「伊予丸型」前3隻からの主な変更点とは? わかりやすく解説

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「伊予丸型」前3隻からの主な変更点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/10 14:22 UTC 版)

讃岐丸」の記事における「「伊予丸型」前3隻からの主な変更点」の解説

狭隘港内における良好な操縦性確保と、潮流速い海域における安定した針路維持両立させるため、船首横方向へ振るバウスラスターと、主軸回転数一定のまま操舵室からの翼角の遠隔操作のみで前後進、速力調節迅速にできる可変ピッチプロペラを2基装備し、各プロペラ直後に舵を配置する2枚舵採用したのは伊予丸型前3隻と同様であった。 しかし、前3隻では出力2310馬力主機械2台、2軸で、主機械主軸の間には流体継手減速機を介していた。本船では主機械には毎分750回転連続最大1340馬力ダイハツ6DSM-26型立形4サイクルディーゼル機関を4台搭載し、2台で1軸を駆動するマルチプルエンジンとし、湿式油圧多板クラッチ付き減速機を介して主軸毎分250回転させた。このため主機械3台運転でもほぼ定時運航でき、運航中機関整備が可能となった。 このマルチプルエンジン化や、その他の機関室機器類の変更などで機関室配置が前3隻と異なっていたが、左舷減速機には主軸駆動発電機(353kVA)がつながり、主発電機(800kVA×2)のバックアップと、バウスラスター350馬力)の電源とした点については前3隻と同様であったまた、前3隻では、2本の主軸船尾方向へ行くほど間隔広がるハの字型の配置であったが、本船では平行に改められた。 機関室では一部水密隔壁位置の約70cmの移動と、エンジンマルチプル化、主機械減速機変更、前3船では船の軸線並行でない「ハ」の字配置であった主軸軸線を船の軸線並行改めるなど、大幅に見直されており、前3船と共通性のある主要機器は主発電機主軸駆動発電機、ヒーリングポンプ程度であった外観および客室配置が前3船と類似であったため、国鉄も、建造した日立造船内海造船も、本船は“基本的に伊予丸型であるが、前3隻の就航実績、および時代進歩反映して種々の改善ほどこされた”としていたが、前3船との変化点が多いことから、現場では前3船と区別されることが多かった客室配置伊予丸型の他船とほぼ同様で、車両甲板天井にあたる客室甲板とその上遊歩甲板客室配置され客室甲板では船首側の3分の1グリーン船室2人掛けリクライニングシート並び大きな窓から前方展望ができた。中央部3分の1船尾側の3分の12部屋は普通船室で、リクライニングしない2人掛けシート中央部では前向きに船尾側では後ろ向きに設置されていた。 遊歩甲板には、周囲大型ガラス窓囲った展望室があり、船首3分の1ソファーのあるグリーンスペース、船尾3分の2ベンチ置いた普通スペースであった。両舷側には廊下状の遊歩甲板船尾部露天甲板となっており、立ち食いうどん屋があった。

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「伊予丸型」前3隻からの主な変更点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/24 09:43 UTC 版)

讃岐丸 (宇高連絡船・2代)」の記事における「「伊予丸型」前3隻からの主な変更点」の解説

狭隘港内における良好な操縦性確保と、潮流速い海域における安定した針路維持両立させるため、船首横方向へ振るバウスラスターと、主軸回転数一定のまま操舵室からの翼角の遠隔操作のみで前後進、速力調節迅速にできる可変ピッチプロペラを2基装備し、各プロペラ直後に舵を配置する2枚舵採用したのは伊予丸型前3隻と同様であった。 しかし、前3隻では出力2310馬力主機械2台、2軸で、主機械主軸の間には流体継手減速機を介していた。本船では主機械には毎分750回転連続最大1340馬力ダイハツ6DSM-26型立形4サイクルディーゼル機関を4台搭載し、2台で1軸を駆動するマルチプルエンジンとし、湿式油圧多板クラッチ付き減速機を介して主軸毎分250回転させた。このため主機械3台運転でもほぼ定時運航でき、運航中機関整備が可能となった。 このマルチプルエンジン化や、その他の機関室機器類の変更などで機関室配置が前3隻と異なっていたが、左舷減速機には主軸駆動発電機(353kVA)がつながり、主発電機(800kVA×2)のバックアップと、バウスラスター350馬力)の電源とした点については前3隻と同様であったまた、前3隻では、2本の主軸船尾方向へ行くほど間隔広がるハの字型の配置であったが、本船では平行に改められた。 機関室では一部水密隔壁位置の約70cmの移動と、エンジンマルチプル化、主機械減速機変更、前3船では船の軸線並行でない「ハ」の字配置であった主軸軸線を船の軸線並行改めるなど、大幅に見直されており、前3船と共通性のある主要機器は主発電機主軸駆動発電機、ヒーリングポンプ程度であった外観および客室配置が前3船と類似であったため、国鉄も、建造した日立造船内海造船も、本船は“基本的に伊予丸型であるが、前3隻の就航実績、および時代進歩反映して種々の改善ほどこされた”としていたが、前3船との変化点が多いことから、現場では前3船と区別されることが多かった客室配置伊予丸型の他船とほぼ同様で、車両甲板天井にあたる客室甲板とその上遊歩甲板客室配置され客室甲板では船首側の3分の1グリーン船室2人掛けリクライニングシート並び大きな窓を配置して前面展望確保した中央部3分の1船尾側の3分の12部屋は普通船室で、リクライニングしない2人掛けシート中央部では前向きに船尾側では後ろ向きに設置されていた。 遊歩甲板には、周囲大型ガラス窓囲った展望室があり、船首3分の1ソファーのあるグリーンスペース、船尾3分の2ベンチ置いた普通スペースであった。両舷側には廊下状の遊歩甲板船尾部露天甲板となっており、立ち食いうどん屋があった。

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