ジャン=ヴァルジャンの関係者
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「レ・ミゼラブル 少女コゼット」の記事における「ジャン=ヴァルジャンの関係者」の解説
ミリエル司教 声 - 大塚周夫 ディーニュの司教。ジャンの恩人。偉大で慈悲深い人物。 出所後も更生できず人間不信と憎悪の塊だったジャンを自宅に招き食事と寝床を与えた。彼が恩に報いず盗みを働き警官に捕まった際もジャンを庇い、「正しい人間として生きてもらうために」とさらに銀の燭台も差し出す。彼の行動はジャンの心を救った。 2話で他界の事実が新聞に載り、ジャンはショックを受ける。亡くなった後もジャンの心の支えとなり、過去を告白すべきか迷っていたジャンの夢の中にも現れた。 プチ・ジェルヴェ 声 - 日比愛子 結果的にジャンに硬貨を取られた少年。ジャンの回想のなかで登場。 ジャンと道端でトラブルになり、彼が再び追われる身となる原因を作った。また、この事件がきっかけでジャンはミリエル神父の説く「正しい人」へと改心する。 ジャヴェール 声 - 松山タカシ 警察官。法と職務に忠実であり、自他共に厳格に当たる。物語ではジャン・ヴァルジャンの対極となる人物。 刑吏時代は徒刑囚ジャンを監視していた。モントルイユ・シュル・メールの警察署長時代には市長・マドレーヌの正体がジャンであることを暴き、パリに栄転後もジャンを追い続ける。 犯罪者の両親のもと監獄で生まれた。「犯罪者の子供」として少年時代は常に孤独で、世間から白い目で見られていた。努力の末に警官になるが、心から更生を願っていた両親が再び罪を犯したため、自分の手で逮捕した。この出来事から彼は犯罪者を人一倍憎み、「人は変わらない」という思想を持つ。そのため、犯罪者に厳しい態度で臨み弱い者にも慈悲を見せることはなかった。しかし、改心したジャンに救われてからは葛藤の末「人は変わることができる」ことを受け入れる。 シャンマチウ 声 - 辻親八 「リンゴを盗んだ」として逮捕された男。 ジャンとは似ても似つかぬが、ジャヴェールやツーロンの徒刑場の囚人でジャンの元服役仲間でもあるシュニルディウ(声 - 高塚正也)、コシュパイユ(声 - 永野善一)の証言でジャンということにされ、裁判で終身刑の判決を受けそうになる。 当時、ファンティーヌとの約束を果たそうとしていたマドレーヌことジャンは、彼を冤罪から救うために裁判の席で自らの正体を明かす。 フォーシュルヴァン 声 - 石森達幸 ジャンが市長時代に助けた老人。かつては公証人を務め、お偉い先生と呼ばれ羽振りの良い生活を送っていたが、現在は落ちぶれ、荷馬車仕事に従事している。 ジャンがモントレイユ・シュル・メールの市長になってから不幸が続いたため、逆恨みで彼を目の仇にしていたが、荷馬車が事故に遭った時にマドレーヌに救われ、さらに足を弱めた自分の仕事まで工面してくれた事から、自らの心の狭さを恥じて改心する。彼の紹介でパリのプチ・ピクピュス修道院の庭師として働く。 助けてもらった恩返しに、ジャヴェールから逃げていたジャンとコゼットを保護し、ジャンを弟ユルティーム、コゼットを姪として修道院にいられるようにした。ジャンのことを「マドレーヌさん」と呼んで敬愛し、コゼットのことは「お嬢さん」(のちに「コゼット」) と呼び、孫のように可愛がった。 1830年秋に死去、コゼットから本当のおじい様のようだったと語られる。 トゥーサン 声 - かないみか 1830年からジャンとコゼットに仕える女中。 息子夫妻を流行病で亡くし、生活にも困って教会で祈っていた時にジャンと出会い、そのまま雇われる。 コゼットとマリウスの恋を応援したり、コゼットを心配して泣いたりと、コゼットを実の娘のように可愛がっている。コゼットの結婚後はガヴローシュたちの世話をしている。
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