トヨタのディーゼル車市場進出と専門店設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:08 UTC 版)
「トヨタディーゼル店」の記事における「トヨタのディーゼル車市場進出と専門店設置」の解説
トヨタディーゼル店は、トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売(現:トヨタ自動車)が、1957年(昭和32年)3月のDA80系「大型トラック」の発表を機に、大型商用車市場に本格的に進出するために新設された、大型トラックと大型バスを専門に扱う販売チャネルである。当時すでにトヨタ自動車の販売チャネルにはトヨタ店とトヨペット店が存在しており、トヨタディーゼル店は3番目に設立された販売チャネルとなる。 トヨタ初の大型車用ディーゼルエンジンである「D型エンジン」搭載車の販売と整備を柱としていたが、従前からの初代B型やF型といった、ガソリンエンジンを搭載したトラック(BX/FX、FA)、バス (FB)と、ランドクルーザー(FJ/BJ)とコースターも取り扱うこととなった。 また、乗用車に比べ、大型の設備や治具・工具を要するダイナもトヨタ店との併売として取扱いされ、1969年(昭和44年)発表のマッシーダイナもトヨタ店及びトヨタディーゼル店の扱いとなった。 トヨタ店やトヨペット店と異なり、トヨタディーゼル店は全国展開されず、大都市のみに設置された。具体的には、1957年(昭和32年)2月から1958年(昭和33年)4月にかけて、東京、大阪、愛知(名古屋市)、福岡、宮城(仙台市)、静岡、北海道(札幌市)、兵庫(神戸市)、神奈川(横浜市)の9都道府県にディーゼル店販売会社が設立された。後の1965年(昭和40年)9月には、埼玉(川口市)と千葉にもディーゼル店販売会社が設立されている。この埼玉と千葉の2社は、元々はプリンス自動車工業の販売会社であったが、1966年(昭和41年)8月の日産自動車との合併を控え、トヨタディーゼル店に鞍替えしたものである。 なお、ディーゼル店が設置されない地域では、その地域のトヨタ店が、大型商用車とディーゼル車の販売を引き続き担当していた。 また、フォークリフトなどの産業車両(トヨタL&F)を扱っていた販売会社もあり、これらの販売会社はのちに産業車両の販売部門を分社化している(例:トヨタL&F兵庫…神戸トヨタディーゼルの産業車両部が前身だった)
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