アラレ語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 08:02 UTC 版)
則巻アラレが使う架空の言葉である。1981年に流行語になり、『朝日新聞』朝刊掲載のコラム「天声人語」(1981年11月30日付)でも取り上げられた。原作初期では、「おはようございます」のように語尾に「です」「ます」をつけるなど敬語を使っていたが、次第に使わなくなり、アラレ語や名古屋弁を使うことが多くなった。『保存版 ロードショー特別編集 Dr.スランプ アラレちゃん』(1981年)でも紹介している。 ジャンプ・コミックス第10巻で鳥山が、第10巻までのアラレ語を数えてランキングしており、1番多いのは「ほよよ」(205回)、2番目は「んちゃ」(84回)、3番目は「キーン」(49回)、4番目「ほーい」(39回)、5番目は「バイちゃ」と「かっくいー」(各21回)だった。 アラレ語はどのような発想で生まれたのかという質問に、鳥山は「これは本当にただ、なんとなくとしか言いようがないですね。バイちゃとかは意識してつくった言葉だけど、そういう言葉はやっぱり不自然ですね」と答えている。 以下の順は五十音順である。 うほほーい うれしい時に使う言葉。または喜びを表す言葉。オボッチャマンも使うことがあるが、「うほほーいでございます」と言っている。他作品でも使われている。 おはこんばんちは 「おはよう」と「こんにちは」と「こんばんは」を合わせた、1日中使えるあいさつ言葉である。初めて言ったのはアラレではなく、タイムくんである。アニメ『Dr.スランプ』ではエンディング曲「アレアレアラレちゃん」の歌詞として使われた。 かっくいー、かっこいくして アラレ語の一つ。「かっこいい」「かっこよくして」の意。 キーン アラレが走るときに使う言葉。両腕を飛行機の主翼のように広げるポーズを伴う。オボッチャマンや千兵衛も走る時に使っている時がある。 けひゃけひゃ アラレの笑い方。 ○○(し)ちった 「○○(し)ちゃった」の意味で使われ、「おこられちった」(アラレが怒られた後にいう言葉)・「失敗しちった」(アラレが失敗した時の言葉)・「ほめられちった」(アラレが褒められた後にいう言葉/「おこられちった」の反対言)などが使用された。 そゆ アラレ語の一つで、「そういう」の意味。原作では、アラレがまだ日本語を覚えたてのため使ったと説明されている。原作漫画・アニメの中では1回しか使われておらず、『ドクタースランプ』では1回も使われていない。 つおい 「強い」の意。アラレは相手の強さのほか、知らない言葉を聞いた際にもよく「○○ってつおい?」と尋ねる。 バイちゃ アラレ語での「さようなら」の挨拶で、よく使っている。アニメ第1作では次回予告の締めにも使う。最終回でも登場人物一同と共に、読者・視聴者に向けて叫び締め括った。第1話ではアラレはこの言葉を使っておらず、第2話で初めて使っている。『ドラゴンボール』シリーズでは『超』で全王やその従者が使用。 ほーい 主に返事をする時の言葉。「はい」に相当。 ほよよ 驚いた時や、何かに関心が向いた時に使う言葉。「ほよ」の時も、「ほ」と「は」の間の音の時もある。「んちゃ」と同じく劇場版のタイトルにつくこともあり、本作関連曲などで歌詞としても使われている。アラレ以外のキャラクターも使う。 んちゃ アラレ語での「こんにちは」の挨拶で、んちゃ砲としても使っている。劇場版のタイトルにつくこともある。アニメでの発音はどちらかというと「うんちゃ」に近い。本作関連曲などで歌詞としても使われている。カルタをした際に千兵衛が瞬間カルタとり機を使って勝とうとするが、「ん」から始まる言葉のため、瞬間カルタとり機が迷った時もある。千兵衛が最初に使った。2015年には、東海地方の300人に誇りたい自慢したい名物、名所、有名人をインターネットアンケートした東海テレビの番組『スタイルプラス』で「ん」部門第1位に選ばれ、それに答えてアラレのイラストが描かれた鳥山直筆の感想メッセージが番組で紹介された。
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