『機動戦艦ナデシコ』での扱い
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「ゲキ・ガンガー3」の記事における「『機動戦艦ナデシコ』での扱い」の解説
『機動戦艦ナデシコ』の主人公テンカワ・アキト及び、友人のダイゴウジ・ガイ(ヤマダ・ジロウ)は、自機の武器に必殺技の名前をつけるなど『ゲキ・ガンガー3』のファンである。特にガイは、本名がヤマダ・ジロウであるにもかかわらず「魂の名前」と称して偽名(ダイゴウジ・ガイ)を名乗るほどであり、その熱狂振りは周囲をあきれさせていた。また、この2人の影響でナデシコ艦内ではちょっとしたゲキ・ガンガーブームが起きており、イベントのたびに何かしらの形でその名が登場する。ガイがビデオ上映会を開いた際のナデシコクルー達の反応は極めて冷ややかだったが、後に白鳥九十九が持って来た「特別編集版 熱闘編」を上映した時は打って変わって大好評であり、それまで全く興味を示さなかったクルー達までをも感動の渦に巻き込んでいた。なお、アキトは27話以降を知らず、ガイによって初めて知らされている(「27話以降は放送時間が変更になった」という設定のため)。またガイのコレクションにあった第39話(最終回)についてはアキトはあえて見ようとはしなかった。これは「最終回を見ちゃうと『自分の中のゲキ・ガンガー』も終わっちゃう気がする」というのが理由で、後に和平特使としてナデシコに乗船した白鳥九十九と出会うことで見る決心をする。アキトはその最終回について「そりゃあ、ひどい話だった」と酷評していたが、これは最終回において過去に死亡したキャラクターが突然復活した事が、親友を失ったアキトには受け入れがたかった為だと思われる。但し、その後で「ひどい話だったけどゾクゾクした。ゲキ・ガンガーを好きだった俺の気持ち、熱血を信じた俺の気持ちを信じたい」と、やはりゲキ・ガンガーが好きだいう意思を語っている。 一方、敵である木連側では国民的アニメとなっており、一種の聖典ともなっている。これは、元々の娯楽の少なさに加え(木星への脱出時に、持ち出せていた娯楽作品が『ゲキ・ガンガー3』しかなかった)、軍部が戦意高揚(勧善懲悪の分かりやすい展開を、意図的に曲解した)にゲキ・ガンガーを用いたことに起因しており、木連国民のメンタリティに多大な影響を及ぼしている。特に軍人の熱狂ぶりはすさまじく、ヒロイン国分寺ナナコのブロマイドを携帯し、兵器や戦闘服のデザインまでゲキ・ガンガー一色となっている(ナデシコ側も木連側の人型兵器について「ゲキガンタイプ」と呼称していた)。それゆえか既に劣化して見られなくなったアニメフィルムの修復に勤しんでいる(脱出時に全話持ち出せていたわけではないので、欠番が生じている。そのため、ガイのコレクションを見て木連の白鳥九十九らは狂喜し、コピーしていた)。 また、14話「『熱血アニメ』でいこう」ではゲキ・ガンガー3世界でテレビアニメとして『機動戦艦ナデシコ』が放送されており(実際に研究所のテレビでケンたちが見ているシーンがある)、ナデシコ本編での「ゲキ・ガンガー3=機動戦艦ナデシコ世界の劇中劇」ではなく、逆に「機動戦艦ナデシコ=ゲキ・ガンガー3世界の劇中劇」とも取れる内容になっている(もっとも、その回はそれを見ているナデシコクルーという形で終わるパロディ的な回となっている)。 なお、OVAは蜥蜴戦争終結後、結婚パーティーを控えたユリカとアキトがルリ・ハルカとともに映画館に行ってゲキ・ガンガーの劇場版を見に行くという設定である(映画は第一部としてテレビ版の再編集、第二部は『幻の劇場版』のオリジナルフィルムをネオプリントしたものを上映)。 ゲーム『機動戦艦ナデシコ The blank of 3years』の隠しシナリオ「ゲキガンシティの“ひみつ”」では月面にテーマパーク「ゲキガンランド」が作られており、そこで実写版ゲキ・ガンガーの撮影が行われているという設定になっている。出演する俳優たちは「アニメから抜け出したように瓜二つ」で、ゲキ・ガンガー本編におけるキャラクターデザインや担当声優がそのまま引き継がれている。
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