コング及び髑髏島の生物たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 21:11 UTC 版)
「キング・コング (2005年の映画)」の記事における「コング及び髑髏島の生物たち」の解説
キング・コング/Megaprimatus kong 演 - アンディ・サーキス 詳細は「キングコング (架空の怪獣)」を参照 体長7.5m、体重3.6tのゴリラに似た巨大類人猿。年齢は100歳から150歳の間と推定されている。ギガントピテクスの進化系であり、髑髏島の最後の生き残り。 顔や身体には熾烈な戦いの跡がある。笹を食べるなど、現代のゴリラと似た食性が描かれている。 島民から生贄として贈られたアンを連れ去り、それまで贈られた生贄と同じく殺そうとしたが、次第にアンに心惹かれていく。 知能が高く手話を覚える描写もある。またアンが宥めるためにヴォードビルでやったダンスと道化を披露した際にはじゃれることもあった。 バスタトサウルス・レックス/Vastatosaurus rex ティラノサウルスが独自進化を遂げた髑髏島の生態系の頂点に立つ生物。劇中には女家長の雌、雄、雄の子の3頭が登場。高低差の激しい髑髏島の環境に適応した結果、柔軟性に富んだ骨格をしており立体的な行動も可能、また頭骨も祖先より頑強で、前足は3本指である。体表はワニのようなウロコで覆われている。群れでも狩りを行ない、3頭でアンとコングに襲いかかる。 ベナートサウルス/Venatosaurus saevidicus ドロマエオサウルス類が進化した肉食恐竜で、ユタラプトル並みの体格を誇る。ブロントサウルスに群れで襲い掛かり、たまたまその場に居合わせた撮影クルーに甚大な被害を与える。 ピットブルのような顔つきは1996年版のコンセプトアートが基となっている。 テラプスモルダックス/Terapusmordax obscenus 髑髏島で飛翔生物に進化した齧歯類で、コウモリとハダカデバネズミを足して2で割ったような姿をしている。オリジナルのプテラノドンに当たるクリーチャーであり、群れでアン達を襲い、多くはコングに迎撃されながらも、アンとジャックをさらっていく。 プテラノドンだと群れで羽ばたくことが不可能と考えコウモリをモチーフに制作された。 ブロントサウルス/Brontosaurus baxteri 髑髏島に生息するアパトサウルスで、全長は最大で37mに達する。獰猛な肉食恐竜として描かれたオリジナルとは逆に、本作では本来の姿である温厚な巨大草食恐竜として描かれている。 外見は、尾こそ引きずっていないものの、旧復元をバランス型にしたような姿で描かれている。 フェルクタス/Ferrucutus cerastes 髑髏島に生息する角竜。頭部はパキリノサウルスに、体型はペンタケラトプスに酷似している。オリジナルのステゴサウルスに当たるクリーチャーであり、ディレクターズカット版ではクルーたちに襲いかかったが、ヘイズによって射殺された。 フィートドン/Foetodon ferreus 四足歩行するワニのような肉食爬虫類。劇中では2体登場し、鉢合わせしたアンに襲いかかり、1体が朽木の中に追い詰めるが、バスタトサウルスに捕食されてしまう。 ピラニアドン 髑髏島の沼の主として君臨する巨大魚で、オリジナルのブロントサウルスに当たるクリーチャー。ディレクターズカット版では、ブルースたちと別れた後、筏で沼を渡るクルーたちに襲いかかった。 オムニマテルシメックス ハルペフォルセプス/Omnimatercimex harpeforceps 腐った樹木の中に棲んでいた巨大ムカデ。アンの身体を這い回り、彼女を嫌悪させる。 ウェタ・レックス/Weta-rex 谷底に生息する巨大カマドウマ。夥しい数の群れでジャックの身体を覆いつくすが、ジミーがトンプソン・サブマシンガンで狙撃して除去した。 なお、『Weta』とはニュージーランドに生息するカマドウマの一種であり、本作のクリーチャーデザインを担当したWeta Workshopの社名の由来でもある。 カルニクティス/Carnictis sordicus 谷底の泥沼に棲息するミミズのような生物。その実態はサナダムシのような寄生性の線虫が地熱で温められた泥の中で巨大化したものである。チョイの死体を捕食しようとしたことでランピーの怒りを買い、鉈で数匹が斬り殺されるが、群れでランピーの四肢と頭に食らい付いて殺害した。 SFドラマ『プライミーバル』の「オフィス街の霧」(2008年)に登場した先カンブリア時代のワームと類似するが、これは両作のコンセプトアートをダレン・ホーレイが担当しているため。 デカルノシメックス/Decarnocimex 谷底を徘徊する巨大なケラのような生物。鋭利な前脚でデナムに襲い掛かるが、激昂した彼が振り回したライフルで撲殺された。 デプレプター/Deplector 谷の亀裂の中に潜む陸蟹。巨大な鋏でクルーを亀裂の中に引きずり込んだ。 アラクノ・クラウ/Arachno-Claw 谷の壁面を徘徊するサソリモドキのような巨大節足動物。ジャックらを追い詰めるが、救援にやってきたブルースたちによる銃撃で次々に射殺された。 ジャイアントモア/GIGANT MOA ディレクターズカット版に登場。大人しい雌の草食巨大鳥。驚いて林から飛び出し、ランピーに誤射されて死亡する。その死体は後にフィートドンの餌になった。
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