ウルシオールラッカーとは? わかりやすく解説

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ウルシオールラッカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 03:08 UTC 版)

ラッカー」の記事における「ウルシオールラッカー」の解説

詳細は「漆」を参照 これまで知られている歴史上で最も古いラッカー使用例日本列島におけるもので、時期的に紀元前7,000年頃のことである。ウルシの木の樹脂から作られ、非常に硬く、丈夫で美し仕上がり得られた。、酸、アルカリ摩擦には強いが、紫外線には弱かった主な成分様々なフェノール類混合物からなるウルシオールと数種類タンパク質である。 ウルシオール主成分とするラッカー酸化重合を伴う工程経て製造される揮発性の低い溶剤とし、蒸発のみによって工程完了する他の多くラッカーとは異なる。良好な状態での乾燥硬化には高温と高い湿度が必要とされる含まれるフェノール類酵素ラッカーゼによって酸化重合され適切な方法水分蒸発させることによって硬く機械強度の高い物質となる。ラッカー技術インドアジア大きく発展し、高度に装飾され品々作られた。新鮮な樹脂皮膚触れるとひどいアレルギー反応起こすため、取り扱い注意が必要とされる中国におけるラッカー利用例としては、皿、楽器家具などが知られている。粉末状辰砂混合したラッカー中国伝統的な朱色漆器製造用いられる中国製の品は様々な交易路経て中東にも伝わりラッカー製造技術中国から朝鮮半島にも伝わったウルシの木は樹脂採れるうになるまで10年以上かかる。集められ樹液は「水中重合 (aqua-polymerization)」と呼ばれる工程酸素吸収させたあと、風呂(ふろ)あるいは室(むろ)と呼ばれる湿気の多い環境におかれ、水分蒸発させながらさらに酸素吸収させるタイベトナムビルマ台湾ラッカー採取する木はチチ (Thitsi) と呼ばれ、少し異なる。ウルシオールではなく類似の物質、ラッコール (laccol) またはチチオール (thitsiol) を含む。出来上がりはほとんど同じだ中国日本ラッカーよりも柔らかい日本中国ウルシの木とは違いビルマのものはアレルギー反応を起こさせず、よりゆっくりと硬化する職人刷毛使わず素手塗布を行う。 生の漆に少量酸化鉄加えると、赤または黒に着色することができる。この色は酸化状態によって異なる。中国での発掘調査によって8,000年以上前にも使われていたという証拠が見つかっている。その後色付けのために他の顔料用いられるようになった上塗りのみではなく、すり砕いて焼いた、または焼いていない粘土混ぜ合わせ、麻の繊維作られた布を貼り合わせ作ったの上に塗る技法使われた。木製などを使わずに像などを作ることができ、日本では乾漆呼ばれた中国から導入されたのち、日本では金や銀の粉や細粒などを用いる、より発展した装飾法(蒔絵)が作り出された。中国楽器古琴に塗る際には、より高い強度与えて演奏堪えられるようにするため、漆は鹿の角(または陶器)の粉末混ぜ合わされた。 天然の漆は毒性を持つために一般的に産地以外の国は輸入するのは難しいが、刀を修理する日本の店からならばオンライン少量入手できるウルシオールは右に示すような構造を持つ化合物である。2価フェノールであり、置換基 R の異な誘導体混合物である。図で R は (CH2)14CH3, (CH2)7CH=CH(CH2)5CH3, (CH2)7CH=CHCH2CH=CH(CH2)2CH3, (CH2)7CH=CHCH2CH=CHCH=CHCH3, (CH2)7CH=CHCH2CH=CHCH2CH=CH2 などを表す。

※この「ウルシオールラッカー」の解説は、「ラッカー」の解説の一部です。
「ウルシオールラッカー」を含む「ラッカー」の記事については、「ラッカー」の概要を参照ください。

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