バス専用フリー乗車券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 00:31 UTC 版)
「京都市営バス」の記事における「バス専用フリー乗車券」の解説
バス一日券 市バスと京都バス・西日本ジェイアールバスの均一区間内に限り乗り放題となるカード。 2014年3月21日までは他社の路線バスでは利用できない「市バス専用一日乗車券カード」、2018年2月いっぱいまでは「市バス・京都バス一日乗車券カード」の名称であった。 現在でも市バス・京都バス以外の他社の路線バス車内ではその注意書きやアナウンスがされている(市バス専用時代は京都バス車内でも行われていた)。2014年に3月22日に嵐山・嵯峨野地区が均一区間に編入されるのに合わせて、京都バスの均一運賃区間でも使用が可能になり、上記の通り名称が変更された。 1995年の発売開始時の価格は600円で、1996年に運賃改定に伴い700円に値上げ、2000年に乗合バス事業の規制緩和および悪化していた景気への対策に対応して、500円に値下げした。2018年には市バスへの乗客集中の緩和とのため地下鉄・バス一日券の値下げと同時に、600円に値上げした。2021年10月1日より21年ぶりに値上げし、700円に戻ることとなった。均一区間内で3回以上乗車する場合は割安となる。 西ブロック系統(西1号、西2号、臨西2号、西3号、特西3号、西4号、西5号、臨西5号、西6号、西8号系統)以外のバス車内や、均一区間に運行される京都バスの車内でも販売されている。 ただし、伏見区内は京阪バスの運賃区間が複雑に入り組んでおり、均一区間外のバス停に出た後に、再び均一区間内に入るバス路線も多い。均一区間外だけのほうが運賃が安く、再び均一区間に戻った場合は均一区間料金と同一の230円になることもあり、国道横大路・府道横大路あたりまでは均一区間外であっても特例で「市バス・京都バス一日乗車券カード」が使用できる。 このカードについては、均一区間系統バスに乗車の場合は1回目の利用で日付が印字されるので、2回目以降の利用時は定期券のように日付を運転手に見せればよいが、調整系統路線に乗車する場合は乗車時・降車時ともに読み取り機に通す必要がある(実際には整理券を取ることも認められている)。京都バスの場合は乗車時に整理券を取る。また、均一区間外まで乗り越した場合は、追加運賃(境界の停留所からの運賃)が必要である。当日の日付の入ったカードを提示することにより京都水族館など4つの施設の優待割引がある。優待割引を利用すると、バスを2回利用するだけでも割安となる。 増加する外国人利用者に対応するため、2015年6月6日から裏面の注意書きを日本語・英語及び中国語(簡体字)の3ヶ国語表記とした。表面側も当初は日本語と英語の2ヶ国語となり、後に3ヶ国語表記となった。 上記の金額カード・ICカードに共通なこととして、均一系統路線では降車時に運転手の横の読み取り機にカードを通す(タッチする)だけでいいが、調整系統路線の場合は、乗車時にも入り口で読み取り機にカードを通す(タッチする)必要がある。この場合、整理券は不要となる。なお、バス1日券等の場合は整理券を取って降車時にカードと整理券を見せることも事実上容認されている。 2018年3月以降は、名称を「バス一日券」と変えた。既に発売された「市バス・京都バス一日乗車券カード」は同年6月30日までが利用期限となっていた。 発売開始以来、市バス及び京都バス・西日本ジェイアールバスの均一運賃区間の拡大が続いており、例えば均一区間外の鞍馬に行く場合でも、2019年3月以降は160円の追加料金を払うだけで利用できるなど、利便性が更に高まっている。ただし、大原或いは山科地区に行く場合は後述の地下鉄・バス一日(二日)券の方が、地下鉄を全く使わないとしても有利となる。
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