台湾の河川の一覧とは? わかりやすく解説

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台湾の河川の一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/06 06:33 UTC 版)

台湾の河川の一覧(たいわんのかせんのいちらん)は、台湾中華民国)を流れる河川の一覧である。

概要

台湾本島の分水嶺中央山脈及び雪山山脈)は、島の東寄りにある。そのため、台湾本島の東側の川は短く、西側の川は長い。また、台湾の南部では夏季と冬季の降水量が異なり、南部では雨量の少ない冬季に川の流量が減って涸れ川となり、航行不能になることがある。

台湾の河川は一般的に、河川延長の短さに対して勾配が大きく、概して急流である。例えば台湾最長河川の濁水渓は、延長186kmに対して河床勾配が1/46まで達する[1]。山地から流入する水量が膨大で、流域面積が3,000km2に及ぶため、常時毎秒1万m3を超える流量をもつ。これが大量の土砂を含むことから、濁水渓と名付けられたとされる。河岸段丘、谷中谷、穿入蛇行扇状地といった回春地形が顕著にみられる。

台湾の河川は中華民国経済部水利署によって、管理者別に「中央管河川」「跨省市河川」「県市管河川」として分類されている。中央管河川は24水系、跨省市河川は2水系(淡水河[2]磺渓)、県市管河川は92水系(うち2水系は他水系の支流)、計116水系[3]とされている。ただし地図上の表記と名称に食い違いがあるものや、排水路として分類されるものがあり、更に地図上に名称や河川そのものが表記されていない場合があるため、正確な統計は困難である。

河川の一覧

台湾全土の独立水系と比較的長い支流を、県市別に記載する。記載順は宜蘭県花蓮県の県境を起点に、河口位置による反時計回りとし、河口両岸の行政区を付記する[4]

中央管河川および跨省市河川を太字で表記する。

宜蘭県

新北市(東海岸)

  • 巷内坑渓:貢寮区
  • 屠宰坑渓:貢寮区
  • 坑内渓:貢寮区
  • 雙渓中国語版:貢寮区
  • 塩寮渓中国語版:貢寮区
  • 尖山脚渓(石碇渓)中国語版:貢寮区
  • 南勢坑渓:貢寮区
  • 北勢坑渓:貢寮区
  • 半平渓:瑞芳区
  • 茶壺渓:瑞芳区

基隆市

新北市(西海岸)

桃園市

新竹県

新竹市

苗栗県

台中市

彰化県

雲林県

嘉義県

台南市

高雄市

屏東県

台東県

花蓮県

脚注

  1. ^ 一般的な河川の河床勾配は、海に近い下流部で1/1000~1/5000、上流の山間部で1/100より急になるとされる。国土交通省国土技術政策研究所 河川用語集「河床勾配」参照。
  2. ^ 淡水河は跨省市河川であるが中央管河川相当の規模であるため、経済部水利署の資料等では中央管河川のひとつとして扱われる場合がある。
  3. ^ 《公告河川區分為中央管河川、跨省市河川及縣(市)管河川》,經濟部公告,行政院公報資訊網
  4. ^ 《台灣走透透地圖王》,戸外生活,2007年3月
  5. ^ 秀姑巒渓本流の水源は花蓮県と台東県の間にある崙天山南側だが、河口から最も遠いのは楽楽渓の支流である馬霍拉斯渓の源流で、中央山脈馬博拉斯山東側に水源がある。
  6. ^ 花蓮渓本流の源流は光復渓で抜子山に水源があるが、河口から最も遠いのは万里渓の源流で、中央山脈の白石山南側の万里池が水源である。

関連項目

外部リンク




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