巨大節足動物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:44 UTC 版)
古生代石炭紀には、昆虫であるメガネウラや多足類であるアースロプレウラを初めとする巨大な陸生節足動物が数多く知られ、その巨体に進化した理由にはいくつかの説があるが、当時の大気中の酸素濃度が現在よりも高値であったためとする説がよく取り上げられる。陸生節足動物の呼吸器官として昆虫と多足類に見られるような気管と気門があり、酸素は気管より直接取り込んで体内に拡散させており、その拡散範囲は数mm-cm程度であるため、節足動物の体の大きさはその範囲に限定されていることが知られた。しかし当時はシダ植物群の大繁殖によって当時の大気中の酸素濃度が約35%と高かったためこれだけの大きさを維持することが出来たと考えられている。なお、一部の種類は酸素濃度がそれほど高くはなかった時代にも見つかるため、その巨大化は高い酸素濃度より、むしろ別の要素(活発な捕食性脊椎動物による捕食圧はなかったなど)に起因するとも考えられる。
※この「巨大節足動物」の解説は、「メガネウラ」の解説の一部です。
「巨大節足動物」を含む「メガネウラ」の記事については、「メガネウラ」の概要を参照ください。
- 巨大節足動物のページへのリンク