バス専用道として先行開業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 20:39 UTC 版)
しかし、西吉野村内に予定されていた駅の設置数が思惑より少なく、バスであれば随所に停留所を設置できることから西吉野村は鉄道としての部分開業に反対し、バス路線としての開業を主張した。この対応に地元は真っ二つに割れ混乱する。さらに近畿日本鉄道(近鉄)が御所線を近鉄御所駅から五条駅まで延伸し、そこから五条 - 阪本に乗り入れるため、五条 - 阪本の電化工事を負担し、阿部野橋駅から電車で乗り入れる構想を表明し、南海電気鉄道(南海)も同様に工事費を負担し、難波駅から橋本駅経由での気動車運転の構想を表明したため、混乱に拍車がかかった。しかし、近鉄・南海両社の乗り入れ案は却下され、五条 - 城戸のうち11.7kmの路盤をバス専用道路として暫定使用する一方、城戸 - 阪本は引き続き建設し、この区間の完成後はバス専用道路を鉄道に切り替えるという、バス派と鉄道派の両者を立てた決着が図られた。
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