ジャンセン侯爵家
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ポーリーン・ジャンセン EHSから現代(作品世界では1960年代のドイツ)にやってきた美女。ミス・ユニバースに選ばれた履歴を持つ、魅惑的な美貌と肢体の持ち主。大貴族ジャンセン侯爵家の嗣女で、EHSの首都星カルーを含むシリウス圏の検事長という要職にある。 クララに命を救われた ため、その返礼として完成したばかりの別荘へ招待した。その直後に墜落した場所が20世紀のドイツであること、クララがEHS人ではないことに気がついて驚愕するが、礼儀として彼女に未来人である自分の正体を明かし、EHSの存在を語った。 自身の航時法違反の隠滅、またクララの麟一郎への思いを見かねて治療しようと、麟一郎の麻痺治療を名目に麟一郎とクララをEHSに導く。EHS世界でのクララの保護役であり、彼女を食客として遇し、様々な援助を行う。 後に貴族院最高法院の裁判長に就任して「第二のエンマ・ダイオン」と呼ばれるようになる事が作中で語られている。 ドリス・ジャンセン ポーリーンの種違いの妹。スポーツ万能で、現代で言うボーイッシュな雰囲気の美少女。同じ年頃であるクララと意気投合する。実父は平民の男妾であり、婚外子ということで姉ポーリーンのように政治等での活躍を望めない分、スポーツに情熱を注いでいる。アベルデーンのポロ・クラブ主将で、後に星間オリンピックで金メダルを獲得する。さらに準男爵の爵位を得て、貴族院に議席を持つことになる。麟一郎の戦闘力に着目し、クララとの取引で去勢処理後の精巣を入手、彼の妹を現代日本から誘拐して交配による繁殖を行う計画を立てる。 セシル・ドレイパア ポーリーンの兄で、現在は妻 メアリ・ドレイパアの忠実な主夫。女にしても見たいようなと形容される美男。家畜文化史の専門家。クララに対してはシャペロン 気取りで、ヤプーに対する知識やイースの風習など、何かと長口舌を振るいがち。麟一郎が去勢されるはめになった元凶である。ヤプーの生態や文化について、読者が理解するための解説者的役割を持つキャラクター。 ウィリアム・ドレイパア セシルの妻の弟で、個性的な美男子。クララに恋心を抱く。男なのにレース[要曖昧さ回避]に参加するような、EHS世界では異端の「おてんば」青年。ソーマ好きで毎日5回は飲む。 いち早くクララの正体に気付き、20世紀人である彼女の淑やかさに惹かれて愛情を告白する。EHSでの物語におけるクララの案内役となり、黒奴やヤプーに対する扱い方を手ほどきしていく。後にクララと結婚、ウィリアム・コトウィックとなる。麟一郎はウィリアムがプキー用の衣装に着替えたとき、彼が建御雷神なのだと感じ取っている。 アデライン・ジャンセン ポーリーンらの母で侯爵、帝国副宰相の要職にあり、EHS政界の文治開明派(ホイッグ)のリーダーである。美貌で知られる上流婦人であり、若い頃には星間オリンピックで金メダルを獲得している。 ロバート・ジャンセン ポーリーンの夫。EHS男性らしい慎ましい性格の持ち主で、セミプロの絵描きである。ポーリーンが地球に外出中なので、貞操帯を付けられている。 メアリ・ドレイパア セシルの妻で、帝国中央軍騎兵科少佐。中央軍司令官であるジャーゲン公爵の参謀を務めている。政界の二大派閥のリーダーである義母のジャンセン侯爵と、上司のジャーゲン公爵の間で難しい立場にある。
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