ジェームス・ドナルド・ハルセルJr.
名前::ジェームス・ドナルド・ハルセルJr.(James Donald Halsell Jr.)
性別:男
国名:アメリカ
生年月日:1956年9月29日(ルイジアナ州ウェストモンロー)
所属機関:アメリカ航空宇宙局(NASA)
飛行実績:スペースシャトル計画(STS-65/コロンビア号)(STS-74/アトランティス号)(STS-83/コロンビア号)(STS-94/コロンビア号)
ハルセルは、もとアメリカ空軍のテストパイロットとして、数々の受賞記録を持つベテランです。1978年にアメリカ空軍アカデミー工学部科学科を卒業した後、ミシシッピ州コロンバスの空軍基地でパイロットとしての訓練を積み、F4戦闘機による通常兵器および核兵器の運搬の資格を習得しました。また1983年にはトロイ大学の操縦術部門の科学修士課程を修了、さらにアメリカ空軍工科大学に入学して宇宙機器操作部門の科学修士課程を修了しています。
NASAには1990年1月に選ばれ、1年間の訓練の後91年7月に宇宙飛行士になっています。すでにパイロットとして2回、船長(コマンダー)として2回宇宙飛行を経験しています。また2000年にはSTS-101に乗り込み、5回目のフライトに赴く予定です。
普段の彼はスキーや水上スキー、軽飛行機の運転やスカッシュを趣味にしています。
1.同じロケット、衛星に乗った宇宙飛行士はいるの?
STS-65(コロンビア号、1994年7月8日打ち上げ)では、ロバート・D・カバナ、リチャード・J・ヒーブ、ドナルド・A・トーマス、カール・E・ワルツ、レロイ・チャオ、そして日本の向井千秋さんと同乗しました。
STS-74(アトランティス号、1995年11月12日打ち上げ)では、ケン・キャメロン、クリス・ハドフィールド、ウィリアム・マッカーサー、ジェリー・ロスと同乗しました。
STS-83(コロンビア号、1997年4月4日打ち上げ)では、ジャニス・E・ボス、スーザン・L・スティル、ドナルド・トーマス、ロジャー・K・クロウチ、グレゴリー・T・リンテリス、マイケル・L・ゲーンハートと同乗しました。
STS-94(コロンビア号、1997年7月1日打ち上げ)では、スーザン・L・スティル、ジャニス・E・ボス、マイケル・L・ゲーンハート、ドナルド・トーマス、ロジャー・K・クロウチ、グレゴリー・T・リンテリスと同乗しました。
2.宇宙でどのようなことをおこない、どんなことに成功しているの?
STS-65(コロンビア号)では、2回目の国際極微重力実験室(IML-2)ミッションが行われました。IML-2では、極微重力下でのライフサイエンスや材料の合成など関する80もの実験が行われています。ハルセルは、この飛行にパイロットとして搭乗しました。
STS-74(アトランティス号)は、11月15日にロシアの宇宙ステーション「ミール」と2度目のランデヴーを行いました。STS-74の最も重大な任務は、今後ミールとスペースシャトルがドッキングしやすいよう、ドッキング装置をミールに運ぶことでした。ハルセルは、この飛行にパイロットとして搭乗しました。
STS-83(コロンビア号)では、極微重力科学実験室(MSL-1)ミッションが行われ、極微重力下での材料の合成などの実験が行われるはずでした。しかしシャトルの3基の燃料電池ユニットのひとつに問題が発生したため、予定より早く飛行が切り上げられています。ハルセルは船長(コマンダー)として、この飛行に参加しています。
STS-94(コロンビア号)では、STS-83で行われるはずだった極微重力科学実験室(MSL-1)ミッションが行われました。このミッションでは、極微重力下でのさまざまな素材に関する実験と、燃焼科学についての実験が行われました。ハルセルは船長(コマンダー)として、この飛行に参加しています。
3.どれくらいの時間、宇宙を飛んでいるの?
STS-65(コロンビア号、1994年7月8日打ち上げ)では14日と17時間55分、STS-74(アトランティス号、1995年11月12日打ち上げ)では8日と4時間30分、STS-83(コロンビア号、1997年4月4日打ち上げ)では3日と23時間12分、STS-94(コロンビア号、1997年7月1日打ち上げ)では15日と16時間45分、宇宙に滞在しています。
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