ネプチューン・スピア作戦とは? わかりやすく解説

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ネプチューン・スピア作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 22:12 UTC 版)

ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害」の記事における「ネプチューン・スピア作戦」の解説

2011年5月2日アメリカ軍による作戦開始される目的はあくまでビン・ラーディン殺害であり、生け捕り想定されていなかった。 一部報道によれば、これに参加したアメリカ海軍特殊部隊Navy SEALs中心とした約15人(25人説もあり)のメンバーは、SEALから派生した対テロ特殊部隊DEVGRU」(デヴグル:海軍特殊戦開発グループ:旧SEALチーム6)のメンバーであったとされている。また、アメリカ陸軍デルタフォースDEVGRU支援あたったとされている。(ビンラディンはネプチューン・スピア作戦前から追跡されており,過去デルタフォース主導行った捕縛作戦もある。) 隊員達は、情報担当CIA要員同乗するステルスUH-60 ブラックホークヘリコプター2機とCH-47 チヌーク2機に分乗して(これらのヘリは「ナイト・ストーカーズ」の通称知られる第160特殊作戦航空連隊操縦担当したとされる)、ビン・ラーディンと、その家族がいると推定され建物敷地内に、ロープつたって降下建物急襲して2階3階部分には午前1時ごろ突入した側近応戦したが、約40分の銃撃戦ののち邸宅制圧したビン・ラーディン武器持っておらず、応戦したともしなかったとも報じられ頭部と胸部を撃ちぬかれ死亡米軍遺体収容した。他にビン・ラーディンの子息と思われる20歳男性(後に、ハリド・ビン・ラーディンと判明)、また別に兄弟2人男性1人女性死亡女性夫人1人報じられたが、後に「別人夫人負傷した」と訂正された。アメリカ軍側に人的損害は出なかった。その死はパキスタン政府当局によっても確認されている。作戦後、妻のハイリア・サバルを含む親族複数名が拘束連行された。また、後に後継者となるハムザ・ビン・ラーディン確認されなかった。 作戦中、ホバリングしていたアメリカ軍のブラックホーク・ヘリコプター1機が揚力失い墜落したため、爆破処理されるというトラブルはあったが、すぐに代替のチヌーク・ヘリコプターが駆けつけプラン変更を行うことで作戦続行された。 作戦は、アメリカ本国でもホワイトハウスシチュエーションルームオバマ大統領のほか、バイデン副大統領ゲーツ国防長官クリントン国務長官マレン統合参謀本部議長らによって同時進行見守られており、またCIA本部会議室でも、パネッタ長官らがリアルタイム監視していた。 いかなる方法監視していたかについては公開されていないが、一部では映像生中継流れたとも報じられている。作戦成功の報をパネッタより受けたオバマは ''We got Him'' (奴を捕えた) と叫んだという。 アメリカ合衆国は、この作戦パキスタン政府事前に通告することなく行い終了後報告したアメリカパキスタンだけでなく、他の国とも情報共有しなかったとされるこのためパキスタンムシャラフ大統領は、アメリカによる一連の作戦主権侵害であると非難している。 ビン・ラーディンの死亡は、アメリカCNNによって一報伝えられ全世界メディア追随することとなった。その直後5月1日午後11時半過ぎからオバマ大統領ホワイトハウスイーストルーム深夜時間帯としては異例記者会見行いビン・ラーディン殺害したことを正式に発表全国テレビ中継通じて ''Justice has been done'' (正義はなされた) と宣言した。このニュースが伝わると首都ワシントンホワイトハウス周辺ニューヨークワールドトレードセンター跡地には数千群衆押しかけ歓喜の声をあげた。

※この「ネプチューン・スピア作戦」の解説は、「ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害」の解説の一部です。
「ネプチューン・スピア作戦」を含む「ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害」の記事については、「ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害」の概要を参照ください。

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