ニザダイとは? わかりやすく解説

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にざ‐だい〔‐だひ〕【仁座×鯛】

読み方:にざだい

スズキ目ニザダイ科海水魚全長40センチ。体は卵形側扁著しく、吻(ふん)がとがる。尾柄部に3〜5個の鋭い突起がある。体色暗灰色本州中部以南沿岸岩礁域にすみ、石灰藻好んで食べる。食用


ニザダイ

学名Prionurus scalprum 英名:Saw-tail
地方名オキハゲカワハギ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目ニザダイ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 動画 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ
生態写真はこちら

特徴
体は楕円形で平たい。口は小さく口先突出する。尾柄に4〜5個の骨板がある。うろこは非常に小さく繊毛状。体は成魚では銀白色幼魚では体は黒褐色で、尾びれ白色である。貝類ゴカイ類海藻(特に灰)を好んで食べ群れをなして泳ぐ。磯臭いので、早く内臓除去し血抜きをする。刺身洗いにする。冬場は臭いがなくおいしい。

分布:宮城県以南台湾 大きさ:50cm
漁法:磯釣り 食べ方:刺身洗い

仁座鯛

読み方:ニザダイ(nizadai)

ニザダイ科海水魚

学名 Prionurus scalpus


ニザダイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 04:37 UTC 版)

ニザダイ
保全状況評価
DATA DEFICIENT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ニザダイ亜目 Acanthuroiei
: ニザダイ科 Acanthuridae
: ニザダイ属 Prionurus
Lacépède,1804
: ニザダイ P. scalprum
学名
Prionurus scalprum
Valenciennes,1835
和名
ニザダイ(仁座鯛)
英名
Scalpel sawtail

ニザダイ(仁座鯛[1]学名Prionurus scalprum )は、スズキ目ニザダイ科に分類される魚の一種。東アジア沿岸の暖海域に生息する。海藻を食べて磯焼けの一因となるうえ、海藻の成分が発酵して身に独特の臭みを帯びるが、食用にできる[2]。尾柄にある鋭い骨質板のため、取扱いには注意が必要である。

日本での地方名は多く、バイオリン(石川)、クサンボウ(千葉県)、サンノジ、サンノジダイ(関東 - 紀伊四国)、ニザハゲ(三重県)、サンコ、ゼニモチハゲ(和歌山県)、クロハゲ(関西・四国)、カッパハゲ(大阪府)、オキハゲ(広島県)、コームキ(長崎県)、カワハギ(鹿児島県)などがある。

特徴

成魚の全長は40cmほど[1]だが、50cmを超える個体もいる。体は広葉樹の葉のような形でよく側扁し、皮膚は小さなで覆われる。短い吻が前方に突き出し、その先端に小さな口がある。若魚は成魚に比べて体高が高く、尾鰭が白い。体色は茶褐色で尾柄部の骨質突起は黒く、尾びれ・尻びれの縁は白い[1]

体形はカワハギ類に似ており、実際にその名で呼ぶ地方もあるが、カワハギはフグ目で分類が異なる。また鰭の形状も異なる。ナンヨウハギシマハギカンランハギとは近縁である[1]。これらはニザダイに比べて色鮮やかで、観賞魚となる[1]

尾鰭の前には4-5個の楕円形の黒っぽい斑点が並び、このうちの3個は大きくてよく目立つ。関東から四国にかけての地方名「サンノジ」はこの斑点を漢字の「三」に見立てたものである[1]。なおこの斑点部には堅い骨質板が突き出しており、つかんだりすると怪我をする場合がある。漁獲時などの取り扱いには注意が必要である。英名"Sawtail"(の尾)もここに由来する。別の英名"Surgeon fish"は直訳すると「外科医の魚」であるが、これはメスのように棘が鋭いことに由来する[1]

新潟県宮城県以南の日本から台湾、および朝鮮半島南部の沿岸域に分布する。ニザダイ科としては最も高緯度に分布している種類でもある。沿岸や瀬の岩礁域に生息し、成魚は水深10m前後で群れを作る。主に石灰藻を食べるが、甲殻類多毛類なども捕食する[3]。昼行性で夜間は休む[1]

釣り定置網、刺し網などの沿岸漁業で漁獲されるが、磯臭さのため商品価値が低い。本種を狙って漁獲することはまずなく、市場に流通することもほとんどないが、回転寿司チェーン店くら寿司が商品化した[4]。神奈川県水産技術センターが研究開発したキャベツウニにヒントを得て[4]、一定期間キャベツを餌として飼養し、臭みの除去に成功したという[2]

メジナ釣りなどの際に外道として釣れることが多い。掛かった際の引きは強いが、頭を振って釣り竿が震えるためメジナなどと区別できる。数十匹で群れて行動するが、釣り上げようとすると暴れ、ちりぢりになるので、連続で釣れることは少ない[1]。身は磯臭いが、新鮮なうちに内臓を傷つけずに除去し、血抜きをするとよい。また、冬には臭みが薄れる。鮮度が良ければ刺身洗いにすることができ、塩焼き煮付けからあげなどで食べられる[3]

脚注

参考文献


「ニザダイ」の例文・使い方・用例・文例

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