ご存知!じいさんばあさん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 03:53 UTC 版)
「志村けんのだいじょうぶだぁ」の記事における「ご存知!じいさんばあさん」の解説
第一回から続いた変なおじさんと並ぶメインコントの一つ。婆さん(志村)、爺さん(田代)、孫娘ののりこ(松本、熱海ゴルフ編の際にテロップでひらがな表記であることが判明)の3人がコタツに入り世間話をするが、婆さんは隙あらばダジャレや小ボケ、お約束(後述)を入れて話を脱線させ、爺さんが延々とツッコミ続ける、というのがお決まり。アドリブもふんだんに挿入される。なお、孫娘は松本降板以降、渡辺美奈代にバトンタッチした。 開始時に「御存知!じいさんばあさん」というタイトルスーパーが表示され、舞台の幕が上がると3人が座っている段取りである。オープニングBGMは村松健の「NIGHT FLIGHT」。なお、初期においては幕のシーンがなく、オープニングBGM(アニメ『ハイスクール!奇面組』のもの)をバックに3人が座っているという形式だった。 番組開始から半年ほどは公開収録版とスタジオ収録版が週代わりで交互に放映されていた。のちにスタジオ収録版は消滅し、隔週になった。なお、番組末期の1993年においては稀に放送されることがあり、その場合はスタジオ収録版だった。 このコントはお約束の宝庫で、田代と志村の「婆さんや!」「爺さんや!」の掛け合いに始まり、婆様 爺様と暗い掛け合いもあった、その後も隙あらば往年のヒット曲の一節や替え歌が飛び出す。一例として以下のようなネタがあった。 にっちもさっちもいかなくなると「にっちもさっちもどうにもブルドッグ、ワンッ!」(フォーリーブス「ブルドッグ」) 松本が学校で聞いた間違った噂話をすると「噂を信じちゃいけないよ」(山本リンダ「どうにもとまらない」)と歌ったあと、志村が持つウッドブロックの音に合わせ股を突き出す。 「ボケてんじゃねぇよ!」「ボケにしないでよー、(右手を上げ、下ろしながら)ジャカジャン!」(山口百恵「プレイバックPart2」)。のちに右手を下ろす時にフェイントをかけるようになった。後半のゲームコーナーのタイトルコールでも「ジャカジャン!」だけ使われていた。 「とぼけてんじゃないよ!」「とぼけた顔してバンバンバーン、バンバンババババババババーン、(互いに笑ったあと)ババババンバン!」(ザ・スパイダース「バン・バン・バン」) 「その話は置いといて…」と田代が荷物を置く振りして話題を変えるが、志村がその荷物を持っていく振りをしてコタツの前に戻すと、前の話題に戻る。 「甘えんじゃない」「爺さん、甘えてばかりでごめんね(ごめんなんしょ)」 婆さんはとっても寂しかったの(青山和子「愛と死をみつめて」) 「嘘ばっかついてんじゃねぇよ!」「うっそ!タカタタンタンタン、タカタタンタンタン(ピンクレディー「UFO」)手と手を合わせて幸せ、南ー無ー(「お仏壇のはせがわ」)」。 「俺の事嫌なのかよ?」「イヤ、イヤヤ、ヤンヤ、ヤヤヤヤ!ひとりぼっちは嫌~よ♪、イヤ!!」(両手を横に振りながら)(ザ・ピーナッツ「悲しき16才」) 「誰のせいなんだよ!」「誰のせいでもありゃしないー、みんなおいらが悪いのさー、あーチンポコチンポコリーン」(「やっぱりお前が悪いんじゃないか!」とツッコまれて)「ベイベー、おれの負けだ~」(尾藤イサオ「悲しき願い」) 「なんで○○なんだよ!」「なんでなんでなんでぇ、どしてどしてどぉして、そんなに東京がいいんだろぉ(大げさに歌うため歌詞が聞き取れない)、ぼーくは泣いちっち、横向いて泣いちっち」(守屋浩「僕は泣いちっち」) 「だから!」「だからいつもそばに置いてねー、(大げさに手を振りながら)あなた好みの、あなた好みの…」(奥村チヨ「恋の奴隷」) 「(松本に対して)この子はヘンテコリンな子だねぇ」「ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘ー、嫌だよアハーン…」(谷啓「ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘」) 爺さんと婆さんの応酬がいくつか続き、最後に婆さんが言う「いっぱい笑ったな」が締めくくりへの合い言葉になる。孫の松本が婆さんと爺さんに関する縁起でもないボケをかまし、爺さんと婆さんが素直にそれを聞いたかと思ったら「バカヤロー!」と孫を罵倒、「勝手に殺すな」「まだまだ生きるぞ、もう終わろう」などと言うパターンもある(ただし、前述の言動をせずに「死んだ人の悪口言うんじゃない」と言うことがある)。 その後、3人はこたつの前に座りお笑い三人組の替え歌で「アハハ、ウフフ、エーヘヘのオーホホでダッフンダ!ぼくらの合言葉はダッフンダ!それでは皆さんまた来週(「またあとで」、年末では「また来年」の場合もあり)、バイ!」と歌って締める(植木等の「ハイそれまでョ」の一節を唄って締めるパターンもあった)。 派生として、1993年に「婆様と爺様のセレナーデ」(吉幾三作詞作曲)なるCDが発売された。この曲を番組内で発表した回には吉幾三がゲスト出演した。初回出荷枚数は10万枚 を記録した。のちに、『志村けんはいかがでしょう』のエンディングテーマとなる。 番組の告知コーナーとしての役割もあり、舞台公演の告知、「ウンジャラゲ」のCD発売告知等をじいさんばあさん内で行っていた。
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