作家としてとは? わかりやすく解説

作家として(前半生)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 22:02 UTC 版)

ジョン・モーティマー」の記事における「作家として(前半生)」の解説

弱視でかつ肺の異常も疑われたことから、モーティマー第二次世界大戦時徴兵検査医学的に不適とされるそのため、王室映画部門英語版)において、ローリー・リー(英語版)の下でプロパガンダドキュメンタリーの脚本執筆作業従事することになった。 私はロンドン暮らし真っ暗な列車に乗って工場へ、鉱山へ、陸軍空軍基地へと旅をした。ローリー・リーのおかげで、この時期私は物書きのみによって生計立てることができたわけだが、それが結局自分人生における最初にして唯一の機会となった。もしかすると、私は過去ドキュメンタリー理想というものを批判したことがあるかもしれないが、それをもって王室映画部門に対して私が不満を抱いていたかのように受け取られることは本意ではない会話書きシーン組み立て視覚的なドラマのようなものへとアイデア変換してみる。私はそういったすばらし機会与えられ、それを享受した処女長編小説『シャレード』は、この王室映画部門での経験元に書かれたものである1955年自作長編小説Like Men Betrayed』(裏切られ男たちのように)の脚本により、劇作家としてBBCのライト・プログラムでラジオデビューする。脚本家として書き下ろした作品は、『The Dock Brief』(ドック・ブリーフ)が最初であった同作品は、1957年BBCラジオのサード・プログラムで最初に放送されマイケル・ホーダーン主役不運な法廷弁護士演じたその後、同じキャストテレビ番組化されたほか、1958年4月には『What Shall We Tell Caroline?』(キャロラインに何と言おう?)とのダブルビルとして、ハマースミスリリック・シアター英語版)(後にギャリック・シアター(英語版)へと移動)で上演された。以降も、1962年の映画ピーター・セラーズ主演)、2007年のクリストファー・モラハン(英語版)による『Legal Fictions』とのツアーダブルビルとしての再演など、様々な形繰り返し取り上げられている。 戯曲『A Voyage Round My Father』(父をめぐる航海)は、新米法廷弁護士とその盲目父親との思い出綴った自伝的作品である。1963年に初のラジオ放送1969年にはマーク・ディグナム(英語版主演テレビドラマ化されて強い印象残した同作品をわずかに長く書き直した改訂版舞台化も後に成功収めた当初はディグナム主演でグリーン・ウィッチ・シアターでの上演、1971年にヘイマーケット・ロイヤル劇場英語版)へと場所を移してアレック・ギネス主演務めた)。1981年にはテムズ・テレビジョン英語版)によってリメイクされ、ローレンス・オリヴィエ父親役、アラン・ベイツ青年時代モーティマー役を演じている。1965年モーティマーと妻ペネロープオットー・プレミンジャー監督作バニー・レークは行方不明』の脚本共同執筆、その主演ローレンス・オリヴィエ担当した

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作家として(後半生)

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ジョン・モーティマー」の記事における「作家として(後半生)」の解説

モーティマーが最もよく知られているのは、法廷弁護士ホレス・ランポールものの作者としてである。これは、主として父親クリフォードから着想得たロンドンオールド・ベイリー英語版)における刑事被告人弁護専門分野とするキャラクターで、1975年BBCテレビシリーズPlay For Today』(今日ドラマ)のために生み出された。DVD収録インタビューによると、モーティマーがランポール役に当初希望していたのはアリステア・シム(英語版であった「けど、いつの間に死んでたから引き受けてもらえなかった」。そのため、次善選択として、オーストラリア出身レオ・マッカーン同役生き生き演じ結果として人気博した。そして、テムズ・テレビジョンで『Rumpole of the Bailey』(オールド・ベイリーのランポール)としてシリーズ化され、マッカーンが主役再登場している。モーティマーはランポールを主人公としたシリーズ書籍化も行っている。また、BBCラジオ4は、各45分間のエピソード何度放送しており、2003年9-10月にはティモシー・ウェストその後ベネディクト・カンバーバッチそれぞれランポール役を担当している。アメリカ法曹界でもこのシリーズ人気高くウィリアム・レンキスト最高裁判所長官時代、自らモーティマー自宅架電して最高裁晩餐会招いた海を渡ったワシントンでは女性判事らがランポールの妻ヒルダにちなんで「She who must be obeyed」(絶対服従お方と書かれたバッジをつけてモーティマー出迎え、「いい奴でランポールの大ファン」であるパトリック・リーヒ上院見学ツアー案内役務めたという。 また、モーティマーは、法廷弁護士エドワード・マーシャル・ホール(英語版)が実際に担当したヴィクトリア時代多く事件についてその脚色手掛けている。これはラジオシリーズとなり、ドクター・フー4代目ドクターであったトム・ベイカー主人公演じた1981年、グラナダ・テレビ(英語版)によってテレビシリーズ化された、イーヴリン・ウォー長編小説原作とする『ブライズヘッドふたたび(英語版)』では、モーティマーの名前がシナリオ担当としてクレジットされていた。もっとも、2005年にグラハム・ロードの非公式伝記John Mortimer: The Devil's Advocate』(ジョン・モーティマー悪魔の代理人)で明らかになったところによると、モーティマー渡した原稿はすべてボツになり、実際にシナリオ書いたのはシリーズプロデューサーディレクターであった1984年、グラナダ・テレビのためにジョン・ファウルズ原作黒檀の塔』の翻案行いローレンス・オリヴィエ主演1986年には、モーティマー原作翻案の『Paradise Postponed』(延楽園)がテレビ放映されるまた、フランコ・ゼッフィレッリ自伝に基づき1999年ゼッフィレッリ監督映画ムッソリーニとお茶を』の台本執筆ジョーン・プロウライトシェールマギー・スミスリリー・トムリンらが出演した2004年からは、アメリカの政治法律コメディードラマ(ドラメディ番組ボストン・リーガル』の法律監修担当したモーティマーは、法廷弁護士時代から朝5時に起床して出廷前に執筆作業当たっており、エピキュリアン的な外見ながら仕事に関してストイックであったとも言われる。そして、小説戯曲及び脚本のほか、オペレッタこうもり』の台本翻訳といったものを含め生涯50超える作品残した

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