トヨタの闇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 03:15 UTC 版)
渡邉正裕・林克明が2007年に著した『トヨタの闇』は、渡邊のジャーナリストとしての活動を結集したもので、数少ないトヨタへの評判書であると主張している。同書によると、トヨタを批判しているのは「金曜日」が刊行している同書くらいしかなく、いくつかの出版社に出版を打診したがどれも断られたという。これに関して同書では、トヨタが2007年時点での広告費が1000億円以上という日本最大の広告主であり、各媒体がトヨタからの広告出稿を減らされるのではないかと危惧を持ち、トヨタの意向を忖度しているためではないかと疑義を提起している。 同書では、上述のようにトヨタが大量の広告費をメディアに与えることによって、メディアがトヨタの問題を積極的に報じないことを問題にしているが、トヨタの労働組合にも問題があるとしており、既存の労働組合である「トヨタ自動車労働組合」に対抗し、15人の従業員により「全トヨタ労働組合(全ト・ユニオン)」が結成された事実に関して記述している。これによると、トヨタは既存の組合が自由にビラまきをすることや社内に掲示板を作ることを認めるのに、全ト・ユニオンには認めないなど、差別的な対応をとっているという。また、既存組合は全ト・ユニオンを中傷するビラを配り、会社にとって都合の悪い組合を排除しようとしている。
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