アジア四小龍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 11:02 UTC 版)
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アジア四小龍(アジアよんしょうりゅう、亞洲四小龍、亚洲四小龙、朝鮮語: 아시아의 네 마리 용)もしくはアジアの4頭の虎(アジアのよんとうのとら、英語: Four Asian Tigers)とは、韓国、台湾、シンガポール、香港の高度な市場経済及び先進経済に関連して用いられる用語である。これらの国・地域は年7%を超える異例の高成長率の維持及び1960年初頭 (香港は1950年代半ば) から1990年代までの急速な工業化で知られる。なお「小龍」という呼称は本概念の提唱当時、既に高度経済成長を遂げ先進国となっていた日本を「アジア唯一の大龍」に見立て、それに次ぐという意味合いで名づけられた[1]。21世紀までには前記の国・地域は競争上の優位性に特化し、先進国・地域及び高所得国・地域に発展した。例えば、香港及びシンガポールは世界をリードする国際金融センターであるのに対し、韓国や台湾は製造情報技術で世界をリードしている。こうした経済的成功談は、多くの発展途上国の模範としての役割を果たしてきた。
アジア四小龍の経済指標及び人間開発指数
国内総生産 | 1人当たり国内総生産 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国・地域 | 購買力平価 百万ドル (2022年) | 為替レート 百万ドル (2022年) | 購買力平価 ドル (2022年) | 為替レート ドル (2022年) | 貿易 百万ドル (2021年) | 輸出 百万ドル (2021年) | 輸入 百万ドル (2021年) | 人間開 発指数 (2021年) |
韓国 | 2,765,834 | 1,734,207 | 53,574 | 33,592 | 1,113,940 | 644,400 | 469,540 | 0.925 |
シンガポール | 700,980 | 423,632 | 131,426 | 79,426 | 786,436 | 457,357 | 329,079 | 0.939 |
香港 | 518,743 | 368,373 | 69,987 | 49,700 | 1,248,493 | 669,903 | 578,590 | 0.952 |
台湾 | 1,621,702 | 828,659 | 69,500 | 35,513 | 735,135 | 447,693 | 287,442 | 0.926 |
国際機関·組織
国・地域 | G20 | OECD | APEC | EAS | ASEAN |
---|---|---|---|---|---|
韓国 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○(APT) |
シンガポール | × | × | ○ | ||
香港 | × | × | |||
台湾 |
脚注
注釈
出典
- ^ “ザ 語源 第32回 アジア四小龍 国名の由来 | ゼロから学べるアイザワ投資大学”. www.aizawasec-univ.jp. 2024年5月4日閲覧。
参考文献
- エズラ・ヴォーゲル『アジア四小龍 - いかにして今日を築いたか』(1991年、ISBN 4121011244)
関連項目
外部リンク
- BBC report on the Asian Tigers in the aftermath of the 1997 Financial Crisis (includes map of the Asian Tigers)(英語)
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『アジアNIES』 - コトバンク(日本語)
アジア四小龍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 07:05 UTC 版)
蔣介石の死後、副総統の厳家淦が総統に昇格した。そして、1978年からの10年間は蔣介石の長男である蔣経国が総統の地位を世襲したが、台湾国民政府は1979年のアメリカとの外交関係の喪失によって一層国際的な孤立を深めていた。そのため、台湾国民政府は経済的な実利を得ることで国際的に生存していく道を選択し、日本やアメリカなどとの経済交易をさせることで外貨の獲得に力を入れるようになった。台湾が「アジア四小龍」という新興経済国家に伸し上がった時期が、この蔣経国政権の時期である。
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