ソロモン方面-沈没
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/17 21:09 UTC 版)
「伊号第十五潜水艦 (初代)」の記事における「ソロモン方面-沈没」の解説
8月10日、第2潜水隊司令潜水艦が伊19に変更。整備が完了した伊15はインド洋方面の作戦に投入される予定で出撃準備をしていたが、ソロモン諸島方面に機動部隊が出現したため、8月15日に横須賀を出港してソロモン諸島方面に向かった。23日、サンタクルーズ諸島東方沖の散開線に到着して哨戒。25日0145、米空母エンタープライズ(USS Enterprise, CV-6)、戦艦ノースカロライナ(USS North Carolina, BB-55)、巡洋艦2、駆逐艦5からなる米機動部隊を発見。28日深夜、サンクリストバル島東方沖を哨戒中に南進する米空母を発見。9月15日、伊19の雷撃を受けて大破していた米空母ワスプ(USS Wasp, CV-7)が沈んでいく場面に遭遇する。20日、哨戒区域を離れ、25日にトラックに到着。 10月5日、伊17はトラックを出港し、ガダルカナル島東方沖に進出し哨戒。22日、サンクリストバル島西方沖の散開線に移動。27日、エスピリトゥサント島西方200浬地点付近でサンタクルーズ諸島を出港して南に向かう米艦隊を発見。同日、サンクリストバル島南西沖に移動。11月3日1701の定時連絡を最後に消息不明。 アメリカ側記録によると、10日0230、ガダルカナル島へ輸送物資を搭載して航行中の米掃海駆逐艦サウザード(英語版)(USS Southard, DD-207/DMS-10)が浮上した潜水艦を発見し、砲撃を開始したところ潜水艦は急速潜航していった。その後、潜水艦は魚雷2本を発射してきたが、サウザードはこれを回避。0242、サウザードは潜航中の潜水艦を探知し、数時間にわたって6回の爆雷攻撃を行う。この時、現場海域から15浬南方で哨戒中の伊17が、現場海域での爆雷攻撃の音を聴取している。1003、潜水艦が浮上してきたため、サウザードは1900mの距離で砲撃を開始。やがて、砲弾1発が潜水艦の司令塔に命中し、潜水艦は艦首から沈没した。これが伊15の最期の瞬間であり、艦長の石川信雄中佐以下乗員91名全員戦死。 12月5日、ガダルカナル島方面で戦没と認定された。 12月24日、伊15は第2潜水隊と伊十五型潜水艦から削除され、帝国潜水艦籍から除かれた。本艦の艦艇類別等級別表からの削除時に、伊十五型の艦型名は伊十七型に改められた。
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