バス回数券の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:42 UTC 版)
区間式 指定された停留所区間、またはその区間内で有効。2枚 - 11枚で発売される。高速バスにはこのタイプが多い。有効期限がある場合とない場合がある。 金額式 ある決まった運賃分の券を11枚綴りなどで販売する(例えば270円券の11枚綴りを2700円で販売、等)。有効期限はない場合が多い。事業者にもよるが、券面額10円ごとに種類が分けられていて種類が多い場合、車内では購入できず、窓口でしか購入できない券種もある。昭和自動車では、専用の券売機で好きな額の11枚綴り回数券を買うことができる。堀川バスでは、その路線で需要が多い区間によって、車内で販売する回数券の種類を変えている。 金券式 金数式ともいう。10円券・20円券・100円券などを1冊にまとめて1冊1,000円(券面合計は1100円)や2,000円(券面合計は2200円)といった、きりのよい金額で販売する場合と、10円・100円といった券を11枚まとめて10枚分の値段で販売する場合がある。使用区間に制限はないが、使用枚数に制限のある事業者もある。有効期限はない。異なる運賃区間で使用でき、金額式のように種類を揃える必要がないため、このタイプを発売する事業者が多い。 バスカード 金券式回数券を磁気プリペイドカード形式にしたもの。導入時に専用のカードリーダ・ライタが必要になってくるものの、金券式回数券を複数枚投入することによる乗務員の確認の負担が軽減される。基本的に使い切り形式で、残額がゼロになると使用出来なくなる。磁気情報の書き換えによるカードの偽造が発生する恐れがあり、後述のICカード形式に切り替える事業者も多い。 ICカード 磁気式バスカードをさらに進化させて、運賃箱にタッチするだけで簡単に利用できる。磁気カードと違い、チャージすることで再利用でき、狭い挿入口にカードを入れる不便も解消した。しかし、導入経費がかさむため、大手事業者や自治体の補助が受けられる事業者に限られている。積み増した金額に応じて積み増し時にプレミアム分を付与する場合と、利用した金額に応じてポイントを後から付与する場合などがある。
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