インターネットアンケート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 17:27 UTC 版)
「田母神論文問題」の記事における「インターネットアンケート」の解説
インターネットのアンケートでは田母神論文を支持、退職金の辞退の必要もなしとする意見が6割から8割を占めている。但しインターネットアンケートは複数IDを取得しての投票も可能であり、信憑性には疑問の残るものもある。 Yahooニュースアンケート Yahoo!ニュースのクリックリサーチはは2008年11月4日から11月11日にかけて、『航空自衛隊トップの田母神俊雄・前航空幕僚長が歴史認識に関して政府見解に反する論文を公表。幕僚長という立場で、政府見解に反する論文を公表したことに、問題があったと思いますか?』という意識調査と題したアンケートを行った。この設問に対し「ほとんど問題はない」が13%、「まったく問題はない」が46%と、過半数以上が「問題ない」という結果の回答が寄せられた。 これを受け、2008年11月11日に参考人招致された田母神は国民に不安を与えたという質問に対し、「国民に不安を与えたと、文民統制についておっしゃいますけど、今朝9時の時点で、私はYahoo!の『私を支持をするか』『問題があると考えるか』『問題がないと考えるか』っていったら、58%がですね、私を支持しておりますので、不安を与えたことはないと思います」と発言した。 これについて公明党・浜田昌良議員は「どういうデータを使っているか分かりませんけれども、トップであった方が、そういうことをもって自分の行動を正当化するのは非常に私は問題だと思っております」とした。 Yahoo側はアンケートについて「投票結果は、実際の選挙や世論調査とは異なり、世論の意見を完全に反映した内容ではありません。あくまで多くのインターネットユーザーの意見を投票という形で数値化したものである点をご理解ください。また、投票は1ユーザーにつき1投票の制限(ブラウザによる制限)を設けています。ただし、完全に公正な投票を管理することはできませんので、ご了承ください。」としている。また、このアンケートは世論調査ではなく、「あくまでエンターテイメント」としている。また80パーセント以上の回答者が男性であるなど、通常の世論調査とは検出母体が異なっている。 一方で、『週刊文春』では、このアンケート結果は組織的介入が為されたものであるという指摘が行われた。田母神の歴史観に共感する「調布 史の会」が、Yahooの意識調査で田母神への支持する投票を行うように依頼するメールを多数配信していたという。マスコミの反応と乖離した結果に対し、「今回はネット上で広く、田母神氏支持へ協力を要請した痕跡があり、偏った意図が窺えます」とし、前述の週刊文春の記事のかなでアンケートはヤラセであったとライターの森健は語っていた。朝日新聞も時事通信の世論調査の記事に対するコメント欄でも投稿者の1%にあたる上位10人による投稿が全体の20%、投稿者上位20%で意見投稿の約80%を占めている事例を指摘している。 ライブドアリスログ Yahooと同日に実施されたライブドアのリスログ - 無料アンケート作成サービスのアンケートでは田母神自身の言葉「いささかも間違っていない」について11月12日時点で72.4%の支持を得ており、現時点(2009年2月26日)で8割に迫る支持を得ている。
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