ニホンアマガエル
体表面は粘膜におおわれており、つるつるとしている。体色は、緑色から灰白色で、周囲の環境により変化。腹側は、白からやや黄色みがかり、背中や後足には、不規則な黒暗色の模様が見られる。前足後足ともに指先は吸盤状になっており、垂直面を登ることが出来る。成体の大きさは、雄で30mm程度、雌で35mm程度。
ニホンアマガエル
和名:ニホンアマガエル |
学名:Hyla japonica |
カエル目 |
分布:北海道,本州,四国,九州,対馬等に分布する。大陸にも分布する。 |
写真(上):ニホンアマガエル成体 |
説明 水田に産卵するが,成体は周辺の雑木林,潅木,草むらで見られる。本種は産卵期が長く,早春から秋まで連続的に産卵すること,コンクリートの水路なども吸盤を使ってよじ登れることから,農地の構造改善事業の影響をもっとも受けにくい種類である。そのためか,水田におけるもっとも普通の種類となっている。つまり,本種しかいない水田(里山)は,良い状態とは言えない。区別店:本土に同所的に生息し,吸盤のある緑のカエルであるシュレーゲルアオガエル,モリアオガエルにくらべると,ずっと小さい。目の後ろから鼓膜にかけて黒いのも特徴。色彩が黒や褐色になると,細長い斑紋が背中に現れるのも本種の特徴。鳴き声:一頭で鳴く時はゲッツ,ゲッツ,ゲッツだが,多数で鳴くと二重奏になり声を重ねて鳴く。 |
日本雨蛙
読み方:ニホンアマガエル(nihon’amagaeru)
ニホンアマガエル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 07:00 UTC 版)
ニホンアマガエル(日本雨蛙、学名 Dryophytes japonicus)は、アマガエル科アマガエル属に分類されるカエルの一種である。
- ^ Kuzmin, S., Maslova, I., Matsui, M., Liang, F. & Kaneko, Y. (2017). “Dryophytes japonicus”. IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T55519A112714533. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-1.RLTS.T55519A112714533.en .
- ^ “日本産爬虫両生類標準和名リスト”. 2023年5月18日閲覧。
- ^ “ニホンアマガエル”. 侵入生物DB. 国立環境研究所. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “ニホンアマガエル、実は日本国内東西で別種か”. academist Journal. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “ニホンアマガエル、国内東西では別々の種類か? 〜遺伝的に異なる2つのグループを確認” (PDF). 広島大学広報グループ. 2019年4月10日閲覧。
- ^ a b c d e 松橋利光、奥山風太郎『日本のカエル+サンショウウオ類』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑 9〉、2002年。ISBN 4635070093。
- ^ 立川周二、椎名正巳「幼虫がカエルを捕食するオオキベリアオゴミムシの生活史」『日本昆虫学会第48回大会講演要旨』、日本昆虫学会大会事務局、1988年、35頁。 - 国立科学博物館筑波研究施設図書室(茨城県つくば市)にて『日本昆虫学会大会講演要旨, 第48回』 (1988) として蔵書(資料ID:1109000894)。同大会は1988年(昭和63年)10月8日 - 10日にかけて沖縄・西原で開催された。
- ^ 東淳樹、武内和彦「谷津環境におけるカエル類の個体数密度と環境要因の関係」『ランドスケープ研究』第62巻第5号、日本造園学会、1999年、573-576頁、doi:10.5632/jila.62.573。
- ^ a b 平井利明「【原著】畦畔の締め固めがカエル類に及ぼす影響:塩ビパイプ製退避場所の設置はニホンアマガエルの生息密度を回復させるか?」『日本応用動物昆虫学会誌』第50巻第4号、2006年、331–335頁、doi:10.1303/jjaez.2006.331。
- 1 ニホンアマガエルとは
- 2 ニホンアマガエルの概要
- 3 分布
- 4 毒性
- 5 参考文献
固有名詞の分類
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