定期接種
別名:定期予防接種
定期的な予防接種。政府が実施している予防接種のうち、臨時接種との対比において「強く推奨される」種類の接種を指す場合が比較的多い。原則的に費用は公費で負担するため、無料で受けることができる。定期接種については、各市町村が実施主体である。
定期接種では、対象者と接種を受ける期間などを定めており、対象者以外の人、または対象者であっても接種期間外の場合、任意接種扱いとなることがある。2013年6月現在、ジフテリア、百日せきなどが定期予防接種の対象である。
また、流行や危険性の増加などに合わせて、新たに定期接種の対象として認められる疾患もある。
関連サイト:
予防接種情報 - 厚生労働省
ていき‐せっしゅ【定期接種】
読み方:ていきせっしゅ
予防接種法によって対象となる病気や年齢などが定められ、市町村が実施する予防接種。公費で助成され、無料または低負担で受診できる。定期予防接種。→任意接種
[補説] 定期接種の対象となる疾病は、感染症の流行・重症化の予防を目的とするA類疾病と、個人の発病・重症化の防止を主な目的とするB類疾病がある。
定期予防接種(A類疾病)
対象となる病気 | 主な対象者 |
ジフテリア・百日せき・ポリオ・破傷風 | 第1期:生後3月から生後90月に至るまで 第2期:11歳以上13歳未満(ジフテリア・破傷風のみ) |
麻しん・風しん | 第1期:生後12月から生後24月に至るまで 第2期:5歳以上7歳未満のうち、就学前1年 |
日本脳炎 | 第1期:生後6月から生後90月に至るまで 第2期:9歳以上13歳未満 |
結核 | 生後1歳に至るまで |
Hib感染症 | 生後2月から生後60月に至るまで |
肺炎球菌感染症(小児) | 生後2月から生後60月に至るまで |
ヒトパピローマウイルス感染症 | 小学6年〜高校1年生相当の女子 |
水ぼうそう(水痘) | 生後12月から生後36月に至るまで |
B型肝炎 | 生後1歳に至るまで |
定期予防接種(B類疾病)
対象となる病気 | 主な対象者 |
インフルエンザ | (1)65歳以上の者 (2)60歳から65歳未満の慢性高度心・腎・呼吸器機能不全者等 |
肺炎球菌感染症(高齢者) | (1)65歳の者 (2)60歳から65歳未満の慢性高度心・腎・呼吸器機能不全者等 |
(平成29年3月現在)
定期接種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:12 UTC 版)
予防接種法に基づいて接種される。対象年齢の接種費用には、自治体による公費助成が行われ、A類疾病については地方公共団体の多くで無償とされる(行政措置予防接種, 有償とする地方公共団体も存在)。日本で認可された予防接種により健康被害が発生した場合は、予防接種法第11条による救済制度がある。 【 】内はワクチンの名称 A類疾病 - 疾患の発生及び集団での蔓延の予防を目的とし、接種対象者又はその保護者等に接種の努力義務が課される。 ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ(急性灰白髄炎)【四種混合ワクチン, DPT-IPV】、麻疹(はしか)・風疹(三日はしか)【MRワクチン】、日本脳炎、結核(BCG)、水痘、Hib、小児の肺炎球菌感染症【肺炎球菌ワクチン, PCV13】、子宮頸がん【HPVワクチン】、B型肝炎、 ロタウイルス B類疾病 - 主に個人予防に重点。努力義務無し。 65歳以上、または60歳以上65歳未満で心臓や腎臓、又は呼吸器に重い障害のある人、後天性免疫不全症候群に罹患し免疫力が低下している人の場合、インフルエンザ。65歳の者、または60歳以上65歳未満で心臓や腎臓、又は呼吸器に重い障害のある人、AIDSなどに罹患し免疫力が低下している人の場合、肺炎球菌感染症【23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン, PPSV23】。
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