場入場曲に採用された[4]

2016年12月25日、世界中で「ラスト・クリスマス」が流れる日に、作詞・作曲のジョージ・マイケルの訃報が世界各国に伝えられた[2][5]

チャート成績

日本のオリコンチャートでは、1984年12月30日付の総合シングルチャートで最高12位を記録し、同チャートの洋楽シングルチャートでは1988年12月19日に初の1位を獲得し[6]以後、通算で30週1位を獲得した。この1位獲得週数は、2013年現在、最長記録となっている。1992年にはオリコン洋楽シングルチャートの年間チャート1位となった[7]

イギリスでは、1985年のクリスマスの時期に再発売され、再びトップ10入り(6位)を果たした。以降もクリスマスの時期になると、チャートの上位にランクインしている。2016年12月30日発表の全英シングルチャートでは「ラスト・クリスマス」が7位に浮上し[8]、31年ぶりのトップ10入りとなった[9]。2021年1月1日発表の全英シングルチャートで発売から36年目にして初の1位[10]、2023年12月にBBCから発表されたクリスマスチャートで発売から39年目にして初の1位[11]をそれぞれ獲得した。

アメリカではシングルレコードとして発売されていないが、『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリーチャートで最高22位、1998年には『ビルボード』のエアプレイチャートで最高58位を記録した。2017年1月7日付のBillboard Hot 100では50位に入り、これがBillboard Hot 100での初チャートインとなった[12]。翌週には41位に浮上した[9]2018年12月15日付のBillboard Hot 100では前週の43位から34位に上昇した。2021年1月2日付のBillboard Hot 100では前週の14位から9位に上昇し、初のトップ10入りとなった。また、『ビルボード』調べによるアメリカでダウンロード回数の多いホリデーソング(クリスマスソング)ランキング(2003年 - 2016年)では10位にランクインされている[13]

カバー

この曲の日本におけるカバーを記述する。

脚注

注釈

  1. ^ 現在はダウンロード形式でシングル・バージョン入手することができる。
  2. ^ アナログレコードとCDの合計。

出典

  1. ^ ラスト・クリスマス|ワム!”. ORICON NEWS. oricon ME. 2025年6月13日閲覧。
  2. ^ a b 「元ワム! ジョージ・マイケルさん死去 クリスマスの悲報 悼む声」(朝日新聞 2016年12月27日号・30面)
  3. ^ 桜井美和 (2017年1月18日). “[大手小町]クリスマスの訃報に世界中が衝撃 ジョージ・マイケル”. 読売新聞(YOMIURI ONLINE) (読売新聞社). オリジナルの2017年1月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170118043710/http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/celeb/20170117-OYT8T50041.html 2023年12月30日閲覧。 
  4. ^ 阪神9R樅の木賞の入場曲は、Wham!のラスト・クリスマスでした。1984年のリリースでしたね。”. Twitter. 2021年7月29日閲覧。
  5. ^ “元ワム!のジョージ・マイケルさん、クリスマスに死去”. ORICON NEWS (オリコン). (2016年12月26日). https://www.oricon.co.jp/news/2083627/full/ 2023年12月30日閲覧。 
  6. ^ コンピレーション・アルバム『ナンバーワン80s ORICON ヒッツ』の裏ジャケットナンバーワン 70s 80s 90s オリコン・ヒッツ も参照。
  7. ^ コンピレーション・アルバム『ナンバーワン90s ORICON ヒッツ』の裏ジャケットナンバーワン 70s 80s 90s オリコン・ヒッツ も参照。
  8. ^ 2016年最後の全英アルバム・チャート、リトル・ミックスが1位に再浮上、BARKS音楽ニュース、2016年12月31日 13:17:30。
  9. ^ a b ジョージ・マイケル、英チャートで「ラスト・クリスマス」が31年ぶりにトップ10入り、bmr、2017年1月4日 19:42。
  10. ^ Wham!'s Last Christmas goes to number one for the first time、BBC News、2021年01月02日。
  11. ^ ワム!の「ラスト・クリスマス」、英クリスマスチャートで1位に 発売から39年”. CNN.co.jp (2023年12月23日). 2023年12月24日閲覧。
  12. ^ Wham!'s 1984 Classic 'Last Christmas' Makes First Hot 100 Appearance、ビルボード、2016年12月27日。
  13. ^ アメリカでもっともダウンロードされたホリデーソングは?、映画.com、2016年12月8日 12:00
  14. ^ NONA REEVES/Choice III by NONA REEVES”. tower.jp. 2022年4月16日閲覧。

関連項目

外部リンク




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