しゃく

デジタル大辞泉

しゃく【借】

読み方：しゃく

［音］シャク（呉）　シャ（呉）（漢）　［訓］かりる

［学習漢字］4年

〈シャク〉

１ かりる。「借款・借金・借用／寸借・前借・貸借・賃借・拝借」

２ ゆるす。「仮借(かしゃく)」

〈シャ〉

１ こころみに。かりに。「借問」

２ かりる。「仮借(かしゃ)」

しゃく【^×勺】

読み方：しゃく

［人名用漢字］　［音］シャク（漢）　［訓］くむ

わずか。少量。「勺飲」

[補説] 平成22年（2010）常用漢字表から削除、人名用漢字に追加された。

しゃく【^×勺／^▽夕】

読み方：しゃく

１ 尺貫法の容積の単位。1合の10分の1。約0.018リットル。せき。

２ 尺貫法の面積の単位。1坪の100分の1。約0.033平方メートル。

３ 登山の路程で、1合の10分の1。全行程の100分の1。

しゃく【尺】

読み方：しゃく

［音］シャク（呉）　セキ（漢）　［訓］さし

［学習漢字］6年

〈シャク〉

１ 長さの単位。1寸の10倍。「尺八・尺貫法」

２ ものさし。「尺度／曲尺(きょくしゃく・かねじゃく)・間尺(けんじゃく)・計算尺」

３ 長さ。「検尺(けんじゃく)・現尺・縮尺・倍尺・間尺(ましゃく)」

〈セキ〉

１ わずか。「尺寸・尺土／咫尺(しせき)」

２ 手紙。「尺書・尺牘(せきとく)」

［名のり］かね・さか・さく

［難読］短尺(たんざく)

しゃく【尺】

読み方：しゃく

［名］

１ 尺貫法の長さの基本単位。1寸の10倍。1丈の10分の1。1尺は、曲尺(かねじゃく)では約30.3センチ、鯨尺では約37.9センチ。

２ 長さ。たけ。「—が足りない」「—を測る」

３ 物差し。さし。

［接尾］《「隻(せき)」の借字》助数詞。魚などを数えるのに用いる。

「腰に鮭の一二—なきやうはありなんや」〈宇治拾遺・一〉

しゃく【^×杓】

読み方：しゃく

［音］シャク（漢）　［訓］ひしゃく

ひしゃく。「杓子(しゃくし)／茶杓・柄杓(ひしゃく)」

しゃく【^×杓】

読み方：しゃく

１ 柄杓(ひしゃく)。

２ セリ科の多年草。高さ約90センチ。葉は羽状複葉。5〜7月ごろ、白い小花が集まって傘(かさ)状に咲く。やまにんじん。

しゃく【^×灼】

読み方：しゃく

［人名用漢字］　［音］シャク（呉）（漢）　［訓］やく

１ やく。やけつく。「灼熱／焼灼」

２ 光り輝く。「灼灼」

しゃく【爵】

読み方：しゃく

［常用漢字］　［音］シャク（漢）

１ スズメの形をした酒器。さかずき。「罰爵」

２ 貴族の身分を示す位。「爵位／栄爵・襲爵・叙爵・人爵・男爵・天爵・伯爵」

［名のり］くら・たか

しゃく【爵】

読み方：しゃく

１ 中国古代の温酒器。3本足の青銅器で、殷(いん)代から周代にかけて祭器として盛行した。

２ 中国古代の諸侯またはその臣の身分を表す称号。周代には、諸侯は公・侯・伯・子・男の五等、臣下は卿(けい)・大夫(たいふ)・士の三等があった。

３ 明治憲法で定められた華族の世襲的身分階級。公・侯・伯・子・男の五等があった。

しゃく【^×癪】

読み方：しゃく

［名］胸や腹が急に痙攣(けいれん)を起こして痛むこと。さしこみ。

［名・形動］腹が立つこと。不愉快で、腹立たしいこと。また、そのさま。「いちいち—なことを言う」

[補説] 「癪」は国字。

しゃく【石／赤／昔／^×迹／^▽惜／^▽責】

読み方：しゃく

〈石〉⇒せき

〈赤〉⇒せき

〈昔〉⇒せき

〈迹〉⇒せき

〈惜〉⇒せき

〈責〉⇒せき

しゃく【^×笏】

読み方：しゃく

束帯着用の際、右手に持つ細長い板。もとは備忘のため笏紙(しゃくし)をはるためのものであったが、のちにはもっぱら威儀を整える具となった。木や象牙で作る。さく。こつ。

