プロローグ
「プロローグ」とは、演劇やオペラの序幕・事件の発端のことを意味する英語表現である。
「プロローグ」とは・「プロローグ」の意味
「プロローグ」とは英語の名詞で、スペルは「prologue」または「prolog」である。どちらを使っても「(長い詩の)序の部分」や「(事件の)前触れ」など、日本語訳は同じだ。古くは劇に前口上を述べる俳優がいたため、その俳優のことも指した。他動詞として用いる場合は「~に序文をつける」「~の前口上を述べる」、「~の発端となる」などの意味となる。発音記号は前者が「próʊlɔːg」、後者が「prˈəʊlɔg」である。「プロローグ」は日本語で書かれた小説などの冒頭部分でもよく見られるが、語源がギリシャ語の「言葉」を意味する「logos(ロゴス)」であることから何語か迷うこともある。「プロローグ」の対義語・反対語は「エピローグ」である。「エピローグ」も英語の名詞で、綴りには「epilogue」と「epilog」の2つが存在する。どちらも意味は同じで「結語」だ。「プロローグ」があれば「エピローグ」があるのが一般的だが、本などによっては「プロローグ」だけで「エピローグ」が存在しないものもある。清水翔太には、2021年7月にリリースされた「プロローグ feat.Aimer」という楽曲がある。この曲は清水翔太の9枚目のアルバム「HOPE」に収録されており、YouTubeではミュージックビデオが公開されている。清水翔太は1989年に大阪で生まれたシンガーソングライターで、2008年にシングル「HOME」でメジャーデビューを果たした。ポップスからリズム&ブルース、ヒップホップまで幅広く歌いこなし、作詞作曲だけでなくアレンジも手がける天才肌である。「プロローグ feat.Aimer」では、Aimer(エメ)とのコレボレーションが話題となった。Aimerは2022年のテレビアニメ「鬼滅の刃 遊郭編」のオープニングテーマ「残響散歌」で知られる日本の女性シンガーである。エンディングテーマも担当しており、曲名は「朝が来る」だ。メジャーデビューは、2011年のシングル「六等星の夜」である。2018年には映画「累‐かさね‐」の主題歌「Black Bird」をリリース、2021年にはワイヤレスホンのCMソングとなった「おもかげ (produced by Vaundy)」をデジタルシングルとして発表した。「プロローグ feat.Aimer」の歌詞は「プロローグ」で終わった恋によって臆病になっていた男性が、たとえ「プロローグ」で終わってしまってもよいと思えるほど好きな女性に巡り会ったという内容である。
1972年にフランスのマルセイユ大学・人工知能学科のAlain Colmerauerらによって開発されたプログラミング言語の名前も「プロローグ」だ。これは「PROgramming in LOGic」の略である。述語処理による数学定理の自動証明を目的として開発されたものが、後にプログラミング言語として利用されるようになった。
「プロローグ」の使い方・例文
「プロローグ」の使い方には「『プロローグ』があるのにエピローグのない小説がある」や、「書店で読んでみて、『プロローグ』が面白そうだったから買ったのに期待外れだった」などがある。「彼女が約束の時間に現れなかったのが破局への『プロローグ』だった」や、「オペラの『プロローグ』を見逃したが、物語を理解するのに支障はなかった」などの使い方も可能だ。「『プロローグ』とイントロダクションはどう違うのか」や、「あのドラマの『プロローグ』が、今後の展開にどうつながって行くのか知りたい」といった例文もある。「新しいことを始めたかったので、『プロローグ』を学び始めた」、「『プロローグ』に通じている人が周りにいなかったので、誰にも教わることができず学習は困難を極めた」は、プログラミング言語の「プロローグ」を使った言い方だ。「『プロローグ』に魅了されて、5時間もある舞台のDVDを一気に観てしまった」、「シェイクスピアは『終わりよければ全てよし』という戯曲を書いているが、観客に興味を持ってもらうには『プロローグ』も大切だ」などとしても使える。
- prologueprologのページへのリンク