なるとは? わかりやすく解説

ナル【NAL】


ナル【null】

読み方:なる

ヌル


な・る【慣る/×馴る】

読み方:なる

[動ラ下二「な(慣)れる」の文語形


な・る【成る/為る】

読み方:なる

[動ラ五(四)

物事でき上がる実現する成就する。「ついに五連覇が—・る」「念願—・って一人立ちする」

今まで違った状態・形に変わる。「氷がに—・る」「血と—・り肉と—・る」

㋐ある時分・時期などに至る。「夜に—・る」「結婚して一〇年に—・る」

㋑ある数値達する。「積み上げると三メートルにも—・る」「全部千円に—・る」

ある働きをする。作用する。「不用意な発言紛糾のもとと—・る」「将来のために—・る話」

許すことができる。許して、よいとする。「負けて—・るものか」「勘弁—・らない」→ならない2

(「手になる」「筆になる」などの形で)その人によってつくられる。「名工の手に—・る茶碗」「空海の筆に—・る書」

(「…からなる」の形で)全体がそれによって構成される。「前編後編とから—・る」「組織三部門から—・る」

(「人の…になる」の形で)他からその恩恵を受ける。「先輩世話に—・って就職する」「出先ごちそうに—・る」

将棋で、王将金将以外の駒が、敵陣三段目以内入ったとき、また、そこに打ったそれらの駒が動いたとき、裏返しになり、飛車・角行(かくぎょう)は本来の働きのほかに金将銀将働きをあわせもち、他の駒はすべて金将と同じ働きをするようになる

10 役や位につく。任命される

四位にも—・るべき年にあたりければ」〈大和・四〉

11 落ちぶれるなれの果てになる。

入道かたぶけうどする奴が—・れる姿よ」〈平家・二〉

12 酒が飲める上戸である。

さて、この鬼も酒が一つ—・るいやい」〈虎寛狂・伯母が酒

13 (「お…になる」「ご…になる」の形で)尊敬の意を表す。…なさる。「お休みに—・る」「ご訪問に—・る」

14中世以降動作を表す名詞付いて)非常に高い敬意を表す。…なさる。…になる。

法皇、夜を籠(こ)めて、大原の奥へぞ御幸—・る」〈平家灌頂

[可能] なれる

[下接句] 足が棒になる・朝(あした)には紅顔ありて夕べには白骨となる・後の雁(かり)が先になる・後は野となれ山となれ打って一丸(いちがん)となる・絵になる男になる女になる陰になり日向(ひなた)になり・江南(こうなん)の(たちばな)、江北(からたち)となる・様(さま)になる・杓子(しゃくし)は耳掻(みみか)きにならず・朱に交われば赤くなる相撲にならない泉下の客となる滄海(そうかい)変じて桑田(そうでん)となる・塵(ちり)も積もれば山となる・土になる毒にも薬にもならない・虎(とら)になる・習い性(せい)となる・根葉(ねは)になる・灰になる・馬鹿(ばか)にならない馬鹿になる白玉楼中の人となる話にならない人となる身二つになるミイラ取りがミイラになる水になる目頭が熱くなる物になる


な・る【熟る】

読み方:なる

[動ラ下二「な(熟)れる」の文語形


な・る【×狎る】

読み方:なる

[動ラ下二「な(狎)れる」の文語形


な・る【生る】

読み方:なる

[動ラ五(四)

草木の実(み)ができる。結実する。みのる。「が—・る」

新たに生じる。

親無しに汝(なれ)—・りけめや」〈推古紀・歌謡


な・る【鳴る】

読み方:なる

[動ラ五(四)

音が出る。音を発する。「鐘が—・る」「が—・る」

名声などが、広く世間知れわたる。「策士をもって—・る人物

「鳴る」に似た言葉

(~し)なる

但馬方言共通語用例備考
(~し)なる ~される(丁寧語 栄一君は今何しとんなる何しておられる)。 但馬で広く使われている丁寧表現語尾。「~んさる」(丁寧語)も同じだが、「~なる」の方がやや優勢。 

