ジャックの資産について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 06:52 UTC 版)
「ジャック・スパロウ」の記事における「ジャックの資産について」の解説
海賊であるジャックは資産として自身の体に常に多数のアイテムを身につけており、彼の三角帽、コンパス、ピストル、剣、そしてコートをまとめて「彼の資産」として知られている。 コンパスを除くこれらの資産は、ジャックの乗る船が「海の処刑人」サラザール艦長によって壊滅的な被害を受け、船長もコンパスをジャックに託しながら息を引き取り、絶望的な状況下でまだ誰からも青二才にしか見られなかった中、圧倒的な戦力差のあるサラザール艦長率いるスペイン海軍の戦艦を巧みな舵さばきと船員への指揮で呪いの海域に半ば封印するような形で縛り付ける事で、初めて船長としての実力を見せつけたジャックを敬う船員たちが「貢ぎ物」として授けた物である。 それ以来、ジャックは肌身離さず「資産」としている。また、彼自身の威厳として着用しているが、「貢ぎ物」を下に要求するような発言もこれを期にするようになったとも捉えられるような描写が第5作に見られる。 コンパスについて 北を指さないコンパス。第2作にてヴードゥー教の予言者ティア・ダルマと交換して受け取ったものという事が判明したが、第5作の「最後の海賊」では、若かりし頃のジャックが乗る船がサラザール艦長の攻撃を受け、船長が倒れる時に手渡されたものとなっており、ティア・ダルマとの交換はなかったものとされるか、「後にジャックがティア・ダルマと何か交換し、再度交換した」或いは「ティア・ダルマと交換したのはジャックだったが、何かしらの理由で船長が所有することになり、倒れる際にジャックに返した」ということでなければ辻褄が合わない状態になってしまった。通常のコンパスと異なり、コンパスを持つ人間が最も欲しているものを差す。一般的にこのコンパスは宝物や価値のある品目を指すが、人を指すこともできるほか、どんな人間が持っても機能し、地面の上に置かれ触れられていない間でさえも機能することができる。 このジャックのコンパスは第2作目の初めでは故障しているように思えたが、しかしその後ジャックがウィルを助け出す唯一の方法は「死者(デイヴィ・ジョーンズ)の宝箱」を探し出すことだと説得してエリザベスに持たせると、彼女はウィルを救い出すことしか考えていなかった為うまく機能した。また、後になってエリザベスがコンパスを所持していた際、コンパスはジャックを指したため彼女は動揺しながら「コンパスが壊れている」と不満を言わせることになった。またジャックが地面に置かれたコンパスを見たときエリザベスが砂地に座っていたため、身振りでその場所を移動するよう合図したシーンもある。 また、第5作において、コンパスには意思のようなものがあることがほのめかされており、コンパスを、意図的に裏切るような形で手放すと災厄が訪れるような設定も加わっている。 5作目において、コンパスをボトルとの物々交換で裏切った為に呪いの海域の呪縛からサラザール達が解放され、亡霊として海賊の全滅とジャックへの復讐に船を進める。 なお、コンパスを裏切った事でサラザール達の呪縛が解けた理由に関しては、バルボッサが「海賊にとっての最大の恐怖はサラザールだ 」と語っている。 ピストルについて 弾が一発だけ入ったピストル。ジャックがバルボッサに裏切られ、島に置き去りにされた際に施されたものである。本来は自決用に用意されたものだが、ジャックはこのピストルでバルボッサに復讐することを決意し、島を脱出した後10年間使わずに持っていた(ただし発砲はせずとも脅しには何度も用いている)。『呪われた海賊たち』にてバルボッサに発砲、心臓に命中し、その瞬間にウィルが金貨の呪いを解いたためにバルボッサは死亡、悲願は達成された。 三角帽について ジャックの帽子。ジャックのお気に入りで常にかぶっており、「ジャックの資産」について話し合うとき彼は必ず帽子について特別な言及をする。2作目では冒頭部にてデイヴィ・ジョーンズの脅威から逃れる際、ジャック(バルボッサの猿)に落とされてまうが、必死に回収しようとする船員達に「そのままにしておけ」と命じて彼らを驚かせた。この帽子はその直後にクラーケンによって食べられてしまう。しかしジャックはやはりこの帽子に未練があったようで、同作品中で映画全体を費やしてちょうどいい代用の帽子を探しており、特にパブでの乱闘のシーンでは戦闘に没頭していた数多くの人の三角帽を盗んでは試着していた。結局彼は2作目の最後に向かう場面で、自分が飲み込まれる前にクラーケンに吐き出された元の帽子を再び取り戻している。 「銀貨」について ジャックが9人の“伝説の海賊”の1人である証。ジャックのそれはモロッコビーズと古代タイの金貨で、彼はそれを装飾品として頭からぶら下げていた。カリプソを目覚めさせる儀式にて焼失。
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