ドイツ以外のバリエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 15:08 UTC 版)
「ビーレフェルトの陰謀」の記事における「ドイツ以外のバリエーション」の解説
ドイツ以外でも、いくつかの都市・州はその「存在感の薄さ」がからかわれ、定番のギャグ(Running gag)の対象とされる。こうした地域を対象とした「ビーレフェルトの陰謀」のバリエーションも流行している。 イタリアではモリーゼ州が同じ役割になる。アントニオ・ディ・ピエトロのような同州出身の有力政治家は、陰謀に加担しているとされる。 イギリスでは、マットロック (Matlock, Derbyshire) 、ワークソップ (Worksop) 、ノーザラートン (Northallerton) などが同様のジョークの対象となる。ウェールズ全体も同様。 スペインのテルエルは県都でありながら、山がちな地形と少ない人口のために存在感が薄い。1999年、Teruel existe (テルエルは存在する)というスローガンを掲げるキャンペーン・グループが設立され、知名度の向上と投資拡大に一定の効果をおさめた。もとより、このスローガンは、Teruel no existe (テルエルは存在しない)というジョークを刺激している。 ベルギーは国自体の実在が疑わしいとしてジョークの対象にされる。 イスラエルではペタク・チクヴァの実在が疑われる。 アメリカ合衆国のUSENETでは、1980年代にノースダコタ州が同様のジョークの対象にされた。米国のインターネット上では、サウスダコタ州、ネブラスカ州、アイダホ州、ワイオミング州、モンタナ州なども存在感の薄さをからかわれる。これらの州は内陸部で人口密度が低く、農業を基幹産業としていることが共通している。ディック・チェイニー(ネブラスカ生まれ、ワイオミング育ち)は当然「やつら」の側で陰謀の一環であるとされる。 ブラジルではアクレ州が古くからジョークの対象にされており、「ビーレフェルトの陰謀」の「3つの質問」が援用されてアクレ州に置き換えられる。ただしブラジルでは「陰謀」のプロットはあまり強調されていない。 チリで1990年代に放送されていた人気テレビ番組では、番組の最初にホストが毎回「コンバルバラ (Combarbalá) は実在しない」と言っていた。 日本では、政令指定都市や新幹線がない四国が存在感の薄さを笑いぐさにされることがある。また都道府県別では、以下の県がその対象にされることが多い。北関東3県(茨城県、栃木県、群馬県) - 3県とも人口や経済規模は中央値より上位に位置しているものの東京都のベッドタウン的な性格が強く、都道府県魅力度ランキングでは最下位層の常連となっている。 埼玉県 - 戦後に東京都のベッドタウンとして人口が急増する以前は農村地帯だったことや、南関東の他都県と比べ有名な観光地が少ないことから「華やかさに欠ける」存在として笑いぐさにされることがある。総人口は全国5位であるにも関わらず、2003年にさいたま市が指定されるまでは政令指定都市が存在しなかった。2015年には「埼玉県の影の薄さを自虐的に描いた」、魔夜峰央による漫画作品『翔んで埼玉』がSNS上で話題となった。この現象は、埼玉県の話題を定期的に取り上げるなど所謂「ご当地ネタ」をふんだんに取り入れることで知られるテレビ番組『月曜から夜ふかし』でも紹介された。 鳥取県・島根県…都道府県別で人口が最も少ない2県。両県は隣接しており漢字表記も似ていることから、紛らわしい点も含めて2県がセットで対象になることが多い。なおこの両県は、明治時代に同じ県だった時期がある(島根県#歴史を参照。)。
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