字音とは? わかりやすく解説

じ‐おん【字音】

読み方:じおん

ある文字の発音

漢字の読み方の一。日本に伝来して国語化した漢字発音。その音の伝来した時代新古により、また、その音のもとになる中国語方言の違いなどにより、同一漢字にも各種音のあるものがある。呉音漢音唐音などが主なもの。音(おん)。漢字音。⇔字訓

字音の画像

音読み

(字音 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/10 08:37 UTC 版)

音読み(おんよみ)とは、日本語における漢字の字音による読み方である[注釈 1]


  1. ^ 近年に中国語から入ってきた読み方については外来語のページ、または中国語版のページ
  2. ^ ただし呉音と漢音とが一致する字も多い。
  3. ^ 「行」字は多音字である。ここでは表を見やすくするため読み方の一部を示した。詳しくは行部#部首字を参照。
  4. ^ 「提灯」は「吊灯」の書き間違いで「提」を「チョウ(チャウ)」と読むわけではない、とする辞書(『漢字源』)と、「提」の唐音が「チョウ(チャウ)」であるとする辞書(『大辞泉』など)とがある。
  5. ^ 「暖」字の唐音は「ノン」であり、「暖簾」は日本に伝わった当初「ノンレン」と読まれていたが、時代が下るにつれて「ノウレン」→「ノレン」に変化した。
  6. ^ 現在の固有名詞については中国語における外国固有名詞の表記#日本語側からの呼称
  7. ^ 「悪」の読み方は、前者は呉音漢音ともに「アク」、後者は呉音で「ウ」、漢音で「オ(ヲ)」。
  8. ^ 「重」については、最近「重い」という意味では「ジュウ(ヂュウ)」と、「重ねる」という意味では「チョウ」と読むべきだという主張があるようであるが、「ジュウ(ヂュウ)」と「チョウ」との違いが前者が呉音で後者が漢音であるにすぎない以上、主張に根拠がない。どちらの意味についても「チョウ」「ジュウ(ヂュウ)」の二通りの読み方が伝わったのである。ほかに「省」についても意味により読み方が変わるとする主張があり、これによれば「反省」の意味では「セイ」と、「省略」や「省庁」の意味では「ショウ(シャウ)」と読み方が変わっているとするようだが、これについても同様のことがいえる。「省庁」の「省」を「ショウ(シャウ)」と読むのはそれがもともと律令用語だからにすぎず「セイ」の読み方も伝わっている(ただし前者での読み方中のサ行音「シ」「セ」と後者のそれとが異なる子音であったかはここでは言及しない)。これに対して、普通話では前者をxĭng、後者をshĕngと読んで区別している。ちなみに朝鮮語では성、생という複数の読み方があるが、これについては朝鮮漢字音を参照。
  9. ^ 普通話では順にlěi、lèi、léiとなる。「累」の平声が普通話では陽平に変化したわけである。
  10. ^ 反対に、日本語で一音で読まれる字で一つの意味に対して、中国語では複数の読み方をするものがあるが、これについてはzh:破音字を参照。
  11. ^ a b 語中でパ行に変化することがある。
  12. ^ ただし呉音ではさまざまである。詳しくは呉音を参照。
  13. ^ 詳しくはハ行転呼#漢字音への影響
  14. ^ 慣用音として分類される。これについては慣用音#入声「フ」の変化音を参照。
  15. ^ そのうえ日本語は声調言語でないので入声しか音写できなかった。ただし声明など日本における文献のなかには四声を示すものがあったという。詳しくは日本漢字音の声調を参照。


「音読み」の続きの解説一覧

字音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 20:10 UTC 版)

朝鮮語の南北差」の記事における「字音」の解説

朝鮮漢字音のうち、南で몌、폐であるものは、北では메、페とつづられる(ただし発音は南でも[메]、[페])。また、朝鮮漢字音のうち、北で계であるものの一部は南では게と綴られる(ただし発音は北でも[게]となる)。 南北漢字表記몌별 메별 袂別 폐쇄 페쇄 閉鎖 폐지 페지 廢止 휴게 휴계 休憩 一部単語において、本来「ㄴㄴ」だったものが「ㄹㄹ」と発音されることがあり、南では慣習従い「ㄴㄹ」と表記する一方、北では「ㄴㄴ」と表記する南北発音漢字表記곤란 곤난 [골란] 困難 한라산 한나산 [할라산] 漢拏山 一部漢字において字音が異なるものがある。 南北漢字表記갹 거 醵 왜 외 歪 また、一部単語において、通常の字音と異なる字音が出現することもある。 南北漢字表記備考표지 표식 標識 南における「識」の通常の字音は「식」である 알력 알륵 軋轢 北における「轢」の通常の字音は「력」である

※この「字音」の解説は、「朝鮮語の南北差」の解説の一部です。
「字音」を含む「朝鮮語の南北差」の記事については、「朝鮮語の南北差」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「字音」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「字音」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「字音」の関連用語

字音のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



字音のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの音読み (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの朝鮮語の南北差 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS