アラワク族とビミニ諸島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 15:38 UTC 版)
「若返りの泉」の記事における「アラワク族とビミニ諸島」の解説
ネイティブ・アメリカンによる癒しの泉の物語は、伝説の土地「Beemeenee(ビーミーニー)」または「ビミニ」に関連している。北方のどこかにあると言われたこの地は富と繁栄の地で、現在のバハマの位置にあったと考えられている。伝承によれば、当時周囲一帯を実質支配していたスペイン人たちは、このビミニの話をイスパニョーラ島、キューバ、プエルトリコにいたアラワク族から聞いたとされる。話では、その昔キューバのアラワク族の中にセケネ(Sequene)という名の族長がおり、ビミニやその若さを回復させる力がある泉の魅力にいてもたってもいられなかったという。族長は北方へ向かうために探検団を編成してビミニに到着し、若返りの泉周辺に住みついたあと、キューバに帰ることはなかった。話は楽観的なセケネの部族民たちにも広がり、彼らもまた族長らと同じく、ビミニで豪勢に過ごしたそうである。 ビミニとその回復の水の噂は、西インド諸島で広まった。イタリア出身の歴史研究家ピエトロ・マルティーレ・ダンギエーラ(英語版)は、1513年にローマ教皇にあてた手紙の中で、この泉の話に言及している。しかし、他の人々と同じく、彼はこうした物語を信じていなかった。
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