シリア自由・民主主義組織(ODFS)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/27 19:11 UTC 版)
「リバル・アル=アサド」の記事における「シリア自由・民主主義組織(ODFS)」の解説
ANNの検閲に不満を募らせたリバル・アル=アサドは、2009年にシリア自由・民主主義組織(ODFS)を設立した。2011年にアラブの春が始まる前でありながら、リバル・アル=アサドはバッシャール・アル=アサド政府がシリア人民の民主的な未来を阻害しているとして公然と批判した。シリア政府への彼の反感は、2010年2月にレガタム研究所で行ったODFS理事長として初めてのスピーチに表れている。その中で彼は次のように語っている。 世界は前進したが、祖国シリアは取り残されています。本来あるべき偉大な国家の姿になり損ねているのです。それは一般の人々のせいではありません。現在の政府、その政治体制が民主主義と自由、そして繁栄をもたらせていないからです。政治体制は権威主義的で管理社会です。その体制下で国民は抑圧され、表現の自由や結社の自由を阻害され、人権を侵害され、経済は低迷しています。 — ODFSの理事長として、リバルは英国議会と欧州議会の議員に対して政治改革のためのロビー活動を続けている。こうした議員の中には、2010年3月にシリアにおける民主主義と自由の必要性が急激に高まった際、シリア問題に関する超党派議員の会を主宰したロバート・ゴッシフ下院議員もいる。2010年頃まで、ODFSはそれほどの存在感を示すことができなかったが、インディペンデント紙の記者であり有名な中東情勢解説員のロバート・フィスクがリバル・アル=アサドにインタビューを行った。リバルはインタビューに応じ、その内容はこの記事[要追加記述]として発表された。 2011年のアラブの春以降、ODFSの活動は勢力を増し始め、リバルは次に挙げるものを含む多数の重要なイベント、組織、機関において講演を行っている。 ソウル大学校 英国議会 欧州議会 文化外交研究所(ICD) ベルリン国家保安協議会 カールトン・クラブおよびリフォーム・クラブ レガタム研究所 オックスフォード大学 クイーン・メアリー大学 外交学院 ザンクト・ガレン・シンポジウム アベニール・スイス ブレッド戦略フォーラムにおけるスロベニア首相の招待による講演 FAES(マドリード)におけるスペイン元首相ホセ・マリア・アスナールの招待による講演 インドUSI(安全保障研究所) ORF IIC ヴィヴェーカーナンダ ヨーロピアン・アトランティック・グループ ミッド・アトランティック・グループ(ロンドン) ロンドン・ロータリー・クラブ ウースター工科大学 世界政策会議 全米国際問題評議会 企業幹部による国会安全保障会議 ヤルタ欧州戦略会議年次例会 イマン財団のカンファレンス「イスラム:国際的脅威」 クロアチア、スプリトのEINカンファレンス また、リバルは政治と現在の情勢に関するコメンテーターとして定期的にテレビ番組や紙媒体に登場している。 リバルはシリア国民評議会にはその開始当初から批判的な立場をとっている。彼は評議会のメンバーのうち圧倒的な割合をムスリム同胞団が占めており、その選出方法も民主的な手段ではなくトルコとカタールの意図によるものだと指摘している。また、彼の批判はシリア自由軍(特にイスラム過激派グループで構成されていることを問題視)、および元帥府(イスラム純化主義的過激派グループで構成されていることを指摘)にも向けられている。 オックスフォード大学と国連の合同企画におけるこの中心的なスピーチでは、シリアにおけるアラブの春への楽観は時を置かず混乱と無用な悲劇のスパイラルを生むだろうというリバルの考えが示されている。
※この「シリア自由・民主主義組織(ODFS)」の解説は、「リバル・アル=アサド」の解説の一部です。
「シリア自由・民主主義組織(ODFS)」を含む「リバル・アル=アサド」の記事については、「リバル・アル=アサド」の概要を参照ください。
- シリア自由・民主主義組織のページへのリンク