デンマーク戦争とは? わかりやすく解説

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デンマーク戦争

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デンマーク戦争(デンマークせんそう)


デンマーク戦争

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三十年戦争」の記事における「デンマーク戦争」の解説

デンマーク王クリスチャン4世は、オランダからボヘミア・プファルツ戦争への支援要請されていたが中立守った。しかし、デンマーク王はもともと北ドイツへの勢力拡大バルト海北海覇権確立狙っており、王国参事会反対無視して介入決定した1625年デンマーク王ニーダーザクセン帝国管区(クライス)長官として、長らく空位になっている2つ帝国内の司教職自分息子就任させる要望出したところ、ティリー伯の軍がニーダーザクセン進駐して皇帝露骨に拒絶された。これによりデンマーク王介入への口実得たハーグ条約によって、イギリスオランダからの支援受けた。 反ハプスブルク家プロテスタント連合は、さらにトランシルヴァニア侯ガブリエル・ベトレン、オスマン・トルコカトリックフランス共鳴してブラウンシュヴァイククリスティアンウエストファリアと下ラインラントウィッテルスバハ家所領制圧しデンマーク王ニーダーザクセン奪取し連合軍最高司令官マンスフェルトハンガリーからのベトレン合流してボヘミアシュレジエンモラビア侵入する計画であったスウェーデン同盟による支援受けて1625年5月主戦場ニーダーザクセン進軍した。 これに対して皇帝軍は、ティリー率いカトリック連盟軍に加えてボヘミア傭兵隊ヴァレンシュタイン皇帝総司令官登用し10万人の軍を率いたデンマーク当初スウェーデンとの共同介入であったが、両者主導権争い結果スウェーデンポーランド問題注力し、デンマーク単独での介入となったデンマーク王参戦に対してイングランド資金提供しエルンスト・フォン・マンスフェルト総司令官)、クリスティアン・フォン・ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル2人傭兵隊長の軍を援軍として派遣したが、デンマーク軍傭兵部隊の間では戦略についての主導権争い発生し、ついに別行動を取るようになる。これは皇帝軍の各個撃破好餌となり、マンスフェルト1626年4月デッサウ戦いドイツ語版)で敗北したマンスフェルトベネチア支援求め途中で死んだブラウンシュヴァイク公クリスティアン1626年6月16日病死し6月27日ルッターの戦いティリー皇帝軍はデンマーク軍勝利しホルシュタインまで追撃し、それに呼応してヴァレンシュタインユトランド半島まで追ったデンマーク帝国内に領有していたポンメルン、デンマーク側に加担していたメクレンブルク領も皇帝軍が占領した1628年夏、ヴァレンシュタイン帝国海軍基地確保のためにポンメルンのシュトラールズント港を包囲する至りスウェーデン介入決定した。 しかし、ヴァレンシュタイン軍を追撃しようとクリスチャン4世再上陸して返り討ち遭いヴォルガスト戦い英語版))、1629年5月22日に「リューベック和約」が皇帝との間で成立し領土没収されずに維持されたものの、帝国への介入禁じられた。これによってデンマーク北欧覇者としての地位がゆらぐこととなった。 なお、イングランド当初ドイツに軍を派遣したり、フランスハーグ同盟結んだり、マンスフェルト資金提供したりして三十年戦争介入していたが、フリードリヒ5世義父だったイングランド王ジェームズ1世1625年亡くなりチャールズ1世即位すると、側近バッキンガム公ジョージ・ヴィリアーズフランスとの協調外交で反ハプスブルクプファルツ救援掲げてスペインカディス艦隊派遣した。ところが、マンスフェルト大敗及びカディス遠征失敗バッキンガム公人望失い1627年フランス宣戦布告したフランス・スペイン同盟締結フランスも敵に回してしまい、ラ・ロシェル包囲戦の敗北バッキンガム公は更に権威失墜議会から失敗責められ1628年バッキンガム公暗殺されるチャールズ1世1629年フランスと、1630年スペイン和睦し三十年戦争から手を引いた。このとき、スペインからイングランドへ大量メキシコ銀流入した以後チャールズ1世財政再建進めよう専制政治行い、それが元で議会衝突して1642年清教徒革命イングランド内戦)を引き起こし三十年戦争終結後1649年処刑されイングランド共和国成立繋がった

※この「デンマーク戦争」の解説は、「三十年戦争」の解説の一部です。
「デンマーク戦争」を含む「三十年戦争」の記事については、「三十年戦争」の概要を参照ください。

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