種名
種名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 05:58 UTC 版)
Agaricus subrufescens (ニセモリノカサ)は、ニューヨークの植物学者チャールズ・ペックによって1893年に初めて記載された。19世紀終りと20世紀初頭の間、A. subrufescens は合衆国東部で食用に栽培されていた。 その後1970年代に、ブラジルで同種が「再発見」された。しかし、A. subrufescens と同種とは気付かれず、既存の別種 A. blazei Murrillあるいはまれに A. sylvaticus Schaeff. として言及された。A. blazei はフロリダで記載されていた種、A. sylvaticus は一般的な北温帯の森林地帯のキノコである。これら(実際は同一種)には薬理効果があると主張され、ABM (Agaricus blazei Murrill)、Cogumelo do Sol(太陽のキノコ)、Cogumelo de Deus(神のキノコ)、Cogumelo de Vida(生命のキノコ)、ヒメマツタケ、Royal Sun Agaricus、Mandelpilz、Almond Mushroom などの名称ですぐに市販された。 なお、このキノコがブラジルから日本へ伝わった経緯について元JAIDO及びJICA農水産専門家の野澤弘司がJORNALニッケイ新聞(2020年11月28日付)で詳しく回想している。その記事中、当初とは別ルートで日本に持ち込まれた本種が「姫松茸」の名称で販売されたことについて「あるまじき商道徳」という表現を用いて厳しく言及している。 2002年に、Wasserらは、当時 A. blazei として広く栽培されていたブラジル原産のキノコが、実際は A. blazei ではないことを明らかにした。しかし彼らは、A. subrufescens とも別種だとし、新種として A. brasiliensis と命名した。しかし不幸なことに、この学名は既に他種のキノコ Agaricus brasiliensis Fr. (1830) に命名されていたため、新参異物同名により無効名となる。 2005年、Richard Kerrigan がいくつかの菌種の遺伝的試験や相互生殖能試験をした結果、ブラジルで発見された A. blazei(Wasser による A. brasiliensis)は、北米の Agaricus subrufescens と遺伝的に類似しており相互生殖能があることが証明された。また、これらの試験において、ヨーロッパのA. rufotegulisも同種であることが判明した。これらの学名のうち、A. blazei など別種の名は新参異物同名として除外され、残る A. subrufescens と A. rufotegulis のうちより古い A. subrufescens が有効な学名として使われる。しかし、Richard Kerriganが所属する米国シルバン社では、依然、Agaricus blazeiの名称を使用しているなどの矛盾がある。これには、R.Kerriganが主張するところの本物のAgaricus blazeiの現物や写真が提示されていないことにも関係している。
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種名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 05:20 UTC 版)
属名のLunariaはラテン語で月を意味するlunaに由来し、果実の形状を月に例えたものである。また、種小名のannuaは一年生であることを意味する。栽培品種としては、ルナリアと呼ばれることが多い。 和名のゴウダソウ(合田草)は、1901年(明治34年)にフランスから日本に本種の種子を持ち込んだ東京美術学校(現・東京芸術大学)教授の合田清に由来する。別名のギンセンソウ(銀扇草)・ギンカソウ(銀貨草)は、どちらも果実の形状にちなんでいる。ギンセンソウは果実が薄く銀色に輝いて見える様子を銀の扇に見立てたことから、ギンカソウは銀貨を連想させることからの命名である。ギンセンソウの名やギンカソウの名の方が一般に浸透している、とする文献もある。 なお、「金のなる木」と俗称されることもある。
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