L-4S
名称:L-4S
打ち上げ国名・機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)
運用開始年:1966年
運用終了年:1970年
L(ラムダ)ロケット・シリーズは、東京大学がK(カッパ)ロケット・シリーズに続いて開発された科学観測ロケットです。
L-4Sロケットは当時、本格的科学衛星打上げロケットとして開発が進められていたミュー・(M型)ロケットと並行して、人工衛星打上げシステムの習得を目的として開発されました。このL(ラムダ)ロケット・シリーズは重量が9.4トンと、人工衛星を打ち上げるロケットとしては、世界最軽量です。
L-3Hロケットの4段目に球形ロケットをつけたL-4Sロケットは、1966年から1969年にかけて4回打ち上げられました。しかし、観測ロケットから、人工衛星打上げロケットへのステップアップは想像以上に困難で、1号機から4号機までの失敗を招きました。のちにこの経験はMシリーズの開発に活かされます。
1970年2月にL-4Sの5号機で、日本初の人工衛星「おおすみ」の打上げに成功しました。これによって日本はソ連、アメリカ、フランスに次いで独力で衛星を打ち上げた国となりました。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
4段式固体ロケット
全長16.5m
直径0.735m
全重量9.4t
2.打ち上げや飛行の順序は、どうなっているの?
飛行経路と飛行中の諸動作"第1段、2段、3段は観測ロケットと同じ無誘導で、重力を利用した飛行方向をとり、第3段燃焼後にエンジン部を切り離します。その後、人工衛星となる第4段を姿勢制御して、点火し衛星軌道に投入する無誘導重力ターン方式をとります。
3.どんなものを打ち上げたの?
日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げました。
4.どのくらい成功しているの?
1号機から4号機までの打ち上げは失敗し、5号機の打ち上げで成功しました。
5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
L(ラムダ)シリーズには、3段式のL-3、その改良型のL-3H、4段式にしたL-3Sがあります。
L-4S
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 08:38 UTC 版)
詳細は「L-4Sロケット」を参照 L-3Hに4段目としてチタン合金製球形ロケットモータを搭載したものである。1号機だけは補助ブースタが搭載されていない。人工衛星打ち上げ実験に用いられた。1966年に打ち上げられた1号機から1969年に打ち上げられた4号機までは軌道投入に失敗したが、その度に改良が加えられ、1970年2月11日5号機において日本初の人工衛星であるおおすみの打ち上げを達成している。
※この「L-4S」の解説は、「ラムダロケット」の解説の一部です。
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