アルテリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 14:09 UTC 版)
プロジェクトTDで開発されたシリーズ77完成機のひとつ。コードネームは「α」。アステリオンAXのデータを元に新規設計された。小型恒星間航行船の中核機として開発され、航続距離・稼働時間において従来のAMを遥かに凌駕する性能を持つ。また単独での大気圏突入も可能。『第2次α』当初はツグミの手でコードナンバーF-77Xによりテスラ・ドライブにリミッターがかけられており本来の性能は発揮されていなかったが、スレイとの戦いにおいてリミッターが解除され、アイビスが過去を振り切ったことでSクラスのマニューバー「GRaMXs」が使用可能になった。またリミッター解除後はガオガイガーとボルフォッグを同行しての大気圏離脱さえ可能としている。 両脇部にカリオン同様ツインテスラ・ドライブを搭載し、ベガリオンに比べ運動性能に勝る。外宇宙で起こるであろう様々な状況に対応するため、通常形態である航行形態(CF: Cruise Figure)から人型形態(DF: Doll Figure)への変形機構を持つ。CF形態時はT・ドットアレイで構成された長紡錘形の対物排除フィールドで覆われる。この際、大気等の濃密な流体中を航行する場合では屈折率の関係もあり光学監視機能が衰える。そのため頭頂部にペリスコープが設けられている。この部分には能動・受動光学センサー群が集中しており、フィールド外まで突き出たこれらが光学監視を補う。大気圏内の飛行では両肩の空力動翼も機体制御の一翼を担っている。腰部には、推進剤加速機能を割り振られた下肢テスラ・ドライブの誘導子として前後1対のベクタード・ノズルがあり、CF形態では推進を、DF時では重力下における浮揚を担当する。 敵性知的生命体との接触に備え、武装としてGアクセルドライバーと戦術統合ミサイル「CTM」シリーズを搭載するが、これらはあくまでオプションであり、航行を妨げないようエネルギーを消費しない実弾タイプのものが採用されている。 アステリオンAXに引き続きコックピットは複座式で、同乗するナビゲーターは戦闘や航行時の役割分担のみならず、平時における各種作業のオペレーションを担当する。 名前の由来は彦星「アルタイル」から。 武装 90mmGGキャノン 電磁加速式機関砲。GGはグラビティ・ガイダンスの略。バレリオンと同様、外側に構築された重力砲身により砲外弾道を短縮しており、砲身屈曲による誘導もあって高い命中精度を持つ。 CTM-02スピキュール 両腕部のミサイル・ランチ・システムより発射される小型ミサイル。一度に多数の敵を攻撃する。この両腕の部位は「プロジェクタイル・ハウス」とも呼ばれ、本来は宙間作業用拡張パーツ等をおさめたツールハウスの装着が想定されているが、現状ではCTMシリーズの発射システムを装着している。 ソニックセイバー 唯一の近接格闘用武装。ガーリオン等が持つソニック・ブレイカーではなく、カリオンが装備するソニックカッターの派生武装とも推測されるが、詳細な原理は不明。 CTM-07プロミネンス ミサイル・ランチ・システムより発射される中型ミサイル。 Gアクセルドライバー 両脇に装備された重力制御式加速砲。青い部分が砲身であり、T・ドットアレイを集束させる誘導子。発射時にはスライドして砲口が露出する。十全に機能した場合その射出速度は亜光速に達するが、砲身を使わず開放型ドットアレイを用いた場合、速度はそれよりも劣る。 劇中での活躍 第2次α / 第3次α 依頼者B・Rへ送り届けるよう依頼されたコンテナに積まれていた。ツインテスラ・ドライブにリミッターがかけられていたため、本来の性能を発揮するにはしばらくの時間を要することとなった。『第3次α』では一時期スレイがナビゲートを担当した。 OGシリーズ 『OG2』のエンディングにてフィリオの発言から完成が近いことが明かされている。『第2次OG』にてフィリオの死後完成し、運用テストやラ・ギアス事件を経て鋼龍戦隊に合流する。
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