ももいろクローバーZ出演の波紋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 07:25 UTC 版)
「オズフェスト」の記事における「ももいろクローバーZ出演の波紋」の解説
出演前 日本のヘヴィメタル雑誌『BURRN!』編集部の前田岳彦、奥野高久の両名はTwitterで「(Ozzfest JAPANでの)ももクロの取材はしない」と宣言。同年5月9日にはBURRN!別冊『METALLION』vol.46でOzzfest JAPANの特集号が発売されたがももクロは掲載されていなかった。 海外のヘヴィメタル系サイト『METALSUCKS』の記者は、「アメリカでOzzfestを開催した際にワン・ダイレクションのようなアイドルグループを出演させたら街で暴動が発生するだろう」と苦言を呈した。 音楽ジャーナリストの沢田太陽は、そもそも日本のバンドが半分以上出演している事や、主催者側がブラックサバス及びオジーが主役という大前提を忘れている事を指摘。ももクロ出演に関しては「問題外」であると批判した。 主催者側は一連の騒動と、ももクロの参戦の理由について「個別のグループの事情についてお答えすることは出来ない」として、回答を拒否。ももクロ側は「素晴しいロックフェスで自分たちなりのパフォーマンスを見せたい」と述べるにとどまった。また、来場者向けに多くの禁止事項が追加され、ファンの応援アイテムであるサイリウムの持ち込みも不可となった。 出演当日 ライブエリアには、ももクロのパフォーマンスを一目見ようと大勢のロックファンが詰めかけた(ロック雑誌『ロッキング・オン』は「いざ現場にいると、ライヴがはじまる前から歓迎ムードしか感じられない。」とレポートした)。他のロックフェスに出演した際とは一転し、メンバーはあえてアイドル然とした衣装を身にまとってステージに登場。リーダーの百田夏菜子が「見てから決めろー!今、目の前にいる私たちがアイドルだ! 今、目の前にいる私たちが週末ヒロイン ももいろクローバーZだ!」と叫びライブがスタートした。音楽情報サイトの『ナタリー』はレポートにて、「会場の雰囲気に飲まれることなく、いつも通り元気いっぱいのステージを展開。そんな彼女たちのパフォーマンスに対し観客の盛り上がりはさらに熱を帯びていき、客席前方にはクラウドサーフをする観客の姿も見受けられた」と取り上げた。批判的な立場を取っていたヘヴィメタル雑誌『BURRN!』も、Twitterの公式アカウントにて「ももいろクローバーZ、全力アイドルー! 後ろのほうでも一緒の振りで踊ってる人、結構いますね」とコメントを残した。 次の出番であったマキシマム ザ ホルモンによると、当日のヘッドライナーであるスリップノットのボーカル・コリィ・テイラーや他アーティストの外国人スタッフが舞台袖から食い入るように観ながら歓声を上げており、終了後には拍手で出迎えていたとのことであった。同じく出演のデフトーンズのセルジオ・ベガは「These gals are slaying!!!(この子たち、客をうならせている!!!)」のコメントとともに舞台袖からの動画を公開した。 また、翌日出演の和嶋慎治(人間椅子)、NARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS、特撮等)が今回披露した楽曲『黒い週末』の提供をしていることもあり、ギター演奏で共演した。 出演後 ロック雑誌『ロッキング・オン』は、レポート文中に何度も「オズフェストはメタルフェスではない」と強調するコメントを記載。ももクロに関しては「結果的には彼女たちの全てを巻き込めるキャパシティを再確認させられたような気がしてならない」と取り上げた。 後日インタビューでリーダーの百田夏菜子は、「(客席に)サイリウムが無い状態なので、会場をオズフェス色からももクロ色に変えなきゃ」と思いながらステージに立った事を明かした。 当日来場しており、ももクロのパフォーマンスを観ていたB'zの稲葉浩志は、「音楽のジャンルは全く違うけれど、手を抜かない感じはすごく勉強になりますね。あれだけのファンを前にして一歩も引かないもんね」と評している。
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