束帯とは? わかりやすく解説

そく‐たい【束帯】

読み方:そくたい

律令制定められ男子朝服(ちょうふく)。日常参朝の服だが、平安時代以降天皇以下の文官武官朝廷儀式公事着用した文官縫腋(ほうえき)の袍(ほう)、武官闕腋(けってき)の袍を原則とする。構成は冠・袍・半臂(はんぴ)・下襲(したがさね)・衵(あこめ)・単(ひとえ)・表袴(うえのはかま)・大口(おおくち)・石帯(せきたい)・帖紙(たとう)・笏(しゃく)・襪(しとうず)・靴などで、武官帯剣勅許文官太刀平緒(ひらお)で佩用(はいよう)する。昼(ひ)の装束(そうぞく)。

束帯の画像

束帯

読み方:ソクタイsokutai

古代における男子朝服


そくたい 【束帯】

平安時代以降朝服皇族下文武の官が朝廷出仕のとき着用正服朝衣)の名。

束帯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 00:02 UTC 版)

束帯(そくたい、旧字体束帶)は、平安時代以降の、天皇以下公家男子の正装平安装束)。衣冠を「宿直(とのい)装束」と呼ぶのに対し、束帯は「昼(ひの)装束」と呼ばれる。


  1. ^ 黒板 1939, pp. 213–219.


「束帯」の続きの解説一覧

束帯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 21:03 UTC 版)

日本の染織工芸」の記事における「束帯」の解説

この時代男子正装前述した束帯姿である。体に近い方から単(ひとえ)、衵(あこめ)、下襲したがさね)、半臂(はんぴ)、袍(ほう)を着し下半身には大口の上に表袴うえのはかま)を穿き、足には襪(しとうず)を穿き石帯せきたい)を付け、頭には冠を被り、腰に太刀を佩き、手には笏を持つのが正装であった。袍は位階年齢によって使用する色に細かい決まりがあった。半臂袖なしの衣で、省略される場合もあった、下襲背後長く裾(きょ)を引くのが特色で、歩くときは供の者に裾を持たせることもあった。石帯は革製のベルト、襪は足指のない足袋である。束帯の大口表袴指貫さしぬき)に代えたものを布袴姿(ほうこすがた)、さらに袍を直衣(のうし)に代えたものを直衣布袴姿といった。指貫は、裾を括り緒で括った、ゆったりとした袴である。束帯はあらたまった礼装であり、通常衣冠直衣用いられることが多かった衣冠は束帯の半臂下襲、衵、襪、石帯略したもので、長く裾を引く下襲用いず石帯代わりに共布の紐を用い大口表袴代わりに指貫用いた衣冠の袍を直衣代えたものが直衣姿である。普段着として狩衣があった。

※この「束帯」の解説は、「日本の染織工芸」の解説の一部です。
「束帯」を含む「日本の染織工芸」の記事については、「日本の染織工芸」の概要を参照ください。

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