ワム!とは? わかりやすく解説

ワム!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 23:51 UTC 版)

ワム!
ジョージ・マイケル(左)とアンドリュー・リッジリー(右)
基本情報
原語名 Wham!
出身地 イングランド ハートフォードシャー ブッシー英語版
ジャンル
活動期間 1981年 - 1986年
レーベル
旧メンバー

ワム!英語: Wham!)は、ジョージ・マイケルアンドリュー・リッジリーで構成されるイギリスポップデュオ[1][2]1980年代前半から中盤にかけヒット曲を連発し、高い人気を誇った。

略歴

1981年、小学校からの同級生であるジョージ・マイケルアンドリュー・リッジリーのデュオとして活動を開始。音楽面をジョージ、ステージ構成やビジュアル面をアンドリューがそれぞれ分担して受け持った。

1982年、シングル「Wham Rap! (Enjoy What You Do)」で、彼らの知人が運営していたインナーヴィジョン・レコーズよりCBSレコード経由でのインディーズとしてデビュー。

2枚目のシングル「Young Guns (Go for It)」から徐々に人気が高まり、ポップで快活な曲調と2人のルックスの良さも相まって話題となった。また、BBCの人気番組『トップ・オブ・ザ・ポップス』に出演したことで一気に知名度が上昇。一躍ティーンのカリスマとしてアイドル的人気を得た。

1983年、ファースト・アルバム『ファンタスティック』を発表。イギリスでは史上4組目となるデビュー・アルバムの初登場1位を獲得。「バッド・ボーイズ」などのヒット曲を放ち、イギリス国内では瞬く間にトップスターとなる。同時期にアメリカでもデビュー。しかし、アメリカでは当初ビルボード誌にチャートインこそしたが、ヒットには至らなかった。

年末にプロモーションで初来日、『レッツゴーヤング』『ザ・トップテン』等の歌番組などにも出演した。

しかし、その後、所属していたインナーヴィジョン・レコーズが、12インチ・シングル『CLUB FANTASITIC MEGAMIX』(アルバム収録曲をメガミックスした楽曲を収録、日本未発売)を本人達の承諾を得ず勝手に楽曲を編集、レコードを発売したため2人は激怒し、「この12インチ・シングルを絶対に購入しないように」とファンに呼びかけた。

1984年、前述の騒動から所属レーベルをエピックに変更し、アルバム『メイク・イット・ビッグ』を発表。このアルバムからは「ケアレス・ウィスパー」をはじめ数々のヒット曲が生まれ、イギリスのみならず世界中で爆発的な人気を博した。日本でもマクセルカセットテープのテレビCMに2人で出演(CMソングには「バッド・ボーイズ」と「フリーダム」が使われた。但し、歌詞が両方ともオリジナルとは全く異なる)した。人気の上昇に伴い、1985年1月に来日公演が行われた。

日本の新御三家であった西城秀樹郷ひろみが、共にリアルタイムでワム!の楽曲「ケアレス・ウィスパー」をカバーした(西城は「抱きしめてジルバ -Careless Whisper-」の題名でリリース)。

同年に発表されたシングル「ラスト・クリスマス」は、現在もクリスマスソングの定番曲として親しまれている。

1985年、イギリスのポップ・アーティストとしては初めて大々的な中華人民共和国での公演を北京(4月7日に北京工人体育館)と広州(zh:中山纪念堂 (广州))にて行った[5]。中国滞在中のワム!の様子は、「フリーダム」のミュージックビデオで確認することができる。

人気が絶頂を極める中、1986年に突如解散を発表。日本盤ベストアルバム『ザ・ベスト』のライナーノーツで解散理由を「ユニットとしてやることはやりつくしたから」と記載している。

1986年6月28日、ウェンブリー・スタジアムにて解散ライブを敢行。デビューしてから解散するまで、わずか4年ほどであった。

ディファレント・コーナー (A Different Corner) は、後に歌手・編曲家の Marc Engelhard も録音した大ヒット曲である[6]

1991年、ブラジルで行われたイベント『ロック・イン・リオII』でジョージの公演が行われた際、アンドリューがゲスト出演。一夜だけ再結成(実際は解散後にジョージが出演したエイズ撲滅コンサート『Live Stand by Me』にて、アンドリューと一緒に『Everything She Wants』を演奏した)され、二人がステージ上にてパフォーマンスを行った。

2006年12月、ジョージのソロ公演にアンドリューが15年振りにゲストとして参加。これが2人での最後のパフォーマンスとなる。その後再結成の話も持ち上がったが、最終的にこの話は流れた。

2016年12月25日、ジョージが死去[7][8]

ディスコグラフィ

順位は各チャート最高位

アルバム

シングル

日本公演

関連項目

脚注

  1. ^ a b c Erlewine, Stephen Thomas. “Wham! Biography”. AllMusic. Netaktion. 2025年4月21日閲覧。
  2. ^ a b Rettenmund, Matthew (15 October 1996). Totally awesome 80s. St. Martin's Press. pp. 60-. ISBN 978-0-312-14436-4. https://books.google.com/books?id=Q7rELTyAeAsC&pg=PT60 2020年7月31日閲覧。 
  3. ^ Himes, Geoffrey (1990年9月11日). “WHAM! SEPARATE TRACKS”. The Washington Post. 2024年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月21日閲覧。
  4. ^ Wison, Carl (2014年3月20日). “You Come and Go, You Come and Go ...”. Slate. The Slate Group. 2019年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月21日閲覧。
  5. ^ McCarty, L. Y. (2010). “‘Big in Japan’: Orientalism in 1980s British Pop Music”. The Mid-Atlantic Almanack 19. http://mapaca.net/almanack/2010/contents. 
  6. ^ Past Corner” (2019年). 2022年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月18日閲覧。
  7. ^ Ex-Wham! singer George Michael dies”. BBC News. BBC (2016年12月26日). 2025年4月21日閲覧。
  8. ^ ジョージ・マイケルさん死去 53歳、元「ワム!」」『朝日新聞』朝日新聞社、2016年12月26日。2016年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月26日閲覧
  9. ^ ワム!のベーシスト、デオン・エスタスが65歳で死去 | NEWS | MUSIC LIFE CLUB

外部リンク


ワム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 13:53 UTC 版)

ワム

関連項目


ワム

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正解するカド」の記事における「ワム」の解説

異方からの第2の力。電力無限に取り出す球体状の装置2つで対になっている形状が重要であり作成できる者は限られているものの紙のような簡単な材料作り出すことができる。

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