「神」(テングリ)たち
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「シルクロード・シリーズ (漫画)」の記事における「「神」(テングリ)たち」の解説
天山山脈に住み、シルクロード周辺の人々に神として敬われている10人の超常的存在。超能力を持ち不老であり、長い金髪に翠色の瞳、白い肌の青年の姿をしている。彼らは元は人間であり、前世の地球において人類が生殖能力を完全に失い滅亡に直面する中、子孫を残そうと尽力する夫婦・セーヤとアーニャの遺伝子から人工子宮によって生まれた(『バルマンの鉄柱』)。夫婦から受け継いだ銀鈴(10人の脳波を刺激し、歩む道を示してくれるとされる)を持っている。10人揃わないと完全に力を発揮できないが、途中で長であるオリジンが抜けて9人となり、のちにオリジンの子孫であるシオリ(詩織)を迎えて再び10人となった。シオリ(詩織)以外は全員が男性。 オリジン 長男。名は「起源」の意(父セーヤによる命名。他の9人は母アーニャが命名)。テングリ達を統率する長である。不慮の事故により失踪、銀鈴を失い精神が破壊されたため、他の兄弟達と意思の疎通が不可能となる(『キャラバンの鈴』)。日本に漂着し、大陸に戻れないまま数百年後に衰弱死するが、人間の娘との間に己の超能力を受け継ぐ子孫を遺す(『天のはごろも』)。この子孫が天池(あまいけ)家となり、後に新たな長となるシオリ(詩織)が産まれる。 テイサ 次男。「楽神」の意。オリジン失踪後シオリ(詩織)を迎えるまで、オリジンの銀鈴は彼が携えていた。優雅で誇り高いが剽軽なキャラクターで、テングリ達の中でも出番の多い人物である。 マロムセイ 三男。「師」の意。兄弟で唯一、頭にターバンを巻いている。テイサとは対照的に、寡黙で冷静沈着な人物。 ナイアード 四男。「オアシス・泉」の意。ティムール王の第7后妃ビビに好意を寄せられ、一夜にしてモスクを完成させたことがある(『青いビビ・ハヌィム』)。 アッシュ 五男。「大地」の意。戦争で故郷と恋人を失い絶望にくれていた少女アゼルを、ツヴィの育ての親となるよう導いた。 カムシン 六男。「熱風」の意。巻毛の持ち主。兄弟で唯一、人間の娘と恋仲になったことがあり、彼女が死ぬまで慈しみ続けた(『巻毛のカムシン』)。 ジェナー 七男。「翼」の意。兄弟の中で一番高く空が飛べる。 スルジェ 八男。「太陽」の意。ゾマの娘ターラに恋をし、彼女を天山に導いた(『バンボレットの谷』)。 サーハス 九男。「勇気」の意。遠くの物が見ることができるという黒曜石の鏡を作ることに熱中している。また、瀕死の赤ん坊だったツヴィに自らの血を与え命を救った。 アーサー 十男。「希望」の意。彼が超能力で織り上げた、白い子羊の毛と金の髪でできた絨毯は、人から人へと時代を超えて渡り継がれることとなる(『ヘディンの手帳』)。 シオリ(詩織) オリジンの末裔。彼女も含め、オリジン(織仁)の子孫である天池家の能力者は名前に「織」の字がつく。20世紀の日本・九州の隠れ里に生まれ、「おシラ様」と呼ばれる巫子として暮らしていた。16歳の時に銀鈴の音に導かれて大陸へ渡り、他のテングリ達と合流、長の役目を担うこととなる(『はるかなるシルクロード』)。オリジンの血を受け継いでいるため能力は10人の中で一番高いが、テングリとなってからは16歳の時の姿のままであるため他の9人からは常に子供扱いされ、「チビ長」と呼ばれている。10人中唯一の女神。
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