繭
「繭」とは、完全変態する昆虫が作る蛹を守るための殻状の覆いのことを意味する表現である。
「繭」の基本的な意味
「繭」とは、完全変態する昆虫の幼虫が口から粘質の糸を吐いて作る蛹を守るための殻状の覆いである。砂粒や葉などを利用する昆虫もいる。特に絹糸の原料となる、楕円形の蚕蛾の「繭」のことを言う。糸取りをするには糸が切れないように、中身の蛹が羽化して出て来ないうちに鍋で煮て「繭」をほぐす必要がある。「繭」の書き順は最初に「くさかんむり」を書き、「けいがまえ」を書いたあと真ん中に「たてぼう」を入れる。「たてぼう」で分けた左側に「糸」を、右側に「虫」を通常の書き順で書く。「繭」の語源・由来
「繭」の語源は上代語の「麻欲(まよ)」である。「麻欲」は万葉集における表記だ。「まゆ」の読みは、「まよ」の音変化によるものだ。成り立ちとしては「繭」の「くさかんむり」は、蚕の餌となる「桑」を象徴している。「糸」は「より糸」を、「虫」は「蚕の幼虫」を象徴するものである。「繭」と「蛹」の違い
「繭」については前述の通りである。「蛹」は完全変態する昆虫の、成虫になる直前の姿である。カブトムシなど、「繭」に入っていない場合もある。「繭(女優)」とは
「繭」は、2005年にデビューした女優・タレントである。2022年の「繭×福島裕二写真展-繭ing-」ではモデルとしても活動した。デビュー当時は、三井麻由としてイエローキャブに所属していた。2011年からは、藤咲まゆとしてフィットワンに所属した。2013年に「繭」に改名して、N&Sプロモーションの所属となる。その後フリーランスを経てAOMエンタテイメントに所属したが、現在はサイトが閉鎖されている。2014年には松沢まりの漫画を原作とする映画「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」で、橋本甜歌とWヒロインを務めた。「繭」を含むその他の用語の解説
「繭」を含むその他の用語には次のようなものがある。繭玉とは
「繭玉」とは「小正月の飾りもの」である。柳などの枝に、「繭」の形に丸めた団子や餅などをつけたものだ。
山繭(昆虫)とは
「山繭」とは「ヤママユガ科の蛾」である。日本や朝鮮半島などに分布する。クヌギやコナラの葉を食べ、繭からは良質の絹糸が取れるが屋内で飼うことはできない。「天蚕」とも言う。
「西山繭子」(女優)とは
「西山繭子」は日本の女優で、作家としても活躍している。作家の伊集院静と、最初の妻との間に生まれた次女である。2022年には、テレビドラマ「元彼の遺言状」や「クロサギ」にゲスト出演している。
繭、纏う(原百合子による本)とは
原百合子による漫画「繭、纏う」は、KADOKAWAの「月間コミックビーム」に2018年から連載されている。コミックは「ビームコミックス」として発売中である。KADOKAWAの無料漫画サイト「ComicWalker」で部分的に読むことが可能だ。主人公は、制服に憧れて星宮女学園高等学校に入学した横澤洋子である。この学校の制服は、卒業生の髪の毛で手作りされている。「繭、纏う」は女性同士の恋愛や、恋愛に近い友愛を描いた作品である。タイトルの「繭」は制服などを象徴していると考えられる。
石の繭(麻見和史による小説)とは
麻見和史による小説「石の繭」は、2011年に講談社ノベルスとして出版された。当初のサブタイトルは「警視庁捜査一課十一係」だったが、現在は「警視庁殺人分析班」のサブタイトルでシリーズ化されている。主人公の新人刑事、如月塔子が知能犯との戦いを繰り広げる警察小説である。「石の繭」のタイトルは「モルタルで石像のごとく固められた変死体」から来ている。
「繭」の使い方・例文
「繭」の使い方には「『繭』と言うと蚕の『繭』を思い浮かべるが、ほかにも『繭』を作る昆虫はいる」や、「絹糸は蚕の『繭』からできている」などがある。「布団に潜り込んで寝ている妹の姿は、『繭』の中の蛹のようだ」、「小正月の縁起ものの繭玉は、『繭』の出来を豊かにすると言われる」などとしても使える。「子供のころ自由研究のために飼っていた蚕は、『繭』を破って蛾になった」などの例文もある。「繭」の英訳