・・なる

品詞助動詞
標準語》(敬語表現)・・なさる。「なはる」のほうがより丁寧。
用例》「先生が、歌いなる」(先生が、歌われる)。
用例過去形》「先生が、歌いなった」
用例》「お客さんが、挨拶しなる」(お客さんが、挨拶をなさる)。
用例過去形》「会長さんが、挨拶しなった」(会長が、挨拶なさった)。
活用》「なる」の活用は、次表のとおりです。

未然形連用形終止形連体形仮定形命令形
なら-ん
なろ-う
なっ-たなるなる-ときなら
なりゃあ
なれ
備考因幡方言では・・んさる
参照鳥取弁における助動詞の用例

読み方
なる

なる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/09 13:52 UTC 版)

なるナルNaru成る菜留成留那留




「なる」の続きの解説一覧

なる

出典:『Wiktionary』 (2021/06/21 08:57 UTC 版)

動詞:為る・成る

なるる, る】

  1. その状態到達する。
  2. ある時期に至る。年齢に至る。
  3. ある数値達する。金額達する。
  4. 相当する。あたる
  5. とされる記される。ある。
  6. (になります) です。でございます
  7. かわる
  8. に就く。職業に就く。
  9. 機能を果たす。
  10. 完成する。
  11. 実現する。成就する。
  12. そのものとして成立する。うまくいく
    • これじゃ商売ならない。
    • 実力差がありすぎて試合ならなかった。
    • 話にならない。
    • 絵になる景色
  13. ある人によりつくられる。ある人のである。
  14. 構成される。形成される。
  15. 恩恵を受ける。
  16. 将棋の駒裏返され動き方が変わる。
  17. (ことになる)することに決まる、決まっている。する予定である。
    1. 述部動詞形容詞または動詞接尾辞のするを省略した名詞述語文いわゆる「うなぎ文」)で、「となる」が後続して決定予定の意味を表す。
  18. 敬語表現。お + 動詞 + になる の形で尊敬語形成する
  19. (主に打ち消しの形で)できない受け入れられない
  20. (「なっていない」などの形で)よくないしっかりていない駄目である。
  21. 動詞連用形または形容詞連用形+てならない、<ガ・ナ・バ・マ行五段活用>動詞連用形名詞または形容動詞語幹+でならない、など)そうであるためにたまらない。非常にそうである。
  22. (してはならない、など)してはいけない。することが禁じられている。
  23. (しなくてはならない、など)する必要がある。することが義務づけられている。

活用

発音(?)

東京式アクセント
な↘る
京阪式アクセント
な↗る

関連語

翻訳

動詞:生る

なるる】

  1. くだものの実ができる。

活用

発音

東京アクセント
な↘る
京阪アクセント
な↗る

動詞:鳴る

なるる】

  1. 音が出る。
    • 鈴が鳴る

活用

発音

東京式アクセント
な↗る
京阪式アクセント
↗なる

名詞

なる

  1. 暦注十二直一つ

関連語

感動詞

なる

  1. (俗語) なるほどの略。なある。

動詞:生る

なるる】

  1. あらたに生じる。
  2. みのる。
な-る 動詞活用日本語活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

発音

二拍動詞二類

な↗る

動詞:成る

なるる】

  1. その状態到達する。
  2. の物に変化する。
  3. 完成する。
  4. さけめる。
  5. 中世貴人行為を敬う語。なさる。
な-る 動詞活用日本語活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

発音

二拍動詞二類

な↗る

動詞:萎る

なるる、褻る】

  1. ふるしてのりちる。
  2. 使つかふるしてくたびれる。
な-る 動詞活用日本語活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
るる るれ れよ

動詞:業る

なるる】

  1. 生計てる。
な-る 動詞活用日本語活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

関連語

  • なりはひ

動詞:慣る

なるる、る】

  1. れる。
  2. む。
な-る 動詞活用日本語活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
るる るれ れよ

発音

三拍動詞二類

平安時代
なる↗る
南北朝時代
な↘る↗る
室町時代以降
な↘るる

助動詞

なる

  1. 断定の助動詞「なり」の連体形
  2. 推定助動詞「なり」の連体形



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「なる」の例文・使い方・用例・文例

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