サティヤーグラハという語の由来とは? わかりやすく解説

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サティヤーグラハという語の由来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 04:52 UTC 版)

サティヤーグラハ」の記事における「サティヤーグラハという語の由来」の解説

サティヤーグラハ」という語の創造は、1906年南アフリカ簡易新聞、インディアン・オピニオン(英語版)の行ったコンペティション端を発する。このコンペティションでは「サダグラハ」という語を思いついたマガンラル・ガンディー(マハートマー・ガーンディー叔父の孫)が入賞果たしている。それを受けてマハートマー・ガーンディーは「サダグラハ」をより明確にするために手を加えサティヤーグラハ」と変更した。 〈サティヤーグラハは、「サティヤsatya)」と「アーグラハ(āgrah(a))」というサンスクリット語グジャラーティー語概念から成っている。前者の「サティヤ」とは、ガーンディー曰くサンスクリット語の「サットsat存在真実在)」を語源持ち「真理」意味する〉〈後者の「アーグラハ」は、一般的に主張」や「懇願」を意味するが、ガーンディー自身は、この語の意味を「堅持/固執していくこと(vaḷgīrahevuṃ)」と説明していた。これはガーンディーサティヤーグラハにおいて、「真理堅持」という内面世界向けた決定的観点niścaynay)と、「真理主張」という外面世界向けた実践的観点(vyavahārnay)とが表裏成していたことを示している〉これが非暴力対すガンジー理解であり信仰本質であったガンジーの言う「サティヤーグラハ」は単純な受動的抵抗」(passive resistance)という言葉では表現しきれないそれ以上の意味持っており、非暴力抵抗運動実践するうえでの力となったガーンディー曰く「真理」サティヤ)という言葉は愛(非暴力)を暗示しており、[真理の]堅持主張(アーグラハ)を生み出す。したがって「真理」は「力」の類義語としての機能を持つ。こういう理由から私はインドの独立運動サティヤーグラハと呼ぶようになったサティヤーグラハには真実正義)と愛・非暴力から生まれる力という意味が込められており、わたしはインドの独立運動という文脈の中で受動的抵抗passive resistance)という言葉を使うことをやめた。英語での文章からさえしばしば我々は「パッシブ・レジスタンス」という語の使用避け、「サティヤーグラハかあるいはそれに近い英語のフレーズ用いたガンジー1935年9月にサーバンツ・オブ・インディア・ソサイエティ(英語版)のP.K.ラオ(P.K. Rao)に宛てた手紙の中で、ガーンディーの「市民的不服従」というアイデアヘンリー・デイヴィッド・ソロー著作から取り入れたものではないかという指摘について反論している。 私が市民的不服従アイデアソロー著作から取り入れたという指摘間違いだ。南アフリカで私が行った抵抗運動は、私が市民的不服従に関するソローエッセイ手に入れるよりずっと以前出来事なのだから。しかしその後私の活動は「受動的抵抗」として知られるようになった。この表現は必ずしも正しくないので、私はグジャラティ(Gujarati)の読者のために「サティヤーグラハ」という言葉作り出した。しかし私は「市民的不服従」(civil disobedience)という言葉でさえ、インド独立闘争の意味を完全に伝えきれていないことに気が付いた。こういった理由からわたしは「市民抵抗」(civil resistance)という言葉採用した。そして「非暴力」はいつでも我々の闘争不可欠な要素であり続けたガーンディーはさらに踏み込んで次のように描写している。 私はこれを愛の力、または魂の力とも呼んでいる。真理探究敵対者に対して危害加えることを許さない。しかしその敵対者忍耐思いやりによって過ちから引き離されるに違いないサティヤーグラハ応用する中、私は早い段階でこのことに気が付いた。ある者にとって真実だ思われているものは、別の者の目には過ちとして映っているかもしれない。そして忍耐とは自らに課した苦難である。敵対者ではなく、自らに苦難課すことによって真理証明すること。すなわちこれが教義となった

※この「サティヤーグラハという語の由来」の解説は、「サティヤーグラハ」の解説の一部です。
「サティヤーグラハという語の由来」を含む「サティヤーグラハ」の記事については、「サティヤーグラハ」の概要を参照ください。

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