[補説] 「笏」の字音「コツ」が「骨」に通うのを避けて、長さが1尺ほどであるところから「尺」の音を借りて当てたもの。

しゃく【^×綽】

読み方：しゃく

［音］シャク（呉）（漢）　［訓］ゆるやか

１ ゆったりとしたさま。「綽綽・綽然・綽約」

２ あからさまでない。婉曲。「綽号・綽名(しゃくめい)」

［難読］綽名(あだな)

しゃく【酌】

読み方：しゃく

［常用漢字］　［音］シャク（呉）（漢）　［訓］くむ

１ 酒をつぐ。くむ。「酌婦／対酌・独酌・媒酌・晩酌」

２ 先方の意見や事情をくみとる。「酌量／参酌・斟酌(しんしゃく)」

しゃく【酌】

読み方：しゃく

酒を杯につぐこと。また、つぐ人。「—をする」「—を呼ぶ」

「—する小しゅんを昵(じっ)と視詰(みつ)めて」〈小杉天外・初すがた〉

しゃく【釈〔釋〕】

読み方：しゃく

［常用漢字］　［音］シャク（呉）　［訓］とく　とける

１ 固まりやしこりがばらばらに解ける。「釈然／稀釈(きしゃく)・氷釈」

２ わかりにくい事柄や文章を解きほぐして述べる。「釈義・釈明／会釈(えしゃく)・解釈・訓釈・語釈・講釈・注釈・評釈」

３ 拘束していたものを解き放つ。「釈放／保釈」

４ 釈迦(しゃか)のこと。「釈教・釈氏・釈尊」

［名のり］とき

しゃく【釈】

読み方：しゃく

１ 文章や語句の意味の解釈。

２ 講釈・講談のこと。また、その演者。講釈師。

３

㋐釈迦(しゃか)のこと。また、仏教に帰依したことを表すため僧が名の上につける姓。

㋑真宗で、法名の上につける語。

しゃく【^×錫】

読み方：しゃく

［人名用漢字］　［音］シャク（呉）　［訓］すず

１ 金属の一。すず。「錫石」

２ 僧の杖。「錫杖(しゃくじょう)／挂錫(かしゃく)・巡錫」

［難読］錫蘭(セイロン)

しゃく【^×錫】

読み方：しゃく

「錫杖(しゃくじょう)」の略。

農機具の種類

しゃく（汲み出し） （くみだし）

しもごえの汲み出しや、田畑の灌水に使用する。腐食を防ぐため竹製のたがが使用されている。明治時代からプラスチックなどの樹脂製品が販売されるまで使用された。使う人の身長に合わせて、柄の長さを決めている。地方名、汲み出しという。自然木の柄の長さ124cm、杓子の径22.5cm、重さ1.4kgである。

世界宗教用語大事典

しゃく 【笏】

官位者が礼服や束帯を着用のとき右手に持つ細長い板。中国ではコツと読み周代から使われていたが、日本ではコツは骨を連想するとして嫌い、長さがほぼ一尺なのでシャクと読んだ。元来は裏にメモの紙片を貼り備忘に役立てたもの。手板とも。五位以上は牙笏（牙製）と定められていたが、入手困難なため『延喜式』で白木が許され、一位・柊・桜・榊・杉などで作る。サクとも。西洋にも似たようなものがあり（頂部に彫刻や飾りがつく）権威の象徴とする。

人形辞典

しゃく〔笏〕

昔、文武官が束帯を着ている時、手に持ったもの。

植物図鑑

しゃく

●わが国の各地をはじめ、朝鮮半島、中国東北部、中央アジアからヨーロッパにかけて広く分布しています。山野の湿ったところに生え、高さは１メートルくらいになります。葉は２回３出複葉で小葉は細かく切れ込み、互生します。「セリ」のような香りがあります。４月から６月ごろ、複散形花序をだして小さな白い花を咲かせます。花弁は５個で、外側の２個が大きくなります。若芽は山菜に、根は薬用に利用されます。
●セリ科シャク属の多年草で、学名は Anthriscus aemula。英名は Cow parsley。

