「任意」取調べ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 15:14 UTC 版)
「伊勢市女性記者行方不明事件」の記事における「「任意」取調べ」の解説
このXを辻出の失踪に関与していると見た伊勢署は、翌1999年1月26日にXを任意同行させ、2月3日まで取調べた。聴取は朝8時頃にパトカーがX宅まで赴き、そのまま署で23時から深夜0時頃まで取調べ、1時から2時頃に帰宅させるという、任意という名目からはかけ離れたものであった。 警察はXに対し、辻出を殺害して遺体をどこに遺棄したのかと自白を迫った。Xは当初の調べに対しては「辻出とは夏以来会っていない」と話していたが、供述を変転させた末、11月24日23時頃に辻出と会ったことは認めた。また、Xは辻出失踪の直後に、刑法・刑事訴訟法関連の専門書を数冊購入していた。 しかし、警察はXの周辺人物に聞き込みを行い、家宅捜索も実施したが、Xが辻出の失踪に関与しているとの確たる証拠は挙がらなかった。Xは女性の使用済み生理用品を所持しており、その血液型は辻出のものと同じB型であった。しかしXの交際相手の血液型もまたB型であり、さらに生理用品はその後Xに返却されたため、DNA型鑑定による再鑑定は不可能となっている。
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