お人好し
「お人好し」とは、気のよい人のことを意味する表現である。
「お人好し」とは・「お人好し」の意味
「お人好し」とは、人を疑うことをせず騙されやすいことである。そのような様や、傾向を持つ人についても言う。名詞や形容動詞として使われる。本来は悪い意味だが、褒め言葉としていい意味で使われることも多い。褒め言葉として使う際の意味は優しい人や、誰にでも優しい人だ。謙遜して自分で言うこともある。インターネットには、「お人好し」度が診断できるサイトがある。「お人好し」の熟語・言い回し
「お人好し」の熟語・言い回しには次のようなものがある。お人好しが過ぎるとは
お人好しが過ぎるは「お人好し」に、格助詞の「が」と「過ぎる」という動詞がついたものである。格助詞は動作や存在、状況の主体を示し、この場合の主体は「お人好し」となる。過ぎるは上一段活用し、活用語尾は終止形だ。この場合の意味は、「普通の程度を超えている」である。全体としては、「人を疑わない騙されやすい傾向が普通の程度を超えている」などだ。
お人好しすぎるとは
お人好しすぎるは「お人好し」に、動詞の「すぎる」がついている。すぎるは、過ぎるをひらがな表記したものだ。意味はお人好しが過ぎると同様である。
お人好しは嫌われるとは
お人好しは嫌われるは、「お人好し」に係助詞の「は」、嫌うという動詞の受け身の形である「嫌われる」がついている。係助詞の「は」は判断の主題を示し、この場合の判断の主題は「お人好し」である。「嫌う」は五段活用し、活用語尾は終止形となる。意味は「嫌がって、関わりたくないと思う」だ。嫌われるは嫌うの未然形に受け身を表す助動詞「れる」がついた形で、「人から嫌がられ関わりたくないと思われる」である。全体の意味は「人を疑わない騙されやすい傾向または、そのような性質を持つ人は人から嫌がられて関わりたくないと思われる」などとなる。
お人好しは損をするとは
お人好しは損をするは「お人好しは」に、名詞や形容動詞として使う「損」と格助詞の「を」、動詞の「する」がついている。損の意味は利益を失うことなどである。格助詞の「を」は動作や作用の目標または対象を示し、この場合は「損」となる。「する」はサ行変格活用し、活用語尾は終止形だ。この場合の意味は、「ある状態になる」である。全体としては「人を疑わない騙されやすい傾向または、そのような性質を持つ人は、利益を失った状態になる」などとなる。
「お人好し」の使い方・例文
「お人好し」の使い方には、「一度詐欺の被害に遭うと、お人好しだと思われて何度も狙われる」や、「私の友人はお人好しで、暴力を振るったり働かなかったりするような男性とばかりつき合っている」などがある。「利他的な行動はすばらしいが、お人好しが過ぎると裏切られたり犯罪に巻き込まれたりする」、「彼女は私が困るといつも助けてくれるので、お人好しだと思うこともあるが好きだ」、などという言い方もできる。「彼はお人好しなので、いつも女性に尽くしたあとに捨てられる」や、「お人好しの彼が友人だと信じている人物は、彼を友人だとは思っていない」なども「お人好し」の例文である。「彼女は自分をお人好しだと言うが、周囲からはしっかり者だと思われている」、「お人好しな人は周りの人から心配されて、困っているときには助けてもらえることも多い」といった使い方もある。「インターネットでお人好し度を診断したが、当たっていなかった」や、「お人好しは好意的に受け止められているが、実際はよい意味ではない」などと言うことも可能だ。「会社でリストラの担当になるなんて父はお人好しだ」、「お人好しにも、彼は早期退職の勧告を受け入れた」などとしても使える。例文には「客観的にはお人好しは損をすると思われているが、本人は気づいていない」や、「彼にお金を貸すと、友人にお人好しだと思われるかもしれない」などもある。
お人よし
お人好し
おひとよし【お人よし】
読み方:おひとよし
おひと‐よし【▽御人▽好し】
おひとよし
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