セリのほかの用語一覧

シシウド：	甘にゅう  白根川弓  野竹
シャク：	しゃく  チャービル
シラネニンジン：	伊吹芹擬き  深山茴香

>>シャクカテゴリの他の用語

隠語大辞典

しゃく

1. 女ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・大阪府〕

分類 大阪府

〓

読み方：しゃく

1. 荒物・履物・畳屋の符牒にして、七といふ数量を表す。しやく（釈）は仏数のことにて、寺には、七堂伽藍があるからいつたものである。通り符牒を参照せよ。（※巻末「通り符牒」参照）〔符牒〕
2. 七。〔荒物・履物・畳屋〕

分類 符牒、荒物／履物／畳屋

しやく

読み方：しゃく

1. 数量ノ四。〔第七類　雑纂〕
2. 数量の四のことをいふ。〔犯罪語〕
3. 数字の四。〔掏摸〕

分類 掏摸、犯罪語

しやく

読み方：しゃく

1. （※「数量」か）ノ９。〔第七類　雑纂〕

しやく

読み方：しゃく

1. 喫飯。〔第四類　言語動作〕

しやく

読み方：しゃく

1. 一般巡査。〔第二類　人物風俗〕
2. 巡査を云ふ。

しやく

読み方：しゃく

1. 負債。〔香具師・不良〕

分類 香具師／不良

シヤク

読み方：しゃく，じゃく

1. 米ノコトヲ云フ。〔第三類　飲食物之部・鳥取県〕
2. 米ノコトヲ云フ。〔第三類　飲食物之部・山口県〕
3. 米ノコトヲ云フ。〔第三類　飲食物之部・広島県〕
4. 米ノコトヲ云フ。〔第三類　飲食物之部・宮崎県〕
5. 白米。〔第六類　器具食物〕

分類 宮崎県、山口県、広島県、鳥取県

尺

読み方：しゃく

1. 陶器店の通り符牒にして八といふ数量を表す。通り符牒を参照せよ。（※巻末「通り符牒」参照）〔符牒〕
2. 数量の八のことをいふ。〔犯罪語〕
3. 八。〔陶器商〕

分類 犯罪語、符牒、陶器商

釈

読み方：しゃく

1. 講談のことをいふ。講釈師の略語から来たのである。〔役者語〕

分類 役者語

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釈

姓	読み方
釈	しゃく

釈

姓	読み方
釈	しゃく

ウィキペディア

しゃく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2012/08/04 13:09 UTC 版)

しゃく

• 尺 - 尺貫法の長さの単位
• 勺 - 尺貫法の体積および面積の単位
• 笏 - 神職者や公家が持つ細長い木の板
• 錫 → 錫杖 - 聖職者や貴人が持つ杖
• 杓 - 水や汁物をすくうための道具
• 癪 - 胸部、上腹部に痛みを催すとされる病気
• シャク (植物) - セリ科シャク属の多年草。別名、ヤマニンジン、コジャク、ワイルドチャービル。

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漢字辞典

勺

勺	画数：3 学習年：中学校で習う漢字 音読み：シャク 訓読み：しゃく ピンイン：shao2 / shuo4 ハングル：작 対応する英語：ladle, one tenth of a go, dip

癪

癪	画数：21 音読み：シャク 訓読み：しゃく、 さしこみ ピンイン：ji1 ハングル：적 対応する英語：spasms, (kokuji)

笏

笏	画数：10 音読み：コツ 訓読み：しゃく ピンイン：hu4 ハングル：흘 対応する英語：mace, baton, scepter

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「しゃく」の例文・使い方・用例・文例

• 良心のかしゃく
• 彼はその紙を手に握ってくしゃくしゃにした
• 90歳にもかかわらず彼女はいまだかくしゃくとしている
• トムはとてもいいやつだけど１つだけ問題なのは時々かんしゃくを起こすことだ
• 風で髪の毛がくしゃくしゃになった
• 紙をくしゃくしゃに丸める
• かんしゃくを起こす
• おまえは本当にしゃくに障る
• 彼女は私の寝具をくしゃくしゃにした
• 彼女は顔をくしゃくしゃにしてほほえんだ
• 彼は車にへこみを見つけてかんしゃくを起こした。
• 彼は紙をくしゃくしゃにしてくずかごに投げ入れた。
• 母親は愛情を込めて息子の髪をくしゃくしゃにした。
• 彼女はかんしゃくを起こしがちである。
• 彼女の話し方がしゃくにさわった。
• 彼女にはひどくしゃくにさわった。
• 彼は突然かんしゃくを起こした。
• 彼は珍しいことだが、かんしゃくを起こしていた。
• 彼は議論になるときまってかんしゃくを起こす。
• 彼は議論すると必ずかんしゃくを起こす。