「繭」の英訳は「cocoon」である。まゆ【眉】
読み方:まゆ
《「まよ」の音変化》
2 近世の烏帽子(えぼし)の前面下部の中央、とがったひだの下のやや出っぱった所。
4 伊勢船造の箱型船首の装飾で、船首両側棚の下部に細長く眉状に黒く塗るもの。
5 虹梁(こうりょう)・破風板などの下縁につけた装飾的な彫り込み。断面がレ字形の欠き眉、S字状の出入り眉、浅い円弧状の薙(な)ぎ眉などがある。
[下接語] 糸眉・遠山の眉・描(か)き眉・蚰蜒(げじげじ)眉・毛虫眉・地蔵眉・高眉・作り眉・殿上眉・八字眉・引き眉・棒眉・細眉・三日月眉・柳の眉・連山の眉
まゆ【繭】
まゆ
まゆ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/07 08:53 UTC 版)
「ルカ -楽園の囚われ人たち-」の記事における「まゆ」の解説
この作品の中心となる、12〜13歳ほどの少女。立ち上がるとひざの後ろにまで達する、長い髪が特徴。最後の人類。
※この「まゆ」の解説は、「ルカ -楽園の囚われ人たち-」の解説の一部です。
「まゆ」を含む「ルカ -楽園の囚われ人たち-」の記事については、「ルカ -楽園の囚われ人たち-」の概要を参照ください。
まゆ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 00:50 UTC 版)
※この「まゆ」の解説は、「リルリルフェアリル」の解説の一部です。
「まゆ」を含む「リルリルフェアリル」の記事については、「リルリルフェアリル」の概要を参照ください。
まゆ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 04:46 UTC 版)
※この「まゆ」の解説は、「たがみよしひさ」の解説の一部です。
「まゆ」を含む「たがみよしひさ」の記事については、「たがみよしひさ」の概要を参照ください。
まゆ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:08 UTC 版)
美獣のファンで玲葉の友人。アラフィフの既婚主婦で中学生の子がおり、結婚出産で一時期バンギャルから遠ざかっていたがまた戻ってきた。若手のバンドのファンとも交流がある。
※この「まゆ」の解説は、「47歳、V系」の解説の一部です。
「まゆ」を含む「47歳、V系」の記事については、「47歳、V系」の概要を参照ください。
まゆ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/05 08:23 UTC 版)
「ZOO KEEPER (漫画)」の記事における「まゆ」の解説
※この「まゆ」の解説は、「ZOO KEEPER (漫画)」の解説の一部です。
「まゆ」を含む「ZOO KEEPER (漫画)」の記事については、「ZOO KEEPER (漫画)」の概要を参照ください。
まゆ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 21:54 UTC 版)
ゲドーらが追い求めていた幻のフェニックス。幼生状態では人型となっているが、戦闘能力は異常に高く、炎を思いのままに操る。また、フェニックスに変身もでき、そのスピードは時速12,000kmに達する。
※この「まゆ」の解説は、「未確認少年ゲドー」の解説の一部です。
「まゆ」を含む「未確認少年ゲドー」の記事については、「未確認少年ゲドー」の概要を参照ください。
まゆ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 16:28 UTC 版)
「デイジー 〜3.11 女子高生たちの選択〜」の記事における「まゆ」の解説
福島県立若葉高校3年生。芙美のクラスメイトで親友。家は米農家。おしゃれが大好きで、卒業後は109で働くことを夢見ていた。感情の起伏が激しく、芙美から「瞬間湯沸かし器」と呼ばれる。予備検査で放射性セシウムが検出されなかったにも関わらず、顧客から「この時期に福島で米を売るのは殺人と同じだ」となじられ落ち込む父を支えたいと思うようになり、跡を継ぐ決意をする。
※この「まゆ」の解説は、「デイジー 〜3.11 女子高生たちの選択〜」の解説の一部です。
「まゆ」を含む「デイジー 〜3.11 女子高生たちの選択〜」の記事については、「デイジー 〜3.11 女子高生たちの選択〜」の概要を参照ください。
まゆ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 03:25 UTC 版)
14歳に見える幼い容姿から人気を博している21歳の元OL。感情の起伏が激しい。本名は高山真由(たかやま まゆ)。
※この「まゆ」の解説は、「赤×ピンク」の解説の一部です。
「まゆ」を含む「赤×ピンク」の記事については、「赤×ピンク」の概要を参照ください。
まゆ(石井小百合)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 16:40 UTC 版)
トッドの幼稚園のときの同級生で、トッドがいろいろちょっかいを出していた「もも組のさゆりちゃん」。小学校以降は別々になっていたが、トッドの父親の再婚相手の娘として登場。そのためトッドとは兄妹の関係となる。バスケット部に所属し、モコとも対戦経験がある。ニックネームは眉毛が太いことからで、当初はそのまま「まゆげ」と呼ばれていたらしい。
※この「まゆ(石井小百合)」の解説は、「くにたち物語」の解説の一部です。
「まゆ(石井小百合)」を含む「くにたち物語」の記事については、「くにたち物語」の概要を参照ください。
まゆ
出典:『Wiktionary』 (2021/09/19 07:36 UTC 版)
名詞:眉
まゆ【眉】
発音(?)
- ま↘ゆ
関連語
翻訳
- イタリア語: sopracciglio (it) 男性
- 英語: eyebrow (el)
- オランダ語: wenkbrauw (nl)
- ギリシア語: φρύδι (el) (frýdi) 中性
- スウェーデン語: ögonbryn (sv) 中性
- スペイン語: ceja (es) 女性
- タイ語: คิ้ว
- タガログ語: kilay
- 中国語: 眼眉 (zh)
- 朝鮮語: 눈썹
- ドイツ語: Augenbraue (de) 女性
- フランス語: sourcil (fr) 男性
- ポーランド語: brew (pl) 女性
- ポルトガル語: sobrancelha (pt) 女性
- ロシア語: бровь (ru) (brov') 女性
名詞:繭
まゆ【繭】
- 完全変態をする昆虫の幼虫が、中でさなぎとして休眠するために作る覆い。自身が分泌した糸状の粘質物を利用するものや、小石、砂、植物の葉、動物の糞などを利用するものなど種によってさまざまである。
- 蚕が口から糸をはいて作る白い俵形の覆い。生糸の原料となる。(夏の季語)
発音(?)
- ま↘ゆ
関連語
翻訳
- 英語: cocoon
眉
睂
睂 |
|
繭
蠒
「まゆ」の例文・使い方・用例・文例
- 濃いまゆ
- まゆをあげる,まゆをひそめる
- 私がせきをしたら彼はまゆをひそめた
- まゆから生糸を巻き取る
- あ、そうだ。まゆに変なことしたら、背骨を折る。
- 言ってから、まゆちゃんは恥ずかしそうに俯いてしまう。
- 米国の研修医制度については、田中まゆみ氏の著書「ハーバードの医師づくり」(医学書院)を一部参考とさせていただきました。
- 毛深いまゆ毛が彼の顔の特徴だった。
- 彼は驚いてまゆをつりあげた。
- 彼はまゆを上げて難色を示した。
- 彼のあの話はまゆつばものだ。
- 妻の死の知らせを聞いてもまゆ一つ動かさなかった。
- その老婦人はまゆをひそめた。
- 彼はまゆをつり上げた.
- 毛虫まゆ.
- まゆをひそめる, 顔をしかめる.
- まゆをひそめる[額に八の字を寄せる].
- 焼きコルク 《まゆ墨や役者の扮装(ふんそう)に用いる》.
- 彼は(片方の)まゆを上げて難色を示した.
まゆと同じ種類の言葉
- >> 「まゆ」を含む用語の索引
- まゆのページへのリンク