ナポレオン戦争とジュリアン伯爵とは? わかりやすく解説

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ナポレオン戦争とジュリアン伯爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 17:33 UTC 版)

ウォルター・サヴェージ・ランダー」の記事における「ナポレオン戦争とジュリアン伯爵」の解説

1808年ランダー半島戦争参加しようという英雄的な衝動駆られた33歳の彼は、ナポレオン抗する国民軍志願兵になるために英国からスペイン旅立ったア・コルーニャ上陸英国使者に自らを売り込み、ベントゥラーダの救済のために1万レアル寄付申し出て、ホアキン・ブレイク・イ・ジョイス(英語版将軍軍勢入った実戦参加できずにいることに失望覚えビルバオ救援することが自らのすべきことと悟るが、そこで危うく捕虜なりかけた。数か月後、シントラ協定英語版)が成立、これにより、戦争終わりランダー帰国したスペイン政府彼に感謝の意表しフェルナンド王はスペイン軍大佐地位約束した。しかし、王がイエズス会復活させると、彼は自分任務戻った英国に戻ると、彼はワーズワースサウジー一緒になってシントラ協定非難し一般大衆義憤煽った1809年には『ドン・フランシスコ・リケルメへの3通の手紙』(Three letters to Don Francisco Riquelme)を著し戦争参加したことが賢明な行いであると主張したまた、スウェーデン王グスタフ4世への頌詩書きさまざまな偽名用いて新聞にも寄稿した1810年には、『フランシス・バーデットへの素晴らし手紙』(A brave and good letter to Sir Francis Burdett)を書いたスペイン起きたことがドン・フリアン (セウタ伯)(英語版スペイン語版)を題材にした悲劇ジュリアン伯爵』(Count Julian)への刺激になった。この作品は、ランダー作品際立ったスタイルを示すものとなったが、彼自身劇作の手法を学んでいなかったために印象の薄いものとなった。そのプロットは、歴史の流れ事前に知っていて、西ゴート族最後の王敗北した後の複雑な状況関心を払わなければ理解することが難しい。罪を増やすことの罪について道徳的なトーン示していた。サウジー出版向けて調整引き受け1812年マレーによって出版こぎつけた最初に依頼したロングマン英語版)には出版拒否され、そのために、ランダーもう一つ悲劇作品フェランティジュリオ』(Ferranti and Giulio)を焼き捨てた。 トマス・ド・クインシーは後にこう書いている。「ランダー氏は、ヨーロッパでジュリアン伯爵置かれ立場厳格な自尊心、そして記念碑的悲劇を知る随一の人だろう」と。スウィンバーンは言う。「この作品は、この言語書かれジョン・ミルトン代表作闘士サムソン』とパーシー・ビッシュ・シェリー最初代表作鎖を解かれたプロメテウス』の間にあって道徳的高み同様に詩的完全性においてこの両者の傍に等しく不動地位占めるに値する傑出した詩だ。英雄をとり囲んでその威厳高め苦難忍耐という超人的孤独が、いずれの場合等しく効果的に十分な壮麗さをもって表現されている。『ジュリアン伯爵』のスタイルドラマ的な平易さと自然な会話流れ欠けるところがあるとしても、ミルトン作品中にしかないような恒常的に永続し言葉の力強さ純粋さ高尚さが備わっている」と。

※この「ナポレオン戦争とジュリアン伯爵」の解説は、「ウォルター・サヴェージ・ランダー」の解説の一部です。
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