「日本一幅の狭いホーム」とは? わかりやすく解説

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「日本一幅の狭いホーム」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:48 UTC 版)

春日野道駅 (阪神)」の記事における「「日本一幅の狭いホーム」」の解説

1934年昭和9年)から2004年まで、当駅は島式ホーム1面2線の地下駅であり、ホームの幅はわずか2.6 mだった。これは電車車体の幅(約2.8 m)よりも狭い。「日本一危ない駅」や「日本一怖い駅」として、『ニューススクランブル』(読売テレビ)や『投稿!特ホウ王国』など全国ネットテレビ番組取り上げられたこともある。 岩屋 - 三宮間地下化工事は、大林組施工により1931年2月着工1933年6月開通した春日野道新駅は、地下化翌年である1934年5月1日開業した社史類には記述はないが、この狭いホームは以下のような経緯成立したと言われている。春日野道駅は、1933年岩屋駅以西地下化される際に廃止される予定であった。しかし、当時駅周辺川崎製鉄などの工場地帯で、沿線住民加えて多く工場労働者が当駅を利用しており、その反対を受け、地下化直前に駅存続へと方針転換されたという。 しかし、実際に1929年8月施工認可申請時点春日野道新駅設置計画は既にあり、1930年11月時点でも計画変更無かった当初は幅3 m×長さ120 mホーム建設されたが、その後車体拡幅によりホーム上下0.2 m削られ、幅2.6 mになった1986年公布され鉄道事業法ではホームの幅を原則3 m以上と規定している。 こうして線路挟まれた幅わずか2.6 mのホーム出来上がったが、さらにホーム中央には一定間隔毎に地下トンネル特有の太いコンクリートがあったため、からホームの端までは子ども1人両手を横に広げた程度であった。当駅を電車通過する際は、幅の狭さ地下駅ゆえの強い列風により、危険であったため、阪神も以下に挙げられる様々な対策とっていた。 待合用のベンチホームではなく改札口横の一角設置されその場所が待合空間として利用されていた。ホームには柱間金属製安全柵設置された。 電車接近時の案内放送は、以下の通りだった。待合空間では、到着電車接近時に、「まもなく、(大阪/神戸方面電車まいりますホームお越し下さい」という駅独自の自動音声が、ホームまでの階段移動時間考慮して流れるようになっていた。自動音声直前阪神標準電車接近予告メロディ流れたが、この待合空間だけは到着電車接近知らせるにもかかわらず通過電車接近用のメロディ使われていた。 ホームでは、電車接近時に他駅と同様の自動音声並びに冒頭メロディ加えて踏切警報機音と壁に設置され電車接近知らせ電光表示器(橙色の「電車来ますご注意下さい」のLED表示4つ矢印時間差点滅)により、聴覚的視覚的に到着および通過電車接近警告した通過電車長らく75 km/h程度通過していたが、やがて45 km/h制限され、駅進入時に警笛を鳴らすようになったこの他、当駅と同じ地下駅岩屋駅西元町駅福島駅通過する列車警笛を鳴らす。(大開駅西代駅通過時は警笛吹鳴行わない)。 幅の狭い危険なホームであったが、阪神による上記対策、及び駅構造要因とする利用者自身注意喚起があった結果設置から廃止まで70年間、無事故であった

※この「「日本一幅の狭いホーム」」の解説は、「春日野道駅 (阪神)」の解説の一部です。
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