のび太への教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 14:19 UTC 版)
成績不振や怠け癖が酷いのび太への説教は長く、平均で1時間、明記されている中での最高記録は2時間15分59秒というものになっている。のび助のような具体的なアドバイスは皆無で、頭ごなしにガミガミと叱るだけの理不尽なケースがほとんどであり、中期からは理由もなくのび太を叱るパターン(八つ当たり)が多くなっている。また、のび太がジャイアンとスネ夫に追いかけられているのを知らずに、ジャイアンとスネ夫が家の前で待ち構えているのにもかかわらず問答無用で強制的にお使いに行かせようとしていたり、のび太を殴ろうと待ち伏せしているジャイアンとスネ夫を恐れて学校に行こうとしないのび太を強引に学校に行かせようとしていた。また、学校から少し帰ってくるのが遅くなっただけで怒鳴りつけた事もある。先生からの激励「目は何の為に前についていると思う? 前進するためだ! 終わったことをいつまでも気に病むな。次回(のテストで)頑張れ」を紹介しようとしたのび太を「屁理屈ばっかり!」と怒鳴りつけた事もある。 のび太の失敗に対しては、ジャイアンとスネ夫にいじめられたり不可抗力がある場合でも事情や理由も聞かず頭ごなしに叱るなど、息子に対する信頼は皆無で、のび太よりもスネ夫のおべっかを信用する場面も見られる。息子の言う事を信用せず、他人に対しては簡単に信じてしまう為、それが原因でしょっちゅう悪人に騙されてしまう。道具を容赦なく捨てることや動物嫌いも含め、「屁理屈」扱いしてのび太の主張を聞こうとはしない。成績の悪さや家事手伝いを怠けていることを理由に夏休み期間中遊びに行くことを許さず、夏休みの期間中ずっと宿題や勉強をするようにのび太に言ったこともある(その際、のび太に対して「机の前から離れたら承知しないから」と念を押している。なお、この時点で既にのび太は宿題を終えていたのだが、玉子はそれを頭から信じなかった)。のび助と会話がこじれ、のび太に八つ当たりすることも多い。そのためのび太もあきらめており、玉子によって理不尽な目にあっても反論したりドラえもん以外の第三者に弁明することはあまりない。お使いや家の手伝いに関してものび太側の意見や事情をろくに聞きもせずに押し付ける事があり、仮に聞いても、怒鳴り散らして無理矢理押し付けている。 のび太にとって、玉子の怒りは何よりも恐怖である。のび太は「ぼくのこわいもの」と題した作文で、「おおかみ男」がこわいが、「でも、もっとこわいものがあるのです。それは、うちのママのおこった顔です」と書き、玉子に見られて怒られてしまった。また、あの手この手で人に開けさせようとするが、開けると怖いお化けが出てくる道具「パンドラボックス」を(道具の力もあって)無理矢理のび太に開けさせたが、出てきたお化けさえのび太は「ママよりましだ」と評した。また、その恐ろしさをのび太は「鬼」または「(童話に出てくるような)恐ろしい魔女」と比喩したことがある。テレビアニメ第2作第2期では眼鏡が曇り、白く光る描写がある。 しかし、ただ厳しいだけの母親ではなく、ロッテ・ミュンヒハウゼンが行方不明になった新聞記事を一緒に読んだり、帰宅が遅かったのび太に「遅かったわね。ドラちゃんが待ってるわよ」と叱らなかったり、行方不明だったのび太が帰宅した際は泣きながらのび太を抱き締め、その他にものび太が何か悪いことをして悩んでいた時にはそれを察して優しくたしなめたり、のび太がテストで30点を取ってきたとき(0点続きのため)は叱らないなど無理に高望みをしたりしない、のび太がドラえもんの道具を使って学校の裏山に家出をしたため事件解決後の帰宅時に叱った直後は、夕食が済んでいるにもかかわらずおにぎりを握ってあげたりなどといった一面もある。そのためのび太も普段は厳しくても時々甘えたくなる時があると語っている。またのび太が100点をテストで取った時には号泣し額縁に入れて飾ると喜んでいた。アニメ版オリジナルエピソードでは比較的原作初期の性格に回帰している傾向があり、お説教の回数も減り、のび太に対して小言を言う程度に留まっている